社畜の所業

社畜の所業

Microsoft365の機能について解説をしていきたいと思います。このブログの情報をご活用いただければ幸いです。たまに他の情報も取り入れていきたいと思います。

※このサイトはPR記事を含みます。

【Office365参考書】SMTPクライアント送信を解説

f:id:it-bibouroku:20200211222737p:plain

SMTP クライアント送信は、複合機などのような多機能デバイスから、Office 365 内の メールボックスサーバーに接続し、メールボックス経由でメール送信を行いたい場合に使用する機能です。 

 

これは多機能プリンター、スキャナー、FAX、または基幹業務 (LOB) アプリケーションからメールを送信する運用を検討しているが、社内にメールサーバーがない場合に、 Exchange Online のメールボックスサーバーに接続を行い、ユーザー認証を行ったユーザーとしてメールを送信する方法です。 

Exchange Online のユーザー情報で認証を行うため、Exchange Online のライセンスが必要です。 

 

 

 

基本的には、Exchange Online側での設定は何もいらないので、以下の構成要件を満たしていれば、利用ができます。 

できない場合は、構成要件を満たしていないか、ほとんどは送信元のシステムやクライアントに起因した問題です。 

  

  

[SMTPクライアント送信の要件] 

  1. Exchange Online メールボックスを持つライセンスを付与されたユーザーアカウントとパスワード 
  2. SMTP サーバー名  smtp.office365.com 
  3. TCP ポート  587(推奨) または 25 
  4. TLS の暗号化に対応していることが必須。 
  5. 基本認証 (SMTP AUTH) で Exchange Online アカウントとパスワードを設定。 
  6. 差出人とするメールアドレスは認証アカウントのメールアドレスとする。(代理送信権限が付与されている場合は、権限が付与されたアドレスも可能です) 

  

また、ご利用の機器にて TLS による接続が出来ない場合は インターネット インフォメーション サービス (IISなどを利用して、TLS による接続が行えるよう中継をするメールフローが必要となります。 

IIS サーバーに 社内サーバーでご利用されるメールボックスの認証情報 (ユーザー ID、パスワードを格納し、Office 365 と暗号化通信を行います。 

   

 

 

 

technet.microsoft.com

 

  

次回は、直接送信についてご紹介していきたいと思います。 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

広告

目の疲れを防止するにはPCメガネがオススメです!

 

 


【ランキング1位獲得】 JIS検査済 PCメガネ パソコン メガネ PC眼鏡 ブルーライトカット 96% UV420 紫外線カット 眼鏡 メンズ レディース ケース クロス セット ブルーカット眼鏡 伊達眼鏡 伊達めがね 伊達メガネ uvカット
 

 

高スペックPCが約3万円で購入できます

 
すぐ届く!【楽天年間ランキングでパソコン1位!】初期設定不要!すぐ使える! ノートパソコン 中古 Windows10 Office付き 新品 爆速SSD 中古パソコン Corei5 店長おまかせNECノート 4GB 15インチ 中古ノートパソコン リフレッシュPC
 

 

アフィリエイトをするなら「もしもアフィリエイト(登録無料)」

   

 

【Office365参考書】SMTPリレーを解説

f:id:it-bibouroku:20200211222355p:plain

 

社内メールサーバーから Exchange Online を経由して組織外へメールを送信するようにメールフロー環境を構成する事は、SMTP リレーの設定を行う事で可能です。 

 

SMTP リレーは、Office 365 内のメールボックスを経由せず、直接 Office 365のフィルター機能である Exchange Online Protection (EOP) に接続して外部へ配信する方法となります。 

なお、送信元のシステムやクライアントにて、SMTP 送信が可能である環境が必要です。 

 

-補足- 

複合機やシステムから他のSMTPサーバーに接続して送信できる状態である必要があります。 

 

また、EOPを経由して社内SMTPサーバーからのメッセージを外部へ送信いただく場合に、送信するユーザー数と同数のEOP、または Exchange Online のライセンスが必要です。 

理由として、Office 365 外部のシステム、またはメールボックスからの送信を EOP の保護機能を経由して送信するため、Office 365 テナント内のメールボックス以外の保護を行うこととなります。 

このため、契約上、EOP をご利用いただくための費用として、ライセンスを購入する必要があります。 

 

-補足- 

送信元アドレスが、Office365に登録されており、Exchange Onlineなどのライセンスを持っているアカウントのアドレスであれば、ライセンスの購入は不要です。 

 

SMTPリレーの構成要件は以下のとおりです。  

 

[SMTP リレーの構成要件] 

  1. 25 番ポートを利用できる環境
  2. 暗号化方式は TLS で任意で設定
  3. グローバル IP アドレス (固定 IP アドレス) を利用できる環境
  4. 送信元アドレスのドメインが承認済みドメインに登録されていない場合、証明書による認証をおこなう必要がある
  5. 接続先 (エンドポイント) は 利用のドメインのホスト名 (MX レコード)
  6. 受信コネクタを作成する必要がある。

 

-補足- 

送信元アドレスが中継するOffice365の承認済みドメインに登録されているドメインであれば、IPアドレスベースの受信コネクタでSMTPリレーが利用できます。 

もし、送信元アドレスが中継するOffice365の承認済みドメインに登録されていないドメインの場合は、証明書ベースの受信コネクタを設定する必要があります。 

その場合、送信元で証明書も用意しなくてはいけません。 

  

受信コネクタの作成手順は以下のとおりです。  

 

[受信コネクタの作成手順] 

  1. https://outlook.office365.com/ecp/にアクセスし、管理者のユーザーでサインインします。 
  2. Exchange管理センターにて画面左のメニューから[メールフロー][コネクタの順にクリックします。 
  3. [受信コネクタ]欄の[新規作成(+)]をクリックします。 
  4. 受信コネクタの作成画面が表示されますので、それぞれ下記のように設定します。

   4-1. メールフローのシナリオを選択 

        送信元 : 組織のメールサーバー 

        送信先 : Office 365 

   4-2. 新しいコネクタ 

        名前:任意のコネクタ名 

        内部のExchangeメールのヘッダーを保持する : チェックを外します 

   4-3. メール サーバーからのメールを Office 365 が識別する方法を選んでください。 

        [送信側サーバーの IP アドレスが、組織に属するこれらの IP アドレスのいずれかに一致することを確認するを選択します。 

        [+ (追加)] をクリックし、送信元 IP アドレスを追加します。※ 複数登録が可能です。 

   4-4. [保存をクリックします。 

  

 次回は、SMTPクライアント送信について紹介していきたいと思います。 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

広告

目の疲れを防止するにはPCメガネがオススメです!

 

 


【ランキング1位獲得】 JIS検査済 PCメガネ パソコン メガネ PC眼鏡 ブルーライトカット 96% UV420 紫外線カット 眼鏡 メンズ レディース ケース クロス セット ブルーカット眼鏡 伊達眼鏡 伊達めがね 伊達メガネ uvカット
 

 

高スペックPCが約3万円で購入できます

 
すぐ届く!【楽天年間ランキングでパソコン1位!】初期設定不要!すぐ使える! ノートパソコン 中古 Windows10 Office付き 新品 爆速SSD 中古パソコン Corei5 店長おまかせNECノート 4GB 15インチ 中古ノートパソコン リフレッシュPC
 

 

アフィリエイトをするなら「もしもアフィリエイト(登録無料)」

   

 

【Office365参考書】リモートドメインの各項目について解説

f:id:it-bibouroku:20200211221641p:plain

 

Exchange Onlineでは、リモートドメインという外部のドメインだけに対して適用できる機能があります。 

 

自動応答や転送、リッチテキスト形式での送信を外部に対して禁止することができます。 

 

Exchange 管理センターから、メールフローのリモートドメインをクリックすると既定では、Defaultのみポリシーが存在しています。 

これは、外部の全部のドメインを対象としたポリシーですが、新規でポリシーを作成することでドメイン単位で設定することもできます。 

 

どのような制御ができるか以下にまとめてみましたので、ご確認ください。 

 

 

■ 不在時の自動応答の種類 

組織外から送信されたメールに対してのみ対象となり、組織内から送信したメールに対しては、どの項目を選択した場合でも組織内向けに作成した自動応答のテンプレートが送信される動作となります。 

 

-補足- 

[自動応答] には以下の 2 種類があります。 

・ Outlook クライアントの [ファイル] > [情報] > [自動応答 (不在時)] より行う自動応答 

・ Outlook on the Web (旧 OWA) オプションの [メール] > [自動処理] > [自動応答] より行う自動応答 

  

 

[なし]  

組織外から送信されたメールに対して、自動応答を送信しない動作となります。 

  

[外部の不在時返信のみを許可する]  

組織外から送信されたメールに対して、組織外向けに作成した自動応答のテンプレートを送信する動作となります。 

※通常の動作と同様でございます。 

  

[外部および従来の不在時応答を許可する]  

組織外から送信されたメールに対して、組織外向けに作成した自動応答のテンプレートを送信する動作となります。 

[従来の不在応答] につきましては、Outlook 2003 以前の自動応答機能を指しております。 

  

[内部の不在時返信のみを許可する]  

組織外から送信されたメールに対して、組織内向けに作成した自動応答のテンプレートが送信される動作となります。 

  

-補足- 

[なし]に設定している場合、[メッセージ追跡]にて、[LED=250 2.1.5 RESOLVER.OOF.SuppressExternal; external OOFs are suppressed] のエラーが記録されます。 

  

■自動応答を許可する 

Outlook クライアントの仕分けルールの処理として [通知メッセージを使ってサーバーで返信する] を使用した場合の自動応答が対象となります。 

チェックを外すと組織外から送信されたメールがルールの条件に一致した場合でも、自動応答メッセージが配信されない動作となります。 

なお、元の送信元が組織外であっても、 [通知メッセージを使ってサーバーで返信するにて指定している送信先が組織内受信者の場合は、ブロックされずに配送されます。 

  

-補足- 

[メッセージ追跡]にて、[250 2.1.5 RESOLVER.MSGTYPE.AR; handled AutoReply addressed to external recipient]のエラーが記録されます。 

  

■自動転送を許可する 

Outlook on the web ( OWA)オプションの転送設定、および、受信トレイのルール(仕分けルール)の転送、リダイレクト設定が対象となります。 

チェックを外した場合、上記の転送設定にて、転送先に組織外のユーザーを指定した場合、組織外への転送は禁止される動作となります。 

  

-補足- 

[メッセージ追跡]にて、[250 2.1.5 RESOLVER.MSGTYPE.AF; handled AutoForward addressed to external recipient]のエラーが記録されます。 

  

■配信レポートを許可する 

配信状態通知 (DSN) の配信が対象となります。 

チェックを外すと、組織外のユーザーが配信確認要求のメールを送信した場合、配信確認メッセージが外部へ送信されることを禁止します。 

  

 

■配信不能レポートを許可する 

Exchange Online より送信する配信不能通知 (NDRが対象となります。 

チェックを外すと NDR が外部へ送信されることを禁止します。 

  

■会議出席依頼の転送通知を許可する 

会議の参加者が会議出席依頼を転送すると、会議出席依頼の転送通知が自動的に作成され、会議の開催者に送信されます。 

生成された会議出席依頼の転送通知が対象となり、チェックを外すと転送通知が外部へ送信されることを禁止します。 

  

-補足- 

[メッセージ追跡]にて、[250 2.1.5 RESOLVER.MSGTYPE.NDR; handled MFN addressed to external recipient]のエラーが記録されます。 

  

■ リッチテキスト形式の使用 

 

[常に許可] 

外部宛に送信されるメールが、常にリッチテキスト形式でカプセル化され送信されます。 

  

[許可しない] 

外部宛に送信されるメールが、リッチテキスト形式でカプセル化されることを禁止します。 

  

[ユーザー設定に従う] 

メールの送信者が指定した設定に依存し、リッチテキスト形式でのカプセル化が行われるかが異なります。 

  

-補足- 

[ユーザー設定に従う] に設定している場合、ユーザーが Outlook クライアントよりプレーンテキストや HTML の形式を指定してメール送信した場合であっても、システムによってリッチテキスト (TNEF でのカプセル化) 形式での送信が必要と判断された場合は、自動的にリッチテキスト形式での送信となります。 

  

  

■サポートされている文字セット 

 

[MIME 文字セット]  

MIME 形式で送信されたメールに文字コードが指定されていない場合のエンコードを指定します。 

  

[MIME 以外の文字セット] 

MIME 形式以外で送信されたメールに文字コードが指定されていない場合のエンコードを指定します。 

 

-補足-  

 [サポートされている文字セット] の設定につきましては、メールクライアントにて文字セットが指定されていない場合に指定する設定となります。 

OWAや MAPI 接続のOutlook クライアントにつきましては、あらかじめ文字セットが指定されて送信が行われるため、本設定の意味はないものと考えて大丈夫です。  

 

 

 

【Microsoft365参考書】メッセージ追跡を解説

f:id:it-bibouroku:20200211175626p:plain

メッセージ追跡

Exchange Online のメールボックスOutlookOutlook on the web (WebのOutlook)で利用しており、送信や受信ができない場合、まずは、送信元に返される配信不能通知(NDR)のエラー内容から判断します。 

 

 

 

送信者にNDRが返されない場合や送信者にエラーが返されているか確認ができない場合、管理者にて、メッセージ追跡の機能を使えば、ログからエラー内容であったり、正常にメールが配信されているか確認することができます。 

 

また、メールを送信、受信したはずなのに、ログにメールの記録がない場合があります。 

 

その場合、受信のシナリオだと、Exchange Onlineにメールに到達していないことを示しております。 

要するに、Exchange Onlineに接続ができてない状態なので、Exchange Onlineに起因した問題よりも、送信側やExchange Onlineに到達するまでの間に問題が発生した可能性が高いです。 

 

 

 

送信のシナリオでは、Outlook on the webでは、Exchange Onlineから直接送信しているイメージなので、ほとんどログが記録されないということはありませんが、Outlookの場合は、クライアントからExchange Onlineに接続をして送信をしていますので、うまくExchange Onlineに接続できなかった場合などはログが記録されません。 

だいたい、Outlook側の問題で片付くことが多いです。 

 

ちなみに、画面上で確認できるのは、10日前までです。(要約レポート) 

11日前から90日前までの情報は、増補要約レポートや包括的レポートでCSVファイルに出力する必要があります。 

 

 

 

配信状態については、状態という欄に記録されているステータスから確認することができます。 

以下に紹介していきたいと思います。 

 

状態について

  • Delivered:メッセージが配信に成功したことを示します。 
  • Failed:メッセージの配信が失敗したことを示します。 
  • Pending : メッセージが保留中の状態を示します。 
  • Expanded:配布グループへ配信され展開したことを示します。 
  • Quarantined:検疫に配信されたことを示します。 
  • Resolved:転送元にて転送されたことを示します。 
  • FilteredAsSpam : 迷惑メールフォルダに受信したことを示します。 

 

手順は以下のとおりです。 

例として要約レポートの内容です。 

 

[メッセージの追跡] の手順 (要約レポート) 

  1. 管理者権限をもつユーザーにて、Microsoft 365 ポータルサイトにサインインします。
  2. 画面左側の [管理センター] の項目から [Exchange] をクリックし、Exchange管理センターを開きます。
  3. 画面左側のメニューから [メールフロー] > [メッセージ追跡] をクリックします。
  4. 上部の [+追跡の開始] をクリックします。
  5. [時間の範囲] 項目を対象のメールを送受信した日時を含むようにあわせます。(10日以内で指定してください)
  6. ご希望の検索条件を指定します。

※[メッセージID] [送信元が次のユーザー] [送信先が次のユーザー] など指定することができます。 

  1. [レポートの種類を選択してください] の項目は、[要約レポート] を選択します。
  2. [検索] をクリックします。
  3. 新しいウインドウが立ち上がり、検索結果が表示されます。

※ クリックすると詳細な情報が表示されます。 

CSV ファイルにエクスポートする場合は、[結果のエクスポート] > [すべての結果のエクスポート] をクリックします。 

 

support.office.com

 

以上、メッセージ追跡のご紹介でした。 

送信や受信ができない場合にログからトラブルシューティングをしてみましょう!