Exchange 管理センターからパブリックフォルダ―の作成を行うと、格納先のパブリック フォルダーメールボックスはシステムにより自動的に指定が行われます。
ひとつのパブリック フォルダーメールボックスにパブリック フォルダーが集中した場合、パブリック フォルダーメールボックスの容量上限を越えてしまい、新たなパブリック フォルダーメールボックスが自動生成され、格納されていたパブリックフォルダーが移動します。
上述した動作を回避するには、パブリック フォルダーの作成時に特定のパブリックフォルダーメールボックスと紐づけを行う方法となり、PowerShell を利用することで可能です。
以下に手順をご紹介します。
以下の記事をもとに、Exchange Onlineに接続してから実行してください。
パブリック フォルダ―を作成する
[構文]
New-PublicFolder -Name <パブリックフォルダー名> -Path "パブリックフォルダーのフォルダーパス" -Mailbox <格納先のパブリックフォルダーメールボックス名>
[実行例 1]
New-PublicFolder -Name "Public001" -Path \ -Mailbox PublicMBX01
※ 上記コマンドレットを実行することで、ルートフォルダー配下に "Public001" を作成し、PublicMBX01 に格納します。
[実行例 2]
New-PublicFolder -Name "Public002" -Path \Public001 -Mailbox PublicMBX01
※ 上記コマンドレットを実行することで、"Public001" のサブフォルダーとして "Public002" を作成し、PublicMBX01 に格納します。
また、パブリックフォルダの表示についてですが、Outlook on the web にてパブリック フォルダーを利用する場合、お気に入りにパブリック フォルダーを表示させる必要がありますが、Outlook クライアントを利用する場合は、作成したパブリック フォルダーが自動で表示されます。
補足としてご紹介させていただきます。
Outlook クライアントで利用する場合
- Outlook クライアントを起動します。
- 左ペインの一番下にございます、 [...] アイコンをクリックし、[フォルダー (E) ] をクリックします。
- 左ペインに [パブリック フォルダー] が表示されます。
- フォルダーをクリックし展開することで、作成されたパブリック フォルダーが表示されます。
Outlook on the web で利用する場合
- Outlook on the web へアクセスします。
- 左ペイン [お気に入り] をクリックし [お気に入りに追加] を選択します。
- お気に入りを検索項目に、追加したいパブリックフォルダー名を入力します。
- 下部に表示される候補を選択します。