リソースメールボックスに登録されている予定表の一覧を抽出する方法として、Outlook クライアントの一覧ビュー機能を用い、リソースメールボックスの予定アイテムの情報をコピー & ペーストすることで可能です。
以下に手順をご紹介していきたいと思います。
Outlook クライアントで一覧ビューから予定アイテムを Excel にコピーする方法
Outlook クライアントでは、予定表を一覧表示ビューに変更することで件名や場所、予定の開始終了日時を一覧で確認し、コピー & ペーストによって Excel などにコピーすることが可能です。
なお、一覧表示ビューにて自分自身以外の共有予定表の参照を行う場合、参照を行うユーザーが対象のメールボックスに対して、参照者 (Reviewer) 以上のアクセス権限が設定されている必要があります。
他のメールボックスに参照者権限を追加する方法
以下のサイトをもとにExchange Online に接続します。
Reviewer のアクセス許可の付与
<構文>
Add-MailboxFolderPermission -Identity "リソースメールボックスのアドレス:\Calendar" -User "権限を付与するユーザーメールアドレス" -AccessRights "アクセス許可"
<実行例>
Add-MailboxFolderPermission -Identity MBX01@contoso.com:\Calendar -User User01@contoso.com -AccessRights "Reviewer"
※ 以下のエラーが発生した場合は、コマンドレット内の "Calendar" 部分を "予定表" に変更して実行してください。
['MBX01:\Calendar' が見つからなかったため、操作を実行できませんでした。]
<確認用コマンド>
Get-MailboxFolderPermission -Identity "メールボックスのアドレス:\Calendar"
Outlook クライアントで一覧ビューから予定アイテムを CSV にコピーする方法
1. [参照者 (Reviewer)] のアクセス権限を持つユーザーアカウントで Outlook クライアントを起動します。
2. 予定表画面を表示します。
3. [個人用の予定表] 上で右クリックし、[予定表の追加] からコピー対象のメールボックスを追加します。
4. 対象のメールボックス以外のチェックをすべて外し、対象のメールボックスの予定表のみ表示します。
5. [表示] タブ にて [ビューの変更] > [一覧] をクリックします。
6. 項目名の表示列の上で右クリックし、[ビューの設定] > [列] から [必須出席者]、[任意出席者]、[作成日時]、[開催者] などの任意の項目を追加します。
7. 対象のメールボックスの予定アイテムの一覧にて、[Ctrl + A] > [Ctrl + C] で全アイテムをコピーします。
※ 一覧に自身の予定表が表示された場合は、あらためて、項番 4 から対象のメールボックスの予定表のみを選択しなおしてください。
8. コピーした予定表アイテムを Excel などに [Ctrl + V] でペーストし、CSV 形式で保存します。
9. 完了後、[表示] タブ にて [ビューの変更] > [予定表] をクリックして表示を戻します。