1 つの共有メールボックスへの同時アクセスが可能なユーザー数について、Exchange Online のメールボックスは接続プロトコルにより以下のセッション数の上限を設けており、それぞれの接続プロトコルにより使用するセッション数は異なります。
メールボックスの同時接続セッション数の上限
・Outlook MAPI 接続時のセッション数制限: 40
・Outlook POP3 接続時のセッション数制限: 20
・Outlook IMAP4 接続時のセッション数制限: 20
・Outlook on the web のセッション数制限: 20
接続する場合に使用するセッション数
Outlook on the web : 1 - 2 セッション程度
MAPI 接続 : 4 - 5 セッション程度
POP/IMAP 接続 : 1 - 2 セッション程度
オートマッピング機能による共有接続 : 2 セッション程度
共有メールボックスを手動追加した場合もオートマッピングと同じセッション数の利用となります。
共有メールボックスにいては、フルアクセス許可の権限を付与することで Outlook クライアントを利用の場合、MAPI 接続でのオートマッピング機能による接続となりますので、以下の例のように最大で 20 のユーザーまでが同時に接続して各操作が可能であることが想定されます。
Outlook クライアントの POP3 と IMAP4 接続では、共有メールボックスのフルアクセス許可を付与してもご利用いただくことができません。
セッション数消費の具体例
Outlook MAPI 接続 / オートマッピング機能で共有接続 : 20 名 の場合 2 セッション x 20 人 = 40 セッション
また、Outlook on the web から共有メールボックスを閲覧した場合、最大で 20 のユーザーまでが同時に接続して各操作が可能であることが想定されます。
なお、ユーザー メールボックスの下に共有メールボックスのフォルダが表示されている状態でも、必ずしも常時セッションが張られているということではありません。
最大同時接続数は理論上の数値ですので、実際にはリソースの制限によりその値よりも小さな数が制限値となる可能性があります。
また、実際の接続には複数のセッションが利用される可能性があるため、同時接続については 10 名程度を目安にしたほうが確実かと思います。
同時アクセスについて
・Outlook クライアントより Automapping での接続にて複数ユーザーによる同時アクセス
※ アカウント設定を MAPI (Exchange) 接続で構成している場合、オートマッピングの機能により、自身のメールボックスフォルダーの下に自動で表示されます。
・Outlook クライアントにて [アカウント追加] から共有メールボックスへの接続にて複数ユーザーによる同時アクセス
・Outlook on the Web の [他のメールボックスを開く] による接続にて複数ユーザーによる同時アクセス
・Outlook on the web の [フォルダーの追加] による接続にて複数ユーザーによる同時アクセス
セッション数の計算方法について
Outlook on the web
1 ユーザーがひとつのウィンドウで Outlook on the web をご利用される場合のセッション数は、通常 1 ~ 2 となります。
また、複数ウィンドウでの使用などを考慮した場合のセッション数は、平均で 4 から 5 セッション程度になるかと思います。
Outlook クライアント
- Outlookクライアント を起動します。
- Windows画面右下の[隠れているインジケーターを表示します] をクリックします。
- 表示されているOutlook のアイコンを [Ctrl] キーを押しながら右クリックし、[接続状態] を選択します。
- [動作状況]画面が表示されます。こちらに表示されている行がセッション数の目安となります。
セッション数を超えた接続を行った際の動作について
セッションを超える接続を実施した際は、接続が解除される、Outlook が停止するなどの動作が不安定となります。