送信迷惑メールフィルターポリシーによって新たに追加された [自動転送] 機能により、外部への転送が制御される事例を確認しております。
突然、外部への自動転送ができなくなった場合は、以下の内容をもとに設定内容を確認してみてください。
なお、以下のエラー内容の配信不能通知(NDR)が返されます。
5.7.520 Access denied, Your organization does not allow external forwarding. Please contact your administrator for further assistance. AS(7555)
下記、影響範囲、自動転送項目についてまとめてみましたのでご参照ください。
影響範囲について
[送信迷惑メールフィルターポリシー] 機能で制御される外部への自動転送は、以下の転送方法が対象となります。
※トランスポートルールのリダイレクト以外で設定している全ての転送設定が対象となります。
・ Outlook on the web (Ootw) > [設定] > [メール] > [転送]
・ Outlook on the web (Ootw) の受信トレイルール
・ Outlook クライアントの仕分けルール
・ Exchange 管理センター > [受信者] > [メールボックス] > [メールボックスの機能] > [配信オプション]
自動転送項目について
[自動 - システム制御] では、システムの自動判断により、最終的に転送設定が無効となり、ブロックされる動作となります。
そのため、外部への転送を許可される場合は、[オン - 転送が有効になっています] の状態に変更する必要があります。
以下に、自動転送機能の変更方法をご紹介いたします。
[送信迷惑メールフィルターポリシー] の自動転送を許可する設定手順 (全体)
- 管理者権限を付与したユーザーにて、Office 365 ポータルサイト (https://portal.office.com) にサインインし、[セキュリティ] アイコンをクリックします。
- [セキュリティ/コンプライアンス] 左側のメニューから [脅威の管理] > [ポリシー] > [迷惑メール対策] をクリックします。
- スパム対策の設定画面内 [送信迷惑メールフィルターポリシー (常にオン)] をクリックして展開します。
- [ポリシーの編集] をクリックします。
- 送信迷惑メールフィルターポリシーのプロパティ [自動転送] をクリックします。
- [自動転送を有効にする] プルダウンメニューをクリックします。
※ 初期設定値では [自動 - システム制御] が選択された状態でございます。
- プルダウンメニューより [オン - 転送が有効になっています] を選択し、[保存] をクリックします。
※ 設定の反映まで時間を要する場合があります。
特定のユーザーのみ自動転送を許可する設定手順
- 管理者権限を付与したユーザーにて、Office 365 ポータルサイト (https://portal.office.com) にサインインし、[セキュリティ] アイコンをクリックします。
- [セキュリティ/コンプライアンス] 左側のメニューから [脅威の管理] > [ポリシー] > [迷惑メール対策] をクリックします。
- スパム対策の設定画面内 [+ 送信ポリシーを作成する] をクリックします。
- [*名前] の欄に任意のポリシー名を入力します。
- [自動転送] をクリックし、プルダウンメニューより [オン - 転送が有効になっています] を選択します。
- [適用対象] > [+条件の追加] を順にクリックし、プルダウンメニューより [Sender is] を選択します。
- 右側の入力欄にて、転送を許可したいユーザーを追加します。
※ [Sender domain is] でドメイン、[Sender is member of] で指定したグループに含まれるメンバーを適用対象とすることも可能です。
- [保存] をクリックします。