社畜の所業

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Microsoft365の機能について解説をしていきたいと思います。このブログの情報をご活用いただければ幸いです。たまに他の情報も取り入れていきたいと思います。

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【Microsoft365参考書】Active Directory(AD)とは?

Active Directory(AD)とは?

 

 

Active Directory(AD​)の主な機能

Active Directory(AD)は、Windows Server に搭載されているディレクトリサービスで、企業や組織内のユーザー、デバイス、アプリケーション、ネットワークリソースを一元的に管理するための仕組みです。

 

 

主な機能は以下のとおりです。

 

ユーザーとグループの管理

ユーザーアカウントの作成・削除・変更、グループへの割り当てなどを一元管理できます。

 

認証とアクセス制御

ユーザーが社内システムにアクセスする際の認証(ログイン)を一括で管理し、アクセス権限を細かく制御できます。

 

シングルサインオン(SSO)

一度のログインで複数のシステムやアプリケーションにアクセスできる仕組みを提供します。

 

ポリシー管理(グループポリシー)

ユーザーやコンピューターに対して、セキュリティ設定や使用制限などのポリシーを一括で適用できます。

 

バイスとリソースの管理

プリンターやファイルサーバーなどのリソースをAD上で登録・管理し、ユーザーに割り当てることができます。

 

監査とログ管理

操作履歴やアクセスログを記録し、セキュリティ監査やトラブルシューティングに活用できます。

 

これらの機能により、IT管理者は大規模な組織でも効率的にユーザーとリソースを管理できるようになります

 

Active Directory を利用する主なメリット

Active Directory(AD)を利用するメリットは以下のようなことがあります。

 

1. ユーザーとリソースの一元管理

Active Directory は、ユーザーアカウント、グループ、デバイス、アプリケーション、ネットワークリソースなどを一元的に管理できます。これにより、管理者は複数のシステムを個別に管理する必要がなくなり、運用効率が大幅に向上します。 

 

2. セキュリティの強化

AD では、アクセス制御やグループポリシーを通じて、ユーザーごとに適切な権限を割り当てることができます。これにより、情報漏洩や不正アクセスのリスクを低減できます。また、ログ監視機能により、操作履歴の追跡や監査も可能です。

 

3. シングルサインオン(SSO)

ユーザーは一度のログインで、複数の社内システムやクラウドサービスにアクセスできるようになります。これにより、パスワード管理の負担が軽減されます。

 

4. スケーラビリティと柔軟性

Active Directory は、数百人から数万人規模のユーザーを持つ大規模な組織にも対応可能です。組織構造に応じて OU(組織単位)を柔軟に設計でき、将来的な拡張にも対応しやすい設計となっています。

 

5. クラウドとの連携(Microsoft Entra ID)

オンプレミスの AD と Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)を連携させることで、クラウドベースのアプリケーションやサービス(例:Microsoft 365)との統合が可能になります。これにより、ハイブリッド環境での ID 管理が実現できます。 

 

 

 

Active Directory 導入の基本手順(Windows Server 環境)

以下に、Windows Server(例:2022や2019)における Active Directory ドメインサービス(AD DS)の新規構築手順の概要をご紹介したいと思います。

 

1. Windows Server の準備

サーバーにログインし、ホスト名や IP アドレス、DNS 設定を事前に構成します。

ドメインコントローラーにする予定のサーバーには、固定 IP アドレスを設定しておくのが望ましいです。

 

2. AD DS の役割を追加

「サーバーマネージャー」から「役割と機能の追加」を選択します。

Active Directory ドメインサービス(AD DS)」を選択してインストールします。

 

3. ドメインコントローラーの昇格

インストール後、「このサーバーをドメインコントローラーに昇格する」オプションを選択します。

新しいフォレストを作成するか、既存のドメインに追加するかを選びます。

ドメイン名(例:corp.local)を指定し、ディレクトリサービス復元モード(DSRM)のパスワードを設定します。

 

4. DNS サーバーと SYSVOL の構成

DNS サーバーのインストールが自動で行われることが多いですが、必要に応じて手動で設定します。

SYSVOL フォルダーの保存先を指定します。(デフォルトで問題ない場合が多いです)

 

5. インストールと再起動

設定内容を確認し、インストールを実行します。

インストール完了後、サーバーは自動的に再起動されます。

 

6. 動作確認

再起動後、ドメインコントローラーとしてログインできるか確認します。

Active Directory ユーザーとコンピューター」ツールでドメイン構成を確認します。

 

 

 

Active DirectoryMicrosoft Entra ID の連携方法

使用するツール:Microsoft Entra Connect(旧 Azure AD Connect)

このツールを使うことで、オンプレミスの Active DirectoryMicrosoft Entra ID を同期し、ユーザーは同じ資格情報(ID/パスワード)でクラウドサービス(例:Microsoft 365)にアクセスできるようになります。

 

1. 前提条件の確認

  • オンプレミスの AD 環境が構築済みであるか
  • Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)テナントが存在するか
  • 同期対象のユーザーや OU(組織単位)を整理しておく

 

2. Microsoft Entra Connect のインストール

Microsoft 公式サイトからをダウンロードし、オンプレミスの Windows Server にインストールします。

learn.microsoft.com

3. 同期構成の選択

  • パスワードハッシュ同期(PHS:最も一般的。パスワードのハッシュをクラウドに同期
  • パススルー認証(PTA):オンプレミスで認証を行う
  • フェデレーション(AD FS):より高度な認証が必要な場合に使用

 

4. 同期対象の設定

同期する OU や属性を選択します。

グループやユーザーのフィルタリングも可能です。

 

5. 同期の実行と確認

初回同期を実行し、Microsoft Entra ID ポータルでユーザーが正しく同期されているか確認します。

 

 

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