本来、同じアドレスでオブジェクトを作成することができませんが、ユーザーメールボックスと共有メールボックスが同じアドレスで存在しているために削除をすると以下のエラーにより削除できない事象を確認しております。
エラー内容
An Azure Active Directory call was made to keep object in sync between Azure Active Directory and Exchange Online. However, it failed. Detailed error message:
Resource 'a91111111-16db-48af-b063-111ee1111111' does not exist or one of its queried reference-property objects are not present.
この場合、CNF オブジェクト (重複オブジェクト) が作成されている可能性が高いです。
CNF オブジェクトは、オブジェクトが何らかの要因により重複し作成された場合に、重複して作成された本来であれば作成されるべきではないオブジェクトです。
メールボックスを作成する際に何らかの理由により同名のオブジェクトが作成済みであると見なされた場合に、Name (Idenity、Id) パラメーター に CNF の情報を付加しております。
そのため、Get-MailboxやGet-Userでアドレスを指定して実行すると、両方のオブジェクトが結果として表示されますが、削除ができないオブジェクトのName (Idenity、Id) パラメーターが以下のような形式になっています。
"Computer Support CNF:0777abce-2020-4df0-aaae-73e5eca11111"
なお、原因については、環境要因ではなく、サーバー側のプロビジョニング処理で一時的なエラーが発生するなどにより発生した可能性がありますが、サポート窓口でも原因については調査ができないとのことでした。
そのため、何かの操作により起きたわけではないので、あらかじめ回避することはできません。
改善するには、こちら側ではどうにもできないので、サポート窓口で削除してもらう必要があります。
問い合わせる際にGet-Mailboxで情報を取得しておいてNameにCNFの文字が入っていることを伝えればいいと思います。