
アプリケーションやシステムから ExchangeOnline のメールボックスで認証をおこない SMTP 送信する方法として SMTPクライアント送信があります。
[530 5.7.57 Client not authenticated to send mail.] の回避策は?
[530 5.7.57 Client not authenticated to send mail.] のエラーは、アプリケーションから ExchangeOnline へ SMTP 認証を行おうとして、失敗している状況と考えられます。
まず、確認する点としては、以下の [SMTP AUTH クライアント送信] の構成要件を満たしているか確認します。
SMTP AUTH 送信の構成要件
・Exchange Online に実在するライセンスが付与されたメールボックスのユーザーアカウント (サインイン ID) とパスワードを指定しているか。
・接続先 SMTP サーバー名 smtp.office365.com を指定しているか
・TCP ポート 587 (または 25 番ポート) を利用しているか
・暗号化方式は TLS (Ver 1.2 以上) に対応しているか
・認証アカウントの多要素認証 (MFA) は無効であるか
また、アプリケーションが OAuth (先進認証) に対応しているか確認し、以下の OAuth を使用しての SMTP クライアント送信の構成をしているか確認します。
上記、構成要件や設定を満たしている場合は、他の要因としては以下の要因が考えられます。
他に考えられる要因は?
- Microsoft 365 ユーザーの SMTP 認証許可設定 (SmtpClientAuthenticationDisabled) が無効
- Microsoft 365 テナントの SMTP 認証許可設定 (SmtpClientAuthenticationDisabled) が無効
- Microsoft 365 テナントの [セキュリティの既定値群] が有効
- Microsoft 365 ユーザーの多要素認証が有効
上記 1 ~ 4 の要因については、以下に手順をご紹介します。
1. ユーザーの SMTP 認証許可設定の確認手順
1. Microsoft 365 管理センター (https://admin.microsoft.com) に全体管理者アカウントでサインインします。
2. 画面左側メニューより [ユーザー] > [アクティブなユーサー] をクリックします。
3. 一覧より対象ユーザーをクリックします。
4. 右側に展開された画面で [メール] をクリックします。
5. [メール アプリ] 項目で [メール アプリを管理する] をクリックします。
6. [認証済み SMTP] にチェックが入っていない場合はチェックを入れ、[変更の保存] をクリックします。
2. テナントの SMTP 基本認証許可設定の確認手順
1. Microsoft 365 管理センター (https://admin.microsoft.com) に全体管理者アカウントでサインインします。
2. 画面左側メニューより [設定] > [組織設定] をクリックします。
3. [サービス] タブ内の[先進認証] をクリックします。
4. [認証済み SMTP] にチェックが入っていない場合はチェックを入れ、 [保存] をクリックします。
3. [セキュリティの既定値群] 設定の確認手順
[セキュリティの既定値群] の設定が有効になっている場合、基本認証がブロックされる動作となりますので、設定が有効化されている場合は無効化して改善が見られるかお試しください。
1. Microsoft Entra 管理センター (https://entra.microsoft.com/) にグローバル管理者アカウントでサインイン
2. 左メニューの [概要] をクリック
3. [プロパティ] をクリック
4. [セキュリティの既定値の管理] をクリック
5. [セキュリティの既定値群] を [無効 (推奨しません)] に設定
6. [無効にする理由] の該当のチェック項目にチェック
※ その他を選んだ場合は、詳しい文章を入力する必要がございます。
7. [保存] をクリック
4. ユーザーごとの多要素認証設定の確認手順
対象の認証アカウントで多要素認証が設定されている場合、SMTP 認証での送信が行えませんので、有効となっているかご確認ください。
1. Microsoft Entra 管理センター (https://entra.microsoft.com) へ、全体管理者アカウントでサインインします。
2. 画面左側メニューの [ユーザー] > [すべてのユーザー] をクリックします。
4. 画面上部の [ユーザーごとの MFA] をクリックします。
5. 一覧で対象ユーザーの [MULTI-FACTOR AUTHENTICATION の状態] で [有効] または [強制] の場合は多要素認証が有効となっていますので、対象ユーザーをクリックし、[無効にする] > [はい] をクリックします。
6. [閉じる] をクリックします。