従来の Exchange 管理センターの"メールボックス"から"データをCSVファイルにエクスポート" にて、メールボックスの情報をエクスポートする場合、指定した項目のみ取得が可能でしたが、現在のExchange 管理センターでは、すべての項目が出力される動作となりました。
指定した項目を出力する場合、Powershellでコマンドレットを利用することで可能ですのでどのコマンドレットで出力できるか確認したところ、Get-Recipient のコマンドレッで、すべての情報を取得することが可能であることを確認いたしました。
ただし、"メールボックスの種類" の項目については、どのコマンドレットでも、取得できないようですが、インプレースアーカイブを有効化した場合に、"ユーザー(アーカイブ)"と表示されるくらいのものなので、特に出力する必要はないかなと思います。
以下にGet-recipientで指定するパラメーターとカッコ内に 従来の Exchange 管理センターのメールボックスのエクスポート項目を記載します。
Get-recipientで指定するパラメーター
- DisplayName (表示名)
- PrimarySmtpAddress (プライマリアドレス)
- ActiveSyncMailboxPolicy (Exchange ActiveSync ポリシー)
- Alias (エイリアス)
- ArchiveState (アーカイブの状態)
- City (市区町村)
- Company (会社名)
- CountryOrRegion (国/地域)
- Department (部署)
- EmailAddresses (セカンダリメールアドレス)
- ExchangeVersion (バージョン)
- FirstName (名)
- LastName (姓)
- LitigationHoldEnabled (訴訟ホールドが有効)
- Office (事業所)
- OwaMailboxPolicy (OutlookWebAppポリシー)
- Phone (電話)
- PostalCode (郵便番号)
- RecipientType (受信者の種類)
- RetentionPolicy (アイテム保持ポリシー)
- SharingPolicy (共有ポリシー)
- StateOrProvince (都道府県)
- Title (タイトル)
- UMEnabled (UM が有効)
- UMMailboxPolicy (UMポリシー)
- WhenChanged (最終更新日時)
なお、上述したパラメーターから Select で出力したい項目のみ指定して、CSV ファイルに出力してください。
ExchangeOnlineに接続してから実行してください。
Get-recipientでパラメータを指定する方法
<構文>
Get-Recipient -ResultSize unlimited -RecipientTypeDetails UserMailbox | Select <出力する項目> | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path <ファイルパス\ファイル名>.csv -NoTypeInformation
例では、表示名、プライマリアドレス、受信者の種類 を出力してます。
<実行例>
Get-Recipient -ResultSize unlimited -RecipientTypeDetails UserMailbox | Select DisplayName,PrimarySmtpAddress,RecipientType | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path C:\temp\Mailbox.csv -NoTypeInformation
RecipientTypeDetails の値を変更することで、特定のメールボックス種類を指定が可能です。
- ユーザーメールボックス : UserMailbox
- 共有メールボックス : SharedMailbox
- 会議室メールボックス : RoomMailbox
- 備品メールボックス : EquipmentMailbox
すべてのメールボックスの情報をエクスポートする場合は、"-RecipientTypeDetails UserMailbox" を外して実行してください。