
現在、Outlook クライアントでは、POP接続の先進認証に対応していないため、Thunderbird などのメールクライアントを利用している方が多いと思いますが、POP接続に失敗する場合に調査する方法についてご紹介したいと思います。
Exchange Online からの認証リクエストをログとして採取
以下の方法では、POP接続のログを取得する方法です。
1. 管理者権限で Windows PowerShell を起動します。
事前準備として、Windows PowerShell より Exchange Online に接続する必要があります。
手順につきましては、以下の公開情報をご参照ください。
2. PopImap モジュールをインストールしていない場合は以下のコマンドレットを実行します。既にインストール済の場合は手順 4 に移ってください。
Install-Module popimap
モジュールの確認コマンド
Get-Module -ListAvailable PopImap
3. 以下のプロンプトが表示されましたら A か Y を押下し、Enter を押します。
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信頼されていないリポジトリ
信頼されていないリポジトリからモジュールをインストールしようとしています。このリポジトリを信頼する場合は、Set-PSRepository コマンドレットを実行して、リポジトリの InstallationPolicy の値を変更してください。'PSGallery' からモジュールをインストールしますか?
[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "N"):
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4. 以下のコマンドレットを実行し、PopImap モジュールをインポートします。
Import-Module popimap
5. 手順 6 の実施で出力されるログの出力先ディレクトリに CD コマンドで移動します。
例えば、C:\temp 配下に出力させたい場合は以下を実行してください。
CD C:\temp
6. 以下の一連のコマンドを一気に実行します。
$server = "outlook.office365.com"
$port = 995
$pop3 = Get-Pop3Client -Server $server -Port $port
$pop3.Connect()
$success = $pop3.Logon("<POP 接続に失敗するユーザーのメールアドレス>","<ユーザーのパスワード>")
if ($success)
{
$pop3.ExecuteCommand("LIST")
}
$pop3.Close()
7. 手順 5 の移動先に logs フォルダーが生成されていることを確認し、当該フォルダー内に pop3.log が含まれていますのでログを確認することができます。
Microsoft リモート接続アナライザーによる接続テスト
事象発生ユーザーのアカウントで Microsoft リモート接続アナライザーの接続テストを実施し、各結果を HTML ファイルに出力する方法です。
1. 下記リンク先より、[Microsoft リモート接続アナライザー] のページへ移動します。
testconnectivity.microsoft.com
2. [Office 365] タブをクリックします。
3. [POP メール] をクリックします。
4. "認証の種類" が "先進認証 (OAuth)" が選択されていることを確認します。
5. [先進認証 (OAuth) 資格情報] の [サインイン] をクリックし、対象ユーザーで認証します。
6. "検証" 欄に表示される英数字を入力し、[検証] をクリックします。
7. 以下のチェックボックスにチェックを入れます。
- [自分の Exchange ドメインにリモートで接続できることをテストするには作業アカウントの資格情報を使用する必要があると理解しています。さらに、私はこのアカウントの管理とセキュリティに関して責任を負うことを了承します。]
8. [テストの実行] をクリックします。
9. 表示された結果を画面の [HTML として保存] ボタンをクリックし、保存します。
※ [テストの再実行] の下側にあるアイコン群の、一番右側にあるアイコンが [HTML として保存] です。