コンテンツの検索などでPSTファイルをエクスポートし、Outlookにインポートした際に見慣れないフォルダが表示されます。
今回は、各フォルダについてご紹介していきたいと思います。
◇ インフォメーションストアの先頭
インフォメーション ストアの先頭は、すべてのメールボックスに存在する最上位 (ルート) フォルダーとなります。
このフォルダー配下に、受信トレイや送信済みアイテムフォルダーなどユーザーが画面上で確認できる各フォルダーが格納されております。
◇ Deleted Items
PST ファイルへ出力する際、既定で作成されるフォルダーとなります。
こちらのフォルダーにつきましては、アイテムが空の状態で作成され、ユーザーメールボックス内のアイテムが格納されることはございません。
◇ ApplicationDataRoot
メールボックスのシステムに関連するフォルダーとなり、格納されているアイテムもメールボックスのシステムに利用されるアイテムとなります。
※ ユーザーが使用されているアイテムが格納されることはございません。
◇ SubstrateFiles
メールボックスのシステムに関連するフォルダーとなり、格納されているアイテムもメールボックスのシステムに利用されるアイテムとなります。
※ ユーザーが使用されているアイテムが格納されることはございません。
◇ PersonMetadata
連絡先アイテムの作成、取得、更新、削除、移動、コピー等の操作のために使用される自動生成のデータフォルダになります。
※ ユーザーが使用されているアイテムが格納されることはございません。
◇ メールアドレス (Primary)
Exchange Online のライセンスを付与することで作成されるプライマリ (ユーザー) メールボックス領域になります。
◇ メールアドレス (MainArchive)
インプレースアーカイブ (オンラインアーカイブ) 機能を有効化することで生成されるアーカイブメールボックス領域になります。
◇ SkypeSpacesDate
Skype for Business や Teams のデータが格納されているフォルダーとなります。
◇ Recoverable items
ユーザー領域 (受信トレイや送信済みフォルダが存在する領域) から削除されたアイテムが格納されている回復可能なアイテム領域になり、保持機能にて保持されているアイテムなどが配下のフォルダーに格納されております。
Recoverable items 配下 の Deletions
削除済みアイテム フォルダーから削除されたアイテムが格納されております。
このフォルダーは、Outlook および Outlook Web App の削除済みアイテムの復元機能によりユーザー画面に表示されます。
※ 当フォルダーに格納されたアイテムは一定期間 (既定 14日) 経過後、メールボックスから完全削除が行われます。
訴訟ホールドなどの保持機能を有効化なされている場合、各保持機能にもとづいたフォルダーにアイテムは移動され保持されております。
Recoverable items 配下 の Purges
[回復可能なアイテム] フォルダーになります。
訴訟ホールド (無期限) または単一アイテムの回復のいずれかが有効 (単一アイテムの回復は既定で有効) である場合、このフォルダーには、削除されたアイテムが格納されています。
Recoverable items 配下 の DiscoveryHolds
[回復可能なアイテム] フォルダーになります。
訴訟ホールド (有期限) またはインプレース保持のいずれかが有効 (単一アイテムの回復は既定で有効) である場合、このフォルダーには、削除されたアイテムが格納されています。
Recoverable items 配下 の Versions
[回復可能なアイテム] フォルダーになります。
訴訟ホールドなどの保持機能が有効である場合、このフォルダーには、Outlook クライアント等で、メールボックス内のメールアイテムを改ざん、または変更したアイテムの原本、変更されたコピーアイテムが移動されるフォルダーでございます。