
Powershellで共有メールボックスを作成するために、以下のコマンドを実行したところ、以下の警告メッセージが出力されました。
<実行コマンド>
New-Mailbox -Name "〈共有メールボックスの表示名〉" -Alias "〈共有メールボックスのエイリアス〉" -PrimarySmtpAddress "〈共有メールボックスのメールアドレス〉" -Shared
<警告メッセージ>
警告: サーバー "TY4P286MB1111.JPNP111.PROD.OUTLOOK.COM" のデータベース "JPNP286DG111-db111" に新しく作成されたメールボックス "共有メールボックスを示す値" を事前に設定しようとしたときにエラーが発生しました。"共有メールボックスを示す値" は、レプリケートされるまで、特定のコマンドレットおよび操作にはすぐに利用できない可能性があります。再度コマンドレットを実行する必要があり、このエラーの詳細を知りたい場合は、-Verbose パラメーターを追加してください。エラー: 0x8004010F。
警告メッセージの内容とは?
警告メッセージは、新規作成した共有メールボックスのレプリケートに時間を要している場合に表示されます。
そのため、エラーなどではなく、時間がかかっていることをお知らせしているだけなので、時間を置くことで問題なく利用することができます。
レプリケートとは?
共有メールボックスのレプリケート(Replication)とは、変更内容をExchange Online内の複数のサーバーへ同期・反映する処理です。
管理者が権限や設定を変更した直後に反映されないことがありますが、その理由の一つがこのレプリケート処理です。
レプリケートで同期される主な内容
共有メールボックスでは、次のような変更がレプリケートされます。
- フルアクセス許可の追加・削除
- Send As(メールボックス所有者として送信)の追加・削除
- Send on Behalf(代理送信)の設定変更
- メールボックスのプロパティ変更
- メールアドレス(エイリアス)の追加・変更
- 自動返信の設定
- メールフロールールに関する変更
レプリケートが必要な理由
Exchange Onlineは、1台のサーバーで動作しているわけではありません。
冗長性を確保するためにデータ複製を作成します。
Microsoftのデータセンター内では複数のサーバーでメールボックス情報が管理されているため、
管理者が権限を変更
↓
Microsoftのディレクトリに反映
↓
各Exchangeサーバーへ同期(レプリケート)
↓
ユーザーが利用可能になる
という流れになります。
そのため、設定変更後すぐには利用できない場合があります。
レプリケートにどのくらいの時間がかかるか?
以前の警告メッセージでは以下のように表示されていました。
警告: メールボックス: Identity: ' 〈共有メールボックスの表示名〉 ' をサイト ' TY7P286MB1111.JPNP111.PROD.OUTLOOK.COM ' にレプリケートできませんでした。メールボックスは約15分後にログオンできるようになります
そのため、15 分くらいを目安にするといいと思います。
レプリケート中の影響とは?
影響としては、一部の Exchange管理センターや Powershell のコマンドレットで設定変更しても反映しない可能性や反映までに時間がかかる可能性があります。
なお、メールの送受信については、複数のサーバーがあるので、レプリケートが完了していないサーバーにメールが配信されても、他のサーバーにコピーが配信されるため、影響はないといえます。