今回は、コンテンツの検索でエクスポートを実行した際に[Request failed with status code 500]のエラーが発生した場合の対処法についてご紹介したいと思います。
[Request failed with status code 500] のエラー内容は、汎用的な内容であるため、いろいろが原因が考えられますが、多いのが[eDiscovery Manager]の役割を操作している管理者に付与していないことがあります。
コンテンツの検索は、グローバル管理者であっても、既定では検索やエクスポートができないようになっており、[eDiscovery Manager]の役割を付与することで実行することが可能となります。
そのため、対象のユーザーに [eDiscovery Manager] の役割が付与されているか確認し、付与していない場合は、以下の手順で権限の付与を実施してください。
[eDiscovery Manager] の役割を付与する手順
- 管理者にて、Office 365サービスへサインインします。
- Microsoft365管理センターを開き、画面左ペインの[管理センター] - [コンプライアンス] をクリックします。
- Microsoft Purview (Microsoft 365コンプライアンス)にて、[アクセス許可] をクリックし、[Microsoft Purview ソリューション] の [役割] をクリックします。
- 役割一覧より[eDiscovery Manager] をクリックし、編集画面を表示します。
- [電子情報開示管理者]の[編集] をクリックします。
- [編集]をクリックし、[+ (追加)]ボタンより、機能を実行する管理者を追加し [追加] をクリックします。
※一覧に存在しない場合は検索してください。また、表示名で検索してください。
- 画面下の[完了] をクリックし、[保存] をクリックします。
権限の付与を行った場合、反映に24時間程度の時間を要する場合があります。
もし、権限が付与されている場合は、以下の切り分けを実施してみてください。
アドオンやキャッシュの問題か切り分けるため、Microsoft Edge の Inprivate ブラウズで実施した場合も事象が発生するか確認します。
※ Edge を起動し、Ctrl + Shift + N を押下し [InPrivate ブラウズ] を起動します。
ケースの問題や検索条件の問題であるか切り分けるため、別のケースや検索条件を変更したケースで事象が発生するか確認します。
端末の問題か切り分けるため、他端末でエクスポートを実施した際も事象が発生するか確認します。
ネットワークの問題か切り分けるため、他ネットワークでも事象が発生するか確認します。