前提として、Microsoft Teams のチーム内でプライベート チャネルを作成した場合、プライベート チャネルに紐付く独立した SharePoint サイトが生成されます。
※プライベートチャネルは、チャネルの作成時に[プライバシー]を[プライベート]に設定し、特定のユーザーでやり取りをおこなうチャネルです。
これは、チームに付帯する SharePoint サイトとは別の SharePoint サイトであるため、プライベートチャネルの SharePoint サイトに対しても、チームの SharePoint サイトに対して行う作業と同様にストレージ上限を設定する必要があります。
チャネルで共有したファイル
<保存先>
チーム (Microsoft 365 グループ) に紐付く SharePoint Online サイトとなります
<容量>
既定で 1 TB です。必要に応じて 25 TB まで容量を増やすことができますが、組織全体で利用できる SharePoint Online の容量を超えることはできません。
※1048576MBと表示されています。
チャネル サイトの容量については、SharePoint 管理センターでは確認が出来ず、Windows PowerShell コマンドレットにて確認が可能です。
プライベート チャネルのサイトの容量上限を変更するコマンドの実行
サイト コレクションの容量を変更するにあたり、StorageQuota (記憶域の上限値) の値が StorageQuotaWarningLevel (記憶域のクォータの警告レベル) よりも下回る場合、エラーとなることを確認しております。
記憶域のクォータの警告レベルとは、実際の使用容量がその値に到達した際に、残りの空き容量が少ないことを警告するメッセージを表示させるために設定します。
そのため、容量とあわせて、記憶域のクォータの警告レベルも設定してください。
SharePoint Online への接続
- 下記 URL から SharePoint Online Management Shell をダウンロードします。
※ 既に最新の SharePoint Online Management Shell をインストールされている場合は、本操作は必要ございません。
Title : SharePoint Online Management Shell
URL : http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=35588
- [SharePoint Online Management Shell] を起動し、以下のコマンドレットを実行します。
<構文>
Connect-SPOService -Url https://<テナント名>-admin.sharepoint.com
例 : "contoso" の部分にはテナント名が入ります。
Connect-SPOService -Url contoso-admin.sharepoint.com
※http://"テナントドメイン(onmicrosoft.comの先頭)"-admin.sharepoint.com の形式です。
◇ 3. "アカウントにサインイン" のダイアログが表示されますので、管理者権限アカウントにてサインインします。
以下のコマンドレットを実行し拡張します。
<構文>
Set-SPOSite -Identity <該当のプライベート チャネルのサイトの URL> -StorageQuota <記憶域のクォータ (MB)> -StorageQuotaWarningLevel <記憶域のクォータの警告レベル (MB)>
<実行例>
Set-SPOSite -Identity https://contoso.sharepoint.com/sites/test-private -StorageQuota 1024 -StorageQuotaWarningLevel 900
※プライベート チャネルのサイトの URLが "https://contoso.sharepoint.com/sites/test-private"、容量を 1 GB、記憶域のクォータの警告レベルの値を 900 MB に設定する場合となります。
また、テナント内に存在するプライベートチャネルのストレージ容量を一律で設定する方法につきましては、あらかじめ [Get-SPOSite -Template TEAMCHANNEL#0] のコマンドレットにて、CSV ファイルにすべてのプライベートチャネルの URL を出力いただき、Powershell のコマンドレットにて、インポートすることで可能です。
1. プライベートチャネルの一覧を CSV ファイルにエクスポートします。
<構文>
Get-SPOSite -Template TEAMCHANNEL#0 | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path <ファイルパス\ファイル名>.csv -NoTypeInformation
<実行例>
Get-SPOSite -Template TEAMCHANNEL#0 | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path C:\temp\channel.csv -NoTypeInformation
※C ドライブの配下の temp フォルダーに channel.csv という名前のファイルで情報保存する場合
2. 以下コマンドレットを実行し、エクスポートした CSV ファイルを読み込みます。
[構文]
Import-CSV "<ファイルパス\ファイル名>" | %{Set-SPOSite $_.Url -StorageQuota <記憶域のクォータ (MB)> -StorageQuotaWarningLevel <記憶域のクォータの警告レベル (MB)>}
[実行例]
Import-CSV "C:\Temp\channel.csv" | %{Set-SPOSite $_.Url -StorageQuota 1024 -StorageQuotaWarningLevel 900}
プライベートチャネルの容量一覧を取得する方法
以下のコマンドを実行し、該当のプライベート チャネルのサイトの容量が変更されたか確認します。
<構文>
Get-SPOSite -Template TEAMCHANNEL#0 | Select Url,StorageQuota,StorageUsageCurrent
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