今回は受信したメールに "送信者のIDを確認できませんでした。詳細については、ここをクリックしてください。" とメッセージが表示される場合についてご紹介したいと思います。
このメッセージはなりすまし判定されている場合に表示されます。
なりすまし判定は、メッセージを総合的に判断され、送信元 IP アドレス等に差異がある場合になりすまし判定されます。
このメッセージは、フィッシング対策ポリシーにて、"スプーフィングインテリジェンス" が有効であることでフィッシング判定がおこなわれ表示されていますので、無効にする"ことで、メッセージの表示が行われなくなります。
ただし、そうすると、受信するメールすべてのフィッシング判定がおこなわれなくなりますので、セキュリティは低くなります。
そのため、特定の信頼できる送信元からのメッセージに関しては表示されないようにする方法として、テナント許可/禁止リストで特定のメールを許可する方法をご紹介したいと思います。
なお、上記設定を行った場合、フィッシング判定はおこなわれなくなりますが、迷惑メール判定は行われます。
テナント許可/禁止リストで特定のメールを許可する設定手順
1. 全体管理者アカウントにて、Microsoft 365 管理センター (https://admin.microsoft.com) にアクセスします。
2. 左ペインの [・・・すべてを表示] をクリックし [管理センター] より [セキュリティ] をクリックします。
3. 画面左側メニューから [ポリシーとルール] をクリックします。
4. [脅威ポリシー] をクリックします。
5. [テナント許可/禁止リスト] をクリックします。
6. [なりすましの送信者] タブ内の [+追加] をクリックします。
7. [新しいドメインのペアの追加] 画面の入力欄にて、記載例に従い値を入力します。
※ 記載例 contoso.com,155.11.2.3/24
8. [なりすましの種類] にて以下を選択します。
内部 : 送信者と受信者メールアドレスのドメインが同一の場合
外部 : 送信者と受信者メールアドレスのドメインが異なる場合
9. [処理] にて [許可] を選択します。
10. [追加] をクリックします。