メールを送信した際に "550 5.7.501 Service unavailable. Spam abuse detected from IP range." のエラーが返された場合は、以下の3点の可能性があります。
- 送信者禁止リストに該当のアカウントが含まれている場合
- Exchange Online にて [onmicrosoft.com] のドメインを使用したメールの送信を継続して実施したことにより、弊社スパム分析チームにて送信制限がかけられた場合
- 試用版のテナントから本番運用と同様にメールを送信されている場合に送信制限が動作して表示される場合
以下にそれぞれの要因の対処法についてまとめてみました。
1. 送信者禁止リストに該当のアカウントが含まれている場合
Exchange Online には送信者がスパムと思わしきメールを複数送信を行われた場合、外部への送信をブロックする [送信スパム] 機能があります。
対象ユーザーが [送信スパム] 機能により、ブロックが行われているかは、セキュリティコンプライアンスセンターから確認ができます。
送信者禁止リストの確認手順
- 管理者アカウントにて、[管理センター] > [セキュリティ] からセキュリティ/コンプライアンスにアクセスします。
- 左メニューより[脅威の管理] > [確認] の順にクリックします。
- [制限されたユーザー]を選択し解除するユーザーの[ブロックを解除]をクリックします。
2. Exchange Online にて [onmicrosoft.com] のドメインを使用したメールの送信を継続して実施したことにより、弊社スパム分析チームにて送信制限がかけられた場合
送信制限の理由として、[onmicrosoft.com] ドメインを使用してスパム送信を行う業者の増加にともない、ユーザーが [onmicrosoft.com] ドメインを使用してメッセージ送信を行う場合のスパム判定のしきい値が、テナントに登録する独自ドメインを使用してのメッセージ送信と比較し、低く設定されていることに起因しております。
なお、[onmicrosoft.com] ドメインから送信すると必ず送信制限がかけられるということではありませんが、[onmicrosoft.com] ドメインは管理用のドメインであり、上記の理由から、このドメインのみを使用したメッセージ送信を推奨しておりません。
本事象の回避策として、独自ドメインのメール アドレスをご利用いただく方法となります。
3. 試用版のテナントから本番運用と同様にメールを送信されている場合に送信制限が動作して表示される場合
この可能性が一番高い印象があります。
試用版のテナントから本番運用と同様にメールを送信されている際に、送信制限が動作して該当のエラーが表示される場合があります。
試用版テナントは本番運用前の動作確認にご利用いただくものであるため、本番運用さながらの送信動作を行った際に送信制限がかけられるものです。
送信制限がかけられた場合の回避策については、利用されているOffice365テナントに対し、サポート窓口にて送信制限の除外申請を行うことで対処が可能です。
サポート窓口は以下の記事をご参照ください。
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