社畜の所業

社畜の所業

Microsoft365の機能について解説をしていきたいと思います。このブログの情報をご活用いただければ幸いです。たまに他の情報も取り入れていきたいと思います。

※このサイトはPR記事を含みます。

【Microsoft365参考書】共有メールボックスの同時アクセスが可能なユーザー数について

共有メールボックスの同時アクセスが可能なユーザー数について

 

 

1 つの共有メールボックスへの同時アクセスが可能なユーザー数について、Exchange Online のメールボックスは接続プロトコルにより以下のセッション数の上限を設けており、それぞれの接続プロトコルにより使用するセッション数は異なります。 

 

  

メールボックスの同時接続セッション数の上限 

Outlook MAPI 接続時のセッション数制限: 40 

Outlook POP3 接続時のセッション数制限: 20 

Outlook IMAP4 接続時のセッション数制限: 20 

Outlook on the web のセッション数制限: 20 

  

接続する場合に使用するセッション数

Outlook on the web : 1 - 2 セッション程度 

MAPI 接続 : 4 - 5 セッション程度 

POP/IMAP 接続 : 1 - 2 セッション程度 

オートマッピング機能による共有接続 : 2 セッション程度 

 

 

  

共有メールボックスにいては、フルアクセス許可の権限を付与することで Outlook クライアントを利用の場合、MAPI 接続でのオートマッピング機能による接続となりますので、以下の例のように最大で 20 のユーザーまでが同時に接続して各操作が可能であることが想定されます。 

 

 

セッション数消費の具体例

Outlook MAPI 接続 / オートマッピング機能で共有接続 : 20 名 の場合 2 セッション x 20 人 = 40 セッション 

  

また、Outlook on the web から共有メールボックスを閲覧した場合、最大で 20 のユーザーまでが同時に接続して各操作が可能であることが想定されます。 

なお、ユーザー メールボックスの下に共有メールボックスのフォルダが表示されている状態でも、必ずしも常時セッションが張られているということではありません。 

最大同時接続数は理論上の数値ですので、実際にはリソースの制限によりその値よりも小さな数が制限値となる可能性があります。

  

また、実際の接続には複数のセッションが利用される可能性があるため、同時接続については 10 名程度を目安にしたほうが確実かと思います。

 

 

同時アクセスについて 

Outlook クライアントより Automapping での接続にて複数ユーザーによる同時アクセス 

※ アカウント設定を MAPI (Exchange) 接続で構成している場合、オートマッピングの機能により、自身のメールボックスフォルダーの下に自動で表示されます。 

  

Outlook クライアントにて [アカウント追加から共有メールボックスへの接続にて複数ユーザーによる同時アクセス 

Outlook on the Web  [他のメールボックスを開くによる接続にて複数ユーザーによる同時アクセス 

Outlook on the web  [フォルダーの追加による接続にて複数ユーザーによる同時アクセス 

 

セッション数の計算方法について

Outlook on the web 

ユーザーがひとつのウィンドウで Outlook on the web をご利用される場合のセッション数は、通常 1  2 となります。 

また、複数ウィンドウでの使用などを考慮した場合のセッション数は、平均で 4 から 5 セッション程度になるかと思います。 

  

Outlook クライアント 

  1. Outlookクライアント を起動します。
  2. Windows画面右下の[隠れているインジケーターを表示しますをクリックします。 
  3. 表示されているOutlook のアイコンを [Ctrl] キーを押しながら右クリックし、[接続状態を選択します。 
  4. [動作状況]画面が表示されます。こちらに表示されている行がセッション数の目安となります。

  

セッション数を超えた接続を行った際の動作について 

セッションを超える接続を実施した際は、接続が解除される、Outlook が停止するなどの動作が不安定となります。 

 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

【Microsoft365参考書】PSTファイルを開くと「このアイテムは閲覧ウィンドウでは表示できません」と表示される

 

 

[コンテンツの検索] にて、エクスポートしたアイテムを Outlook クライアントにて開いた際に以下のエラーが表示される場合、エクスポート時に何かしらの問題によりデータが破損した可能性があります。 

 

エラー内容 

このアイテムは閲覧ウィンドウでは表示できません。内容を表示するにはアイテムを開いてください。 

 

 

 

この場合、再度、PSTファイルをエクスポートすることで解消する可能性はありますが、受信トレイ修復ツール Scanpst.exe を利用することで修復しエラーを解消できる可能性があります。

 

support.microsoft.com

 

公開情報をもとに実施した手順をご紹介したいと思いますので、ご参考としていただけますと幸いです。

 

  

 

 

Scanpst.exeでPSTファイルを修復する手順

1.エクスプローラーにて、以下のPathからScanpst.exeを起動します。 

  

C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16 

※公開情報では、C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16 と記述されていましたが、私の環境では上記のPathにありました。

 

2.受信トレイ修復ツールが起動したら、[スキャンするファイル名]の[参照]をクリックし、対象のPSTファイルを選択し、[開始]をクリックします。

3.スキャンした結果が表示されたら、[修復]をクリックします。

 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

【Microsoft365参考書】Powershellのコマンドレットでメールボックスを作成するには?

Powershellのコマンドレットでメールボックスを作成するには?

 

 

Powershellのコマンドレットで共有メールボックスを作成する場合、New-Mailboxで作成が可能ですが、ユーザーメールボックスを作成する場合もNew-Mailboxのコマンドレットにて、MicrosoftOnlineServicesID 属性を使用することで、ユーザー名を指定してメールボックスを作成することが可能です。

 

なお、共有メールボックスでは指定が不要である、パスワードの設定が必須となりますのでご留意ください。

 

また、ライセンスが付与されていない状態でメールボックスが作成されますので、ライセンスを付与することを忘れないようご留意ください。

 

以下の記事を参考にExchange Onlineに接続してから実行してください。

 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

   

新規ユーザーメールボックスを作成するコマンドレット 

 

[構文] 

New-Mailbox -Name "設定する Name 属性" -DisplayName "設定する表示名" -MicrosoftOnlineServicesID "設定するユーザー名" -Password (ConvertTo-SecureString -String '設定するパスワード' -AsPlainText -Force) 

  

[実行例] 

New-Mailbox -Name "user001" -DisplayName "ユーザー001" -MicrosoftOnlineServicesID "user001@contoso.com" -Password (ConvertTo-SecureString -String 'p@ssw0rd' -AsPlainText -Force) 

  

 

なお、ユーザー名とプライマリ SMTPアドレスを別に設定する場合は、PrimarySmtpAddress 属性も併せて使用します。 

  

[実行例] 

New-Mailbox -Name"user001" -DisplayName "ユーザー001" -MicrosoftOnlineServicesID "user001@contoso.com" -PrimarySmtpAddress "user001@fabrikam.com" -Password (ConvertTo-SecureString -String 'p@ssw0rd' -AsPlainText -Force) 

  

 

docs.microsoft.com

 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

【Microsoft365参考書】特定のドメインのエイリアス(セカンダリアドレス)を利用しているメールボックス情報を出力ことは可能か?

特定のドメインのエイリアス(セカンダリアドレス)を利用しているメールボックス情報を出力ことは可能か?

 

 

特定ドメインを利用しているユーザーメールボックスの抽出を行うことは可能ですが、 エイリアス (セカンダリアドレス) のみに特化したコマンドレットは無いため、プライマリアドレスも含めた抽出する方法となります。

 

抽出された csv ファイルより、該当ドメインがプライマリアドレスであるのか、セカンダリアドレスであるのか確認することはできます。 

  

 

 

以下のサイトの手順にて、Exchange Online に接続してから実行してください。 

  

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

特定のドメインのメールボックスを出力するコマンドレット  

[構文] 

Get-Mailbox -Resultsize Unlimited -RecipientTypeDetails UserMailbox -Filter {EmailAddresses -like "*@対象ドメイン名"} | Select DisplayName,EmailAddresses | Export-Csv -Encoding Utf8 -NoTypeInformation -Path "保存先\ファイル名.csv

  

[実行例] 

Get-Mailbox -Resultsize Unlimited -RecipientTypeDetails UserMailbox -Filter {EmailAddresses -like "*@contoso.com"} | Select DisplayName,EmailAddresses | Export-Csv -Encoding Utf8 -NoTypeInformation -Path "C:\temp\Mailbox-list.csv

  

[実行結果例] 

DisplayName : 表示名   

EmailAddresses : 出力値を以下に記載します 

・[smtp]  : ユーザーのセカンダリ smtp アドレス 

・[SMTP]  : ユーザーのプライマリ SMTP アドレス  

  

 

また、以下のコマンドレットをご利用いただくことで特定のセカンダリアドレスを削除することが可能です。 

※ 上述したコマンドレットにて、出力した csv ファイルを利用する方法です。

 

特定のセカンダリアドレスを削除

1. 出力された csv ファイルを編集し "メールアドレスの削除処理を行うユーザー " のみを記述、また [EmailAddresses] 部分については "削除処理を行うセカンダリメールアドレスのみが記述されている状態" とする csv ファイルを作成します。 

---------- 

[CSV ファイル例] 

DisplayName,EmailAddresses 

user01,user01-old@contoso.com 

user02,user02-old@contoso.com 

user03,user03-old@contoso.com 

  

※ 1 行目は固定で、2 行目以降に対象のメールボックス情報を記載します。 

※ 2 行目では、user01 のメールボックスに設定されているセカンダリメールアドレス user01-old@contoso.com を削除する場合の記載例となります。 

CSV ファイルを保存する際には、文字化けを防止するために UTF-8 形式で保存します。 

  

UTF-8 での保存例 

  1. 作成したファイルをメモ帳で開きます。
  2. [ファイル] - [名前を付けて保存] の順にクリックします。
  3. [ファイル名] を任意の名前で入力し、拡張子を [.CSV] に変更します。
  4. [文字コード] で [UTF-8] を選択します。
  5. [保存] をクリックします。

  

2. 下記コマンドレットにてセカンダリメールアドレスを一括削除します。 

[実行例] 

Import-CSV "C:\Temp\Mailbox-list2.csv" | Foreach {Set-Mailbox -Identity $_.DisplayName -EmailAddresses @{Remove="smtp:$($_.EmailAddresses)"}} 

  

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

【Microsoft365参考書】共有メールボックスや会議室メールボックスのユーザー名が[ExRemoved-] となり復元ができない

共有メールボックスや会議室メールボックスのユーザー名が[ExRemoved-] となり復元ができない

 

 

共有メールボックスや会議室メールボックスを Exchange Online 側でメールボックスの削除(Microsoft 365 管理センターのグループ、Exchange 管理センター、PowerShell コマンドレット(Remove-Mailbox)による削除) を行った場合、[ExRemoved-(ランダムな文字列)] のユーザー名で表示されます。 

  

上記の場合、削除済みユーザーより該当アカウントの復元を行われても、同じユーザー名の削除済みメールボックスが存在していないと判断され、メールボックスの復元が行われません。 

そのため、下記手順にて復元後のアカウントの [ユーザー名 (UserPrincipalName) ] の値を削除前の値に変更いただく必要があります。 

  

 

復元手順 

  1. 管理者にてMicrosoft 365 管理センターへアクセスします。 
  2. 画面左の[ユーザー] - [削除済みユーザーをクリックします。 
  3. 復元するメールボックス[チェックを入れ、画面上部に表示されている [復元をクリックします。 
  4. パスワードについて画面が表示されますが、[復元]をクリックします。 
  5. 復元が完了し、パスワードの送信先について画面が表示されますが、[閉じる]をクリックします。 
  6. [最新の情報に更新](左右の丸矢印アイコン)をクリックし、[アクティブなユーザー]に表示されていることを確認します。

※共有メールボックスにパスワードを入力してサインインする動作は想定しておりませんので、特に設定する必要はありません 

  

[ExRemoved~] が表示されているユーザーにつきましては、以下の手順で、[ExRemoved~] を削除します。 

  1. 画面左の[アクティブなユーザーをクリックします。 
  2. ユーザー情報の詳細設定画面の[ユーザー名より、[ExRemoved~] を削除し、もともとのユーザー名(UserPrincipalName)に変更し、 [保存をクリックします。 

※ 警告: 画面が表示されますが、そのまま [保存をお願いいたします。 

  

削除前のメールボックスのユーザー名(UserPrincipalName)を確認するには、以下のPowershellのコマンドレットを実行ください。

  

削除済みユーザーのUserPrincipalNameを確認するコマンドレット

[実行例] 

Get-Mailbox -ResultSize Unlimited -SoftDeletedMailbox | select Displayname,PrimarySmtpAddress,UserPrincipalName 

  

[結果表示例] 

DisplayName : 表示名

PrimarySmtpAddress   : プライマリアドレス

UserPrincipalName : ユーザー名

  

  1. [閉じる]をクリックし画面を閉じます。

※ 復元されますと、Microsoft 365 管理センター の [共有メールボックスに表示されますが、時間がかかる場合があります。 

 

 

 

なお、Microsoft365管理センターの[アクティブなユーザー]より、共有メールボックスや会議室メールボックスのアカウントの削除を行った場合は、上記の動作とはならず、ユーザー名は変更されませんので、今後削除を行われる場合は、[アクティブなユーザー]からの削除をおススメします。 

 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

it-bibouroku.hateblo.jp