今回は、Powershell でコマンドレットで Exchange Online の設定や確認をおこなう場合に、Exchange Online に接続する手順を解説します。
Powershell とは、画面上の設定をコマンドレットで実行する場合などに利用するものです。
画面でできないことが Powershell のコマンドレットを利用することでできる場合などもあります。
※基本認証が廃止されたため、今後はV2モジュールを利用して先進認証でExchangeOnlineに接続する必要がありますので以下の記事の手順で実施してください。
Powershell にて Exchange Online に接続する手順
- Windows PowerShell を起動します。
- [スタート] をクリックします
- 画面をスクロールさせて、[Windows PowerShell] を右クリックします。
- 画面下に表示される [管理者として実行] をクリックします。
初めて Powershell の利用する場合は、以下のコマンドを実行して設定変更が必要です。実行済みの場合は、2.へ進みます
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
- 警告メッセージが表示されますので、[Y] と入力して [Enter] キーを押下します。
- 接続のために以下のコマンドレットを実行します。
2-1.
$UserCredential = Get-Credential
※ ここで資格情報の確認が表示されますので、Office 365 の管理者権限のあるアカウントとパスワードを入力します。
2-2.
$Session = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://outlook.office365.com/powershell-liveid/ -Credential $UserCredential -Authentication Basic -AllowRedirection
※ 上記コマンドは 1 行のコマンドです。改行せずに実行してください。
※ 警告が表示されますが、正常に接続されている証拠ですので問題ございません。
2-3.
Import-PSSession $Session -AllowClobber
これで Exchange Online への接続は完了してますので、コマンドレットを実行しましょう。
補足で、Azure Active Directory (Azure AD)、SharePoint Online、セキュリティコンプライアンスセンター に接続する場合についても触れておきたいと思います。
それぞれのサービスの設定で利用する場合にご活用ください。
Azure Active Directory (Azure AD) に接続する場合
Get-MsolUser や Set-MsolGroup など Msol がコマンドレットに含む場合は、Azure AD への接続が必要です。
その場合、初回のみモジュールのインストールが必要となります。
※インストールが完了している場合は、[Connect-Msolservice] から実施してください。
インストールする際のコマンドレット
- Powershell を起動して以下のコマンドレットを実行します。
【コマンドレット】
Install-Module -Name MSOnline
特にエラーなどが発生しなければ、インストールは完了しております。
- つづけて以下のコマンドレットを実行し、Office 365 への接続を行います。
コマンドレット実行後、Office 365 管理者のアカウント ID とパスワードを入力してください。
【コマンドレット】
Connect-Msolservice
SharePoint Online へ接続する場合
- 下記 URL から SharePoint Online Management Shell をダウンロードします。
※ 既に最新の SharePoint Online Management Shell をインストールされている場合は、本操作は必要ありません。
- Powershell を起動し、以下のコマンドレットを実行します。
<構文>
Connect-SPOService -Url <接続先テナントの SharePoint の URL>
<実行例>
Connect-SPOService -Url https://contoso-admin.sharepoint.com
※ URL は、http://"テナントドメイン(onmicrosoft.comの先頭)"-admin.sharepoint.com の形式です。
- 資格情報の確認が表示されますので、Office 365 の管理者権限のあるアカウントとパスワードを入力します。
セキュリティコンプライアンスセンターへ接続する場合
- Windows PowerShell を起動します。
- [スタート] をクリックします
- 画面をスクロールさせて、[Windows PowerShell] を右クリックします。
- 画面下に表示される [管理者として実行] をクリックします。
2-1.
$UserCredential = Get-Credential
※ ここで資格情報の確認が表示されますので、Office 365 の管理者権限のあるアカウントとパスワードを入力します。
2-2.
$Session = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://ps.compliance.protection.outlook.com/powershell-liveid/ -Credential $UserCredential -Authentication Basic -AllowRedirection
※ 上記コマンドは 1 行のコマンドです。改行せずに実行してください。
※ 警告が表示されますが、正常に接続されている証拠ですので問題ございません。
2-3. Import-PSSession $Session
先進認証で接続する場合は以下の記事をご参照いただけますと幸いです。
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