前回、ご紹介いたしました送信と同様に、Office365のメールボックスで受信ができない場合に、何から確認をすればいいのかご紹介していきたいと思います。
以下のトラブルシューティングをおこなうことで原因の特定ができる可能性がありますので、参考としていただければ幸いです。
■1.迷惑メールフォルダや他のフォルダにアイテムが配信されていないか確認する。
結構、多いのが受信トレイには入っていないけど、迷惑メールフォルダや他のフォルダにメールが入っている事例があります。
仕分けルールなどでフォルダの移動するルールを作成している方も多いと思いますので、まずは他のフォルダを確認してみましょう。
以下にメールを探索する方法をご紹介します。
<Outlook クライアントにて差出人を指定し検索フォルダを作成する手順>
- フォルダータブにて新しい検索フォルダーをクリックします。
- [特定の人からのメール] をクリックし、[選択] をクリックします。
- [差出人] の欄に送信者のアドレスを入力し、[OK] をクリックします。
- [メールの検索場所] を該当の受信者のアドレスにします。
- [OK] をクリックします。
- 左側の検索フォルダに受信トレイに入っていないメールがあるか確認してください。
<Outlook on the web にて差出人を指定し検索する手順>
- 該当ユーザーにて、Outlook on the web にサインインします。
- 上部の [検索] に差出人のメールアドレスを入力します。
※左側の[すべて]をクリックすると、フォルダごとに検索もできます。
■2.送信者に連絡が取れる場合は、送信元に配信不能通知(NDR)が返されていないか確認する。
送信のトラブルシューティングと同様ですが、基本的に送信元にNDRが返されますので、エラー内容からWebで検索してみましょう。
■3.管理者にて、メッセージ追跡にログが記録されていないか確認する。
送信元に確認できない場合などは、管理者にてメッセージ追跡でログを確認しましょう。
配信に失敗している場合は、エラー内容を確認することができますし、EOPのフィルタリング(マルウェアフィルターなど)によりブロックされている場合も確認することができます。
なお、受信できないメールのログが記録されていない場合は、Exchange Onlineに到達していないことを示しています。
Exchange Onlineのフィルタリングの問題ではなく、送信元に起因した問題であったり、Exchange Onlineに到達する前のフィルタリングでブロックされていることが考えられます。
Exchange Onlineに到達する前のフィルタリングについては、以下で紹介します。
■4.Exchange Onlineに到達する前のフィルタリングでブロックされていないか確認する。
Exchange Onlineに到達する前のフィルタリングとして、「ブロックリスト」と「IPスロットリング」があります。
詳細については、以前の記事で紹介しておりますのでご参照ください。
なお、接続フィルダーのIP禁止一覧に登録されている場合もメッセージ追跡のログには記録されませんので、設定した記憶があるのであれば確認してみてください。
受信についても、上記の内容をおさえておけば、ほとんど対応できると思います。
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