Microsoft 365 製品において、Microsoft 365 Copilot を利用するための要件について以下の公開情報をもとにまとめてみました。
1.
Microsoft 365 Copilot(EAP)を利用するには、Microsoft 365 E3またはE5ライセンスとMicrosoft 365 Copilot のライセンス、および、Microsoft Entra ID (旧称 Azure Active Directory) アカウントが必要です。
これにより、Word、Excel、PowerPoint、OneDrive、Outlook、LoopなどのCopilotと連携するMicrosoft 365アプリやサービスにアクセスできます。
現在、Microsoft365 E3/E5のEnterPrise Agreement(EA)/Enterprise Subscription(EAS)契約を持ったテナントのみMicrosoft365 Copilotのライセンスを購入することができます。
2.
Microsoft 365 Copilot の機能にアクセスするには、ユーザー デバイスが最新チャネル、または月次エンタープライズ チャネルのいずれかに存在する必要があります。
11 月には、Copilot が最初は最新チャネルで、1 か月後に月次エンタープライズ チャネルで利用できるようになります。
3.
Copilotのサービスは、Microsoft 365エンドポイント分類に含まれるエンドポイントに接続します。
すべてのMicrosoft 365サービスと同様に、Microsoft 365ネットワーク接続原則に沿ってネットワークを整えることをお勧めします。
これにより、Copilotの体験を向上させるために、遅延を最小限に抑え、重要なネットワークフローの品質を向上させることができます。
4.
Copilotの一部の機能では、Microsoft 365アプリを実行しているデバイスからMicrosoftサービスへのWebSocket接続が必要です。
したがって、ユーザーエンドポイントからWebSocketsがブロックされていないことを確認してください。
Outlookクライアントでの利用について
Copilot 機能を Outlook で利用する場合、従来の Outlook では展開されていないため、新しい Outlook を利用する必要があります。
11 月中には 最新チャネルで実装され、1 か月後に月次エンタープライズ チャネルで利用できるようになります。
また、従来の Outlook クライアントから新しい Outlook の切り替えについては、右上にある [新しいOutlook を試す] のトグルをオンにすることで切り替えることが可能です。
トグルをオフにすることで引き続き従来の Outlook も利用可能となります。
そのため、用途に合わせてトグルを切り替えて利用してください。
補足として、半期エンタープライズチャネルについては 2024 年 1 月を目安にトグルが表示される予定となってます。
そのため、Copilot 機能をすぐに利用したいということであれば、最新チャネルへの切り替えをご検討ください。
新しいOutlookについては、以下の記事でご紹介しておりますので参考としてくださいね。
Microsoft 365 Appsの利用について
Microsoft 365 Apps で Copilot を利用するためには、更新チャネルが半期エンタープライズチャネルでは利用できず、 “最新チャネル” もしくは “月次エンタープライズチャネル” の利用が必要となります。
なお、Apps 関連のセキュリティ＋機能更新プログラムのリリースタイミングは、チャネルにより異なります。
最新チャネルの場合は公開日が不定期なため、あくまでも目安ですが、毎月、中旬と下旬にリリースされるシナリオがあります。
月次エンタープライズチャネルは、最新チャネルが公開されてから 1 か月が経過した後の第二火曜日 (日本時間水曜日) に公開されます。
半期エンタープライズチャネルでは 1 月と 7 月のそれぞれ第二火曜日 (日本時間水曜日) に機能更新プログラムが公開されます。
半期エンタープライズチャネルに限り、1 月 と 7 月以外の第二火曜日(日本時間水曜日)にセキュリティ更新プログラムのみが公開されます。
Microsoft 365 管理センターからインストール済みの Microsoft 365 Apps の更新チャネルを変更する場合、テナント単位での設定となり、ユーザー単位で指定することはできません。
なお、一部のユーザーのみ "最新チャネル" に変更したい場合は、グループ ポリシーまたは Office 展開ツール (ODT) での再インストールにて可能です。
Microsoft 365 Apps の更新管理には、以下のように優先順位があります。
Microsoft 365 管理センターでの設定はテナント全体に働くため、左記設定より優先度の高い 1st - 3rd の方法にて実施する必要があります。
優先度 (上位のものほど優先されます)
1st : Office 管理用テンプレートを利用したグループポリシーの "更新プログラムのパス"
2nd : Office 管理用テンプレートを利用したグループポリシーの "チャネルの更新"
3rd : Office 展開ツール (ODT) の Updates 要素で設定した更新プログラムのパス
4th : Microsoft 365 管理センター - "設定" - "組織設定" - "Microsoft 365 アプリインストールオプション" - "機能更新プログラム" で選択したチャネル
5th : Office 展開ツール (ODT) の Updates 要素の Channel 属性に指定した更新チャネル、もしくは、Intune で指定した "更新チャネル"
まだまだ、情報が少ないため、確認次第更新していきたいと思います。
OutlookやOfficeアプリについては以下の記事も参考としてくださいね。
