
全員に返信ストームとは?
全員に返信ストーム(Reply All Storm)とは、組織内で送信されたメール(特に大量の宛先を含むメール)に対して、複数のユーザーが「全員に返信」を繰り返すことで、短時間に膨大なメールがやり取りされる現象です。
大規模組織で、全社宛てメールに対して複数のユーザーが「全員に返信」を繰り返すと、数千~数万件のメールが短時間で送信される「メールストーム」が発生します。
この現象はサーバーのパフォーマンス低下やメール遅延、最悪の場合はシステム障害を引き起こします。
全員に返信ストーム保護とは?
全員に返信ストーム保護(Reply All Storm Protection)は、Microsoft 365(Exchange Online)に搭載されている機能で、大量の「全員に返信」メールによるメールサーバーへの負荷や業務混乱を防ぐための仕組みです。
なお、既定で有効化されています。
機能の仕組み
検出条件(既定値)
- 受信者数:2500人以上
- 1時間以内の「全員に返信」回数:10回以上
- 条件を満たすと、そのスレッド内の「全員に返信」メールを6時間ブロックします。
ブロックされた送信者には [550 5.3.120 Message blocked due to excess activity on this email thread. ]のエラーの配信不能通知(NDR) が返される。
なお、ブロックは「全員に返信」だけで、通常の返信や新規メールには影響しません。
設定の変更方法は?
Exchange管理センターや Powershellのコマンドレットにて、設定値を変更することができます。
設定値
- 有効化/無効化(既定で有効)
- 最小受信者数(1000~5000)
- 最小返信回数(既定10回)
- ブロック時間(既定6時間、最大10時間)
Exchange管理センター
Exchange管理センターの [設定] にて、[メールフロー] の [全員に返信ストーム保護] の項目から変更が可能です。
- 全員に返信ストーム保護を有効にする : チェックを入れることで有効
- 受信者の最小数 : 対象の受信者数
- すべての返信の最小数 : 返信の回数
- ブロック期間 : ブロックが解除されるまでの期間
PowerShell
<受信者の最小数>
Set-TransportConfig -ReplyAllStormDetectionMinimumRecipients 2000
<すべての返信の最小数>
Set-TransportConfig -ReplyAllStormDetectionMinimumReplies 8
<ブロック期間>
Set-TransportConfig -ReplyAllStormBlockDurationHours 10
発生状況を確認するには?
Exchange管理センターの「メールフロー」レポートの [全員に返信ストーム保護]で、検出されたストームやブロックされたメッセージを確認可能です。