社畜の所業

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Microsoft365の機能について解説をしていきたいと思います。このブログの情報をご活用いただければ幸いです。たまに他の情報も取り入れていきたいと思います。

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【Microsoft365参考書】電子情報開示(eDiscovery)をPowershellで実行することができるか?

電子情報開示(eDiscovery)をPowershellで実行することができるか?

 

 

電子情報開示の [ケース]や [Content Search] の機能でPSTファイルへのエクスポートが可能ですが、これをPowershellのコマンドレットで実行することができるかについてご紹介したいと思います。

結論としては、「できない」ということを確認しています

 

検索ルールの作成までは可能ですが、[クエリの実行]は画面上から実行しないと動作しないことを確認しています。

また、エクスポートを実行するコマンドレットもありません。

 

[ケース] を例に実行することができたコマンドレットまでご紹介したいと思います。

 

事前に PowerShell でセキュリティ/コンプライアンスセンターへ接続した上でコマンドレットの実施をお願いします。

 

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1. 電子情報開示のケース作成を行います。


[構文]
New-ComplianceCase -Name "作成するケースの名前"
 
[実行例]
New-ComplianceCase -Name "TestCase"

 

 

2. 作成した電子情報開示のケースにメンバーを追加します

アクセス許可設定を行う場合のコマンドレットであるため、不要な場合は次の手順へ進めてください。

 

[構文]
Add-ComplianceCaseMember -Case "ケースの名前" -Member "メンバーとして追加するユーザー"
 
 
[実行例]
Add-ComplianceCaseMember -Case "TestCase" -Member "user@contoso.com"

 

 

 

3 . ケース内で検索条件を作成します。


[構文]
New-ComplianceSearch -Name "検索ルールの名前" -ExchangeLocation "対象のメール ボックス" -Case "ケース名" -ContentMatchQuery '検索クエリ'
 

[実行例]
New-ComplianceSearch -Name "TestRule" -ExchangeLocation "user@contoso.com" -Case "TestCase" -ContentMatchQuery '(date:2025-07-01T00:00:00..2025-07-20T23:59:59)'
 

 

4. 作成した検索ルールの検索処理を開始します。

 

[構文]
Start-ComplianceSearch "検索ルールの名前"
 
[実行例]
Start-ComplianceSearch "TestRule"
 


上記実行後、Get-ComplianceSearch のコマンドレットで Status が "Complete" に変わることを確認していますが、クエリの実行はされていないことを確認しています。

そのため、画面上から作成したケースを開き、作成した検索ルールをクリックし、[クエリ] タブの [クエリの実行] をクリックすることで検索の処理が開始されます。

 

以前のコンテンツの検索の Powershellの実行については、以下の記事で紹介しています。現在は上述したように実行できませんが、ご参照ください。

 

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