現在、コンテンツの検索でエクスポートを実行すると画面が真っ白になり、実行することができない事象を確認しています。
今のところ、サービス正常性では情報は見当たらないようです。
回避策として、PowerShell コマンドを用いることで、エクスポートを開始することが可能でしたので、PowerShell コマンドにて作業を実行し、開始したエクスポートの結果を、コンプライアンスセンターの画面上の [Export] のタブからダウンロードすることでエクスポートを実行することができます。
以下にコマンドを記載しますのでご参考としていただけますと幸いです。
事前準備
PowerShell にてコンプライアンスセンターに接続する必要があるため、モジュールのインストールからご紹介します。
PowerShell から コンプライアンスセンターへアクセスする
- [Windows PowerShell]を右クリックして[管理者として実行]で起動します。
- 以下のコマンドレットを実行します。
Get-ExecutionPolicy
表示結果が [RemoteSigned] ではない場合、下記のコマンドレットを実行します。
- 以下のコマンドレットを実行します。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
- 警告メッセージが表示されますので、[Y] と入力して [Enter] キーを押下します。
- 再度、項番 2. に戻り、コマンドの表示結果を再度確認してください。
- モジュールのインストールを行う
Install-Module -Name ExchangeOnlineManagement
- 以下コマンドレットを実行しEXO V2 モジュールを読み込みます
Import-Module ExchangeOnlineManagement
- 以下コマンドレットを実行し コンプライアンスセンターへアクセスします。
[構文]
Connect-IPPSSession -UserPrincipalName <管理者のUPN>
[実行例]
Connect-IPPSSession -UserPrincipalName User01@contoso.com
※ アカウントの資格情報入力が求められる画面が表示された際には、画面の指示に従い 管理者のサインインメールアドレス や パスワードを入力します。
以上で接続が完了です。
続いて、以下のコマンド例をもとにエクスポートルールを作成してください。
[構文]
New-ComplianceSearchAction -SearchName "<検索ルール名>" -Export -Format <拡張子形式> -ExchangeArchiveFormat <エクスポート形式> -Scope <出力形式>
[実行例]
New-ComplianceSearchAction -SearchName "NewRule01" -Export -Format FxStream -ExchangeArchiveFormat PerUserPst -Scope IndexedItemsOnly
[備考]
-Format は以下の 3 種類から選択可能です。
・ FxStream: PST ファイルにエクスポートします。
・ Mime: .eml メッセージ ファイルにエクスポートします。
・ Msg: .msg メッセージ ファイルにエクスポートします。
-ExchangeArchiveFormat は以下の 6 種類から選択可能です。
・ PerUserPst: メールボックスごとに 1 つの PST ファイル。
・ SinglePst: すべてのエクスポートされたメッセージを含む 1 つの PST ファイル。
・ SingleFolderPst:エクスポート全体のための 1 つのルート フォルダーを持つ 1 つの PST ファイル。
・ IndividualMessage: 各メッセージを .msg メッセージ ファイルとしてエクスポートします。 これが既定値です。
・ PerUserZip:メールボックスごとに 1 つの ZIP ファイル。
・ SingleZip: すべてのメールボックスに対して 1 つの ZIP ファイル。
-Scope は以下の 3 種類から選択可能です。
・ IndexedItemsOnly: インデックスが未作成のアイテムを除いた検索結果を出力します。
・ UnindexedItemsOnly: インデックスが未作成のアイテムのみを出力します。
・ BothIndexedAndUnindexedItems: インデックスが未作成のアイテムを含む検索結果を出力します。