社畜の所業

社畜の所業

Microsoft365の機能について解説をしていきたいと思います。このブログの情報をご活用いただければ幸いです。たまに他の情報も取り入れていきたいと思います。

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【Microsoft365参考書】個別に管理していたライセンスをグループベースライセンスに変更するには?

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ライセンスを変更する際に、例えば、E1(ExchangeOnlinePlan1)からE3(ExchangeOnlinePlan2)に変更となる場合、ExchangeOnlinePlan1とExchangeOnlinePlan2を競合させることができないため、一回の作業でE1を剥奪して、E3を付与する作業が必要となります。

 

 

個別で管理している場合は上述したように、画面上からライセンスを付け替えを行えば問題ありませんが、個別で管理しているライセンスからグループベースライセンスに変更する場合についてご紹介したいと思います。

 

グループベースライセンスについては、以下の記事もご参照いただけますと幸いです。

 

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

個別で管理していたライセンスをグループベースでの管理に移行される場合としてOffice 365 E1 と Exchange Online Archiving for Exchange Onlineのユーザーについて、Office 365 E3をグループベースライセンスで付与する場合を例にした場合、以下の手順で実施することで可能です。

  

手順の概要

  1. Office 365 E1 と Exchange Online Archiving for Exchange Online が付与されたユーザーを出力する
  2. PowerShell にて Office 365 E3 の付与と Office 365 E1 と Exchange Online Archiving for Exchange Online のはく奪を同時に行う
  3. Office 365 E3 を付与したグループに対象ユーザーを所属させる

   ※ グループにメンバーを所属させた後に、Office 365 E3 を付与しても問題ありません。 

  1. PowerShell にて、Office 365 E3 をはく奪する

  

 

  

1. Office 365 E1 と Exchange Online Archiving for Exchange Online が付与されたユーザーを出力する 

  

docs.microsoft.com

 

・ 上記公開情報内の 【事前準備(必須)】 、【事前準備(任意)】 の [▼特定ライセンスが付与されているユーザーの UserPrincipalName 一覧を csv ファイルに出力します。] を実行します。 

・ 以降のコマンドレット実行例は、[contoso.onmicrosoft.com] テナントにて実行する場合の例です。AccountSkuId の [contoso] 箇所は、値に書き換えてご使用ください。

 

以下の記事をもとにAzureADに接続してから実行してください。

it-bibouroku.hateblo.jp

 

 

  

<コマンドレット> 

Get-MsolUser | where {($_.Licenses.AccountSkuID -eq "<対象ライセンスのAccountSkuId の値>") -and ($_.Licenses.AccountSkuID -eq "<対象ライセンスのAccountSkuId の値>")} | Select-Object UserPrincipalName,DisplayName | export-csv <出力先の csv ファイル> -Encoding UTF8 -NoTypeInformation 

  

<実行例> 

Get-MsolUser | where {($_.Licenses.AccountSkuID -eq "contoso:STANDARDPACK") -and ($_.Licenses.AccountSkuID -eq "contoso:EXCHANGEARCHIVE_ADDON")} | Select-Object UserPrincipalName,DisplayName | export-csv C:\temp\UserLicense.csv -Encoding UTF8 -NoTypeInformation 

  

<説明> 

"Office 365 E1" の PowerShell 上の表記は "STANDARDPACK" です。 

"Exchange Online Archiving for Exchange Online" の PowerShell 上の表記は "EXCHANGEARCHIVE_ADDON" です。 

  

docs.microsoft.com

 

 

2. PowerShell にて Office 365 E3 の付与と Office 365 E1 と Exchange Online Archiving はく奪を同時に行う 

 

・ 前述の公開情報 [Office 365 のライセンス管理] 内の [シナリオ D. ライセンス変更を行います。] の [▼csv ファイルで指定したユーザーに対して、一括で処理するには、下記のコマンドを実行します。] を実行します。 

  

<コマンドレット> 

Import-Csv -Path <csv ファイルのパス名> | ForEach-Object {Set-MsolUserLicense -UserPrincipalName $_.UserPrincipalName -RemoveLicenses "<変更前の AccountSkuId>" -AddLicenses "<変更後の AccountSkuId>"} 

  

<実行例> 

Import-Csv -Path C:\temp\UserLicense.csv | ForEach-Object {Set-MsolUserLicense -UserPrincipalName $_.UserPrincipalName -RemoveLicenses "contoso:STANDARDPACK","contoso:EXCHANGEARCHIVE_ADDON" -AddLicenses "contoso:ENTERPRISEPACK"} 

  

<説明> 

"Office 365 E3" の PowerShell 上の表記は "ENTERPRISEPACK" です。 

複数のライセンスを指定する場合は、「,(カンマ)」 で区切ります。 

  

 

 

3. Office 365 E3 を付与したグループに対象ユーザーを所属させる 

 

グループにライセンスを付与する 

  1. Azure Active Directory admin center (https://aad.portal.azure.com) へ全体管理者でサインイン
  2. 画面左の [Azure Active Directory] をクリックし、[グループ] をクリック
  3. 対象のグループを選択し、[ライセンス] をクリック
  4. [+割り当て] をクリック
  5. 付与するライセンスにチェックを入れ [保存] をクリック

  

グループにメンバーを一括で追加する 

  1. Azure Active Directory admin center (https://aad.portal.azure.com) へ全体管理者でサインイン
  2. 画面左の [Azure Active Directory] をクリックし、[グループ] をクリック
  3. グループ名をクリック
  4. [メンバー] をクリック
  5. [一括操作] - [メンバーのインポート] をクリック
  6. [ダウンロード] をクリックし、CSV ファイルのサンプルファイルをダウンロード
  7. 「Example:」から始まる行 (A3 セル) から、追加したいユーザーの UPN を縦 (A 列) に記載し、任意の場所に保存
  8. 「3. CSV ファイルをアップロードします」 の項目にて、アイコンをクリックし、手順 7 で保存したファイルを選択

   ※ 「ファイルが正常にアップロードされました」と表示されます。 

  1. [送信] をクリック
  2. [処理中] から [成功] に切り替われば、完了です。

  

4. PowerShell にて、Office 365 E3 をはく奪する 

・ 前述の公開情報 [Office 365 のライセンス管理] 内の [シナリオ B. ユーザーからライセンスを削除します。] の [▼csv ファイルで指定したユーザーに対して、一括で処理するには、下記のコマンドを実行します。] を実行します。 

  

<コマンドレット> 

Import-Csv -Path <csv ファイルのパス名> | ForEach-Object {Set-MsolUserLicense -UserPrincipalName $_.UserPrincipalName -RemoveLicenses "<削除ライセンスの AccountSkuId>"} 

  

<実行例> 

Import-Csv -Path C:\temp\UserLicense.csv | ForEach-Object {Set-MsolUserLicense -UserPrincipalName $_.UserPrincipalName -RemoveLicenses "contoso:ENTERPRISEPACK"} 

 

以下の手順にて、ユーザーに付与されているライセンスが、個別で付与されたものか、グループで付与されたものかを確認することが可能です。 

  

<手順> 

  1. Azure Active Directory admin center (https://aad.portal.azure.com/) に管理者 ID でサインイン
  2. 画面左の [ユーザー] をクリック
  3. 対象のユーザー名をクリック
  4. [ライセンス] をクリック
  5. [割り当てパスの表記] の状態を確認

   [継承済み (グループ名)] : グループで付与されたライセンス 

   [直接] : 個別で付与されたライセンス 

  

docs.microsoft.com

  

 

docs.microsoft.com