共有メールボックスのユーザー ID (UserPrincipalName) は、作成時に指定したメールアドレスの @ 前と組織の既定ドメインの組み合わせにより決定されます。
共有メールボックス作成時、数字や記号で始まるプライマリアドレスを設定した場合、共有メールボックスに紐づくユーザーアカウントの UserPrincipalName がランダムな英数字の文字列となります。
例:Ga1348q798347q98347q98@contoso.comのような値になります
また、別途 Alias を指定すると、Alias 文字列 + 既定のドメインにて UserPrincipalName が生成されますが、こちらも同様に数字や記号から始まる文字列を指定することで、UserPrincipalName がランダムな英数字の文字列となります。
そのため、共有メールボックス作成時には、Alias やメールアドレスの指定時に数字や記号からはじまる文字列の使用を避けることで回避することができます。
ただし、共有メールボックスはUPNやパスワードを使ってログインすることを想定していないメールボックスであるため、UPNが英数字のような文字列となった場合でも特に影響はありません。
共有メールボックスはフルアクセス許可の権限を付与したユーザーでアクセスして利用することを想定しています。
なお、メールアドレス指定時に数字や記号から始まる文字列にしたい場合は、一旦、メールアドレスの指定時に数字や記号から始まる文字列を使用せずに作成し、作成後にメールアドレスを変更する方法があります。
また、Exchange 管理センターより共有メールボックスを作成することができますが、新規作成時に [エイリアス (Alias)] の指定が可能です。
Microsoft 365 管理センターの [チームとグループ] > [共有メールボックス] からの共有メールボックス新規作成時については、[エイリアス] を指定することは出来ない動作となります。
この場合、メールアドレスについては数字や記号から始まる文字列とし、エイリアスについては数字や記号からはじまる文字列を使用しないことで回避することも可能です。
エイリアスの指定がある場合の作成例
組織の既定ドメイン : contoso.com
表示名 : 共有メールボックス01
メールアドレス : 01Shared@contoso.com
エイリアス : SharedMailbox01
作成されるユーザー名 (UPN) : SharedMailbox01@contoso.com
※ エイリアスの値が UPN の @ の前に設定されます。