今回は、Powershellにて、Get-Recipientのコマンドレットを実行した場合に取得できる情報について、ご紹介したいと思います。
ただし、すべての情報は確認ができませんでしたので、ある程度、利用することが多いことが想定されるものをピックアップしてご紹介させていただきます。
なお、Get-Recipientでは、メールボックスだけではなく、配布リストやメールが有効なセキュリティグループなどのグループ、メールユーザーやメール連絡先などすべてのオブジェクトの情報が取得可能です。
連絡先情報に関する値
DisplayName
メールボックスの表示名
PrimarySmtpAddress
プライマリメールアドレス
EmailAddresses
すべてのメールアドレス属性
SMTP : プライマリメールアドレス
Alias
セカンダリアドレスとは異なるもので、主に@の前の値などを指定します。
LastName
姓
FirstName
名
Company
会社名
Department
部署
Office
事業所
CountryOrRegion
国/地域
StateOrProvince
都道府県
City
市区町村
Phone
電話番号
PostalCode
郵便番号
Title
タイトル(役職)
Manager
管理者(マネージャー)
CustomAttribute1-15
カスタム属性1-15
Identity
オブジェクトの一意の値
NameとIdにも同じ値が入ります。
設定に関する値
RetentionPolicy
ExchangeOnlineのアイテム保持ポリシー
SharingPolicy
共有ポリシー
OwaMailboxPolicy
OutlookWebAppポリシー
AddressBookPolicy
アドレス帳ポリシー
HiddenFromAddressListsEnabled
グローバルアドレス帳から非表示
True : 非表示
False : 表示
RecipientTypeDetails
受信者の種類 (RecipientTypeよりも詳細な情報です)
ユーザーメールボックス : UserMailbox
会議室メールボックス : RoomMailbox
備品用メールボックス : EquipmentMailbox
共有メールボックス : SharedMailbox
配布グループ : MailUniversalDistributionGroup
メールが有効なセキュリティグループ : MailUniversalSecurityGroup
Microsoft365グループ : GroupMailbox
LitigationHoldEnabled
訴訟ホールドによる保持機能の有無
True : 有効
False : 無効
ArchiveStatus
インプレースアーカイブの有無
True : 有効
False : 無効
WhenMailboxCreated
メールボックスが作成された日時
WhenCreated
メールボックスに紐づく AD ユーザーまたは Azure AD ユーザーが作成された日時
※WhenCreatedUTCはUTC(世界標準時)で表示されます。
WhenChanged
メールボックスの設定が更新された日時
※WhenChangedUTCはUTC(世界標準時)で表示されます。