社畜の所業

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Microsoft365の機能について解説をしていきたいと思います。このブログの情報をご活用いただければ幸いです。たまに他の情報も取り入れていきたいと思います。

※このサイトはPR記事を含みます。

【Microsoft365参考書】Powershellで"クライアントは要求で指定された接続先に接続できません"とエラーになった場合

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エラー内容 

クライアントは、要求で指定された接続先に接続できません。 接続先のサービスが実行されていて、要求を受け付けられる状態であることを確認してください。 接続先で実行されている WS-Management サービス (通常は IIS または WinRM) に関するログとドキュメントを参照してください。 接続先が WinRM サービスの場合は、リモート ホスト上で次のコマンドを実行して、WinRM サービスを分析および構成してください: "winrm quickconfig"詳細については、about_Remote_Troubleshooting のヘルプ トピックを参照してください。 

 

  

 

上記のエラーについては、利用している環境の端末やファイアウォール、プロキシサーバーなどを含んだネットワーク環境の設定により、エラーが発生している可能性があります。 

 

そのため、下記サイトに記載されておりますOffice 365 で使用している URL、IP アドレスレンジを、ご利用のご利用のネットワークのファイアウォールやプロキシサーバーにて、[Office 365 の URL と IP アドレスの範囲] が許可設定されているかをご確認ください。 

  

また、問題の切り分けのために、利用している環境とは異なる別端末および別ネットワークからの接続をお試しいただくのも有効です。

  

support.office.com

  

また、通常の接続先であるサービス WS-Management が要求を受け付けられる状態ではないとのことから、該当サービス起動していない可能性もあります。 

そのため、事象発生端末にてコマンドプロンプトから以下のコマンドレットをお試しください。

  

<コマンドレット> 

sc query WinRM | findstr STATE 

  

<実行結果の例> 

        STATE              : 4  RUNNING 

  

上記の実行結果が [STOPPED]  [STOP_PENDING] である場合は、 WS-Management の起動をお試しください。 

  

<コマンドレット> 

net start WinRM 

 

 

  

基本認証でExchangeOnlineに接続する場合に該当のエラーが発生した場合

以下 2 つの手順にて基本認証が有効化されていることが前提となりますので、基本認証が有効であるかご確認ください。 

  

[基本認証プロトコルへのアクセスを許可する] について 

  1. 管理者アカウントにて Microsoft 365 管理センター (https://admin.microsoft.com/Adminportal) にアクセスします。
  2. [すべてを表示] をクリックします。 
  3. [設定] をクリックします。 
  4. [設定] 配下にある [組織設定] をクリックします。 
  5. [サービス] タブにて、 [Modern authentication] をクリックします。
  6. [Outlook 2013 for Windows 以降の先進認証をオンにする (推奨)] にチェックが入っている場合、先進認証が有効となっております。
  7. 上記にチェックが入っている場合 "基本認証プロトコルへのアクセスを許可する" の "Exchange Oline PowerShell" にチェックを入れることで基本認証でのアクセスが可能です。

  

  

[セキュリティの既定値の有効化] について 

  1. 管理者にてAzure Active Directory 管理センター (https://portal.azure.com) にアクセスします。
  2. 画面左上の [三] マークをクリックし、[Azure Active Directory] をクリックします。
  3. "管理" 配下にある [プロパティ] をクリックします。
  4. "Azure リソースのアクセス管理" 配下にある [セキュリティの既定値群の管理] をクリックします。
  5. 画面右側の "セキュリティの既定値群の有効化" の設定値を確認します。

   ・[はい] の場合 : 基本認証による接続がブロックされます。 

   ・[いいえ] の場合 : 基本認証による接続が可能です。 

 

また、プロキシ要因を切り分けるため、Exchange Online への接続時にオプションを指定し、エラーの解消がみられるかご確認ください。。 

  

<コマンドレット >

$ProxyOptions = New-PSSessionOption -ProxyAccessType IEConfig  

Connect-ExchangeOnline -PSSessionOption $ProxyOptions 

  

 

また、コマンドプロンプトを [管理者として実行] で起動した上で、以下の手順でコマンドを実行ください。 

  

  1. winrm quickconfig

※ 本コマンドを実行すると、変更しますか [y/n]? とメッセージが 2 回表示されますが、どちらも y を入力の上、[Enter] で変更ください。 

  

  1. winrm get winrm/config/client/auth を実行し、[Basic = true] が表示されない (もしくは [Basic = false] が表示される) 場合には以下のコマンドを実行して基本認証を有効にします。

  

   winrm set winrm/config/client/auth '@{Basic="true"}'