今回は、Officeアプリでサインインをしても何度も繰り返しサインインの認証を求めてくる場合の対処法についてご紹介したいと思います。
まずは、ライセンス認証情報の削除やライセンスの再認証することで解消される可能性がありますので、以下の手順にてお試しいただけますと幸いです。
ライセンス認証情報を削除する手順について
1. Office からサインアウトする
- いずれかのOffice (Excel など) を起動し [アカウント] をクリックします。
- [サインアウト]をクリックします。
- "Officeからサインアウト"画面が表示されましたら、[サインアウト] をクリックし、サインアウトを完了します。
複数のアカウントでサインインしている場合は、すべてのアカウントでサインアウトを実行します。
サインインしているアカウントがない場合、上記の操作は不要です。
- 起動中のすべてのOffice を終了します。
2. [職場または学校アカウント] に登録した、アカウントの切断について
本項は当該端末の OS が Windows 10、Windows 11 の場合に実施してください。
上記以外の OS である場合は、本項は実施せず、次項へお進みください。
- スタート メニューより歯車マークの[設定] をクリックします。
- [アカウント] - [職場または学校にアクセスする]をクリックします。
- [職場または学校アカウント]にライセンス認証を行ったアカウント情報が表示されているか確認します。
- サインアウトを行うユーザー アカウントを選択して[切断] をクリックします。
※ Azure AD や AD に接続済みの項目を "切断" しますと、ドメインから外れてしまいますので、Azure AD や AD に接続済み の項目は切断しないようにご注意ください。
3. OlicenseCleanup.vbs を実行する
※ 本操作を実行するためにはローカルの管理者権限 (Administrator) が必要となります。
※ Google Chrome または Microsoft Edge をご利用ください。
- 下記サイトにアクセスします。
- ページ中央部の "方法: スクリプトを使用してクリーンアップ プロセスを自動化する" の項目 1 番にある [OlicenseCleanup.zip] のリンクをクリックし、OlicenseCleanup.zip をダウンロードします。
- ダウンロードしたOlicenseCleanup.zip 内の OLicenseCleanup.vbs (VBScript Script ファイル) をダブルクリックし、スクリプトを実行します。
スクリプトは数秒で完了します。
※ ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとすぐに実行されるため、該当の端末で実行ください。
4. WAM のキャッシュ クリア
- エクスプローラーを開き、アドレス バーに次の場所を入力します。
%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.AAD.BrokerPlugin_cw5n1h2txyewy\AC\TokenBroker\Accounts
- Ctrl + Aキーを押して、すべてを選択します。
- 選択したファイルを右クリックして、[削除]を選択します。
- エクスプローラーのアドレス バーに次の場所を入力します。
%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.Windows.CloudExperienceHost_cw5n1h2txyewy\AC\TokenBroker\Accounts
- すべてのファイルを選択して削除します。
上記までの一連の手順のち、ライセンス認証を実施いただき、改善がみられるかご確認ください。
改善されない場合は、以下のライセンス再認証をお試しください。
Office のライセンス再認証について
Office のライセンス再認証は、端末内に保存されている Office の資格情報リセットを行い、あらためて Microsoft 365 アカウント (組織アカウント) でサインインしなおす方法です。
※ 以降の操作を実行するためには Windows の管理者権限 (Administrator) が必要です。
A. Azure AD 登録の解除 (Windows 10、11 のみ)
<Office からアカウントをサインアウトする>
1) いずれかの Office (Word、Excel 等) を起動し、[ファイル] - [アカウント] をクリックします。
2) [サインアウト] をクリックした後、[アカウントの削除] というウィンドウが表示されたら、[はい] をクリックします。
※ サインアウトが完了しましたら、かならず起動中のすべての Office を終了します。
※ 複数のアカウントでサインインしている場合は、すべてのアカウントでサインアウトが必要です。
※ サインインしているアカウントがない場合には、これらの操作は不要です。
<Azure AD 登録設定を解除する (Windows 10、11 のみ)>
1) Windows の [スタート] - [設定] の順にクリックします。
2) [アカウント] - [職場または学校にアクセスする] の順にクリックします。
3) [職場または学校アカウント] としてサインインした職場アカウント情報を確認します。
※ 職場アカウント情報が表示されない場合は B. の手順に進んでください。
4) サインアウトを行う職場アカウントを選択して [切断] をクリックします。
※「~ ドメインに接続済み」「Azure AD に接続済み」などの記載があるアカウントは切断不要です。
B. Office のライセンス認証の状態および Web Account Manager (WAM) 情報をリセットする
1) 下記公開情報ページにアクセスします。
※ "方法: スクリプトを使用してクリーンアップ プロセスを自動化する" セクションへのリンクです。
2) "1." および "2." の項目の [OLicenseCleanup.zip] および [signoutofwamaccounts.ps1] のリンクをクリックしダウンロードします。
3) ダウンロードされた圧縮ファイルをすべて同じ場所に展開 / 保存してから [OLicenseCleanup.vbs] をダブルクリックし、スクリプトを実行します。
(OLicenseCleanup.vbs は実行後、同一フォルダーに配置されている signoutofwamaccounts.ps1 を呼び出します。)
※ 画面上に変化はありませんが、10 秒程度で完了します。
4) 再度いずれかの Office を起動し、ご利用の Microsoft 365 アカウントでサインインします。
以上の手順を実施したのち [ファイル] - [アカウント] の順にクリックし、[製品情報] 欄に [所有者] および入力した Microsoft 365 アカウントが表示されていれば、そのアカウントでのライセンス認証は完了してますので、事象が解消しているかご確認ください。
OutlookやOfficeアプリについては以下の記事も参考としてくださいね。