移行作業などによりPower Shell を使用して多数のコマンドを実行する予定で、Power Shell の スロットリングポリシーを拡張する場合についてご紹介していきたいと思います。
今までサポート窓口へお問い合わせをしないと拡張できませんでしたが、現在、Microsoft365 管理センターの画面上から実施が可能となっております。
なお、期間は恒久的に適用されるものではなく 90 日間となっているため、90 日経過後には再度拡張申請を実施する必要があります。
Microsoft 365 管理センターから実施する PowerShell スロットリング ポリシーの拡張手順について
- 全体管理者にて Microsoft 365 管理センターへアクセスします。
- 画面右下部 [ヘルプとサポート] もしくは [サポートが必要ですか] をクリックします。
- [何かお困りでしょうか?] の表示下部の入力欄へ以下のワードを入力します。
Diag: PowerShell Throttling
- [診断の実行] が表示されましたら、"以下から 1 つ選択します" のプルダウンメニューより、どちらかの選択肢を選択し、[テストを実行] をクリックします
※ いずれも試用版テナントでは実施を行う事は出来ません。
・ [移行の調整ポリシーを一時的に更新します。]
契約ライセンス数を問わず拡張申請を実行したい場合
・ [調整ポリシーを更新して、テナントのサイズに合わせます]
契約ライセンス数に沿った拡張申請を実行したい場合
サポート窓口で拡張申請を行う際には、契約ライセンス数に沿ってリクエストを行ってますので、[調整ポリシーを更新して、テナントのサイズに合わせます] で進めていいと思います。
- テストの完了後、拡張が行われた場合 [Exchange PowerShell の調整設定が更新されました。]、更新が行われない場合 [Exchange PowerShell の調整設定が更新されていません。] に準ずる結果が表示されます。
なお、Powershellのスロットリングポリシーが拡張されたのか確認する場合、再度、同じ手順で Powershell スロットリングポリシーの拡張を実施することで、"Exchange PowerShell 調整ポリシーが最近更新されました。" と表示されることで確認が可能です。
また、"お客様の Exchange PowerShell 調整ポリシーが最近更新され、以前の調整ポリシーが 2022/01/01 1:00:00 に再適用されます。" と記述されており、拡張が適用される時期についても画面上から確認することが可能です。
※ 例では、2022/01/01 1:00:00 まで拡張が適用されることを示しております。