会議の録画機能は、Microsoft Teams 管理センター内の [会議ポリシー] をユーザーごとに割り当てる制御方法となります。
また、ゲストユーザー、匿名ユーザー などの社外のユーザーがレコーディングを開始することはできません。
会議ポリシー内の [クラウド レコーディングを許可する] をオンにすることで、その会議ポリシーが割り当てられたユーザーが開催する会議においてはレコーディングが可能になります。
なお、[クラウド レコーディングを許可する] がオフであるユーザーは、録画可能な会議を作成できず、録画可能な会議に参加しても録画機能を開始、停止することができない動作となります。
また、1 対 1 の通話の場合においても、[クラウド レコーディングを許可する] が "オフ" であるユーザーは "レコーディングの開始" がグレーアウトし、開始することができない動作となります。
設定されているポリシーを確認し、設定を変更する方法
- Microsoft Teams 管理センターを開きます。
https://admin.teams.microsoft.com
- 左メニューの [ユーザー] をクリックし、レコーディングができないユーザーをクリックします。
- 画面中部にある [ポリシー] タブをクリックし、[割り当て済みポリシー] の [会議ポリシー] に設定されている値をクリックします。
- 設定されているポリシーの画面に移動しますので、[音声とビデオ] 項目の [クラウド レコーディングを許可する] のチェックを [オン] にし、画面下部の [保存] をクリックします。
新しくポリシーを作成する方法
- Microsoft Teams 管理センターを開きます。
https://admin.teams.microsoft.com
- 左メニューの [会議] - [会議ポリシー] の順にクリックします。
- [+追加] をクリックします。
- "新しい会議ポリシー" に任意でポリシーの名前を入力し、[音声とビデオ] 項目の [クラウド レコーディングを許可する] のチェックを [オン] にし、画面下部の [保存] をクリックします。
- 会議ポリシーの一覧に戻りますので、作成したポリシーの左側にチェックを入れ、[・・・] より、[ユーザーを管理] をクリックします。
- 該当のポリシーを割り当てるユーザーを検索し、割り当てるユーザーが表示されましたら、クリックし、[適用] をクリックします。
また、音声通話におけるレコーディング機能は、これまで TeamsMeetingPolicy (会議ポリシー) の AllowCloudRecording パラメーターで制御されていましたが、MC238796 の展開によって、TeamsCallingPolicy (通話ポリシー) の AllowCloudRecordingForCalls パラメーターで制御されるようアップデートされております。
また、TeamsCallingPolicy (通話ポリシー) における AllowCloudRecordingForCalls パラメーターの規定値は "False" (無効) となっているため、音声通話にてレコーディングが開始出来ない動作となっております。
そのため、1 対 1 の通話でレコーディング機能を利用するには、AllowCloudRecordingForCalls パラメーターを "True" (有効) に設定する必要があります。
以下に、音声通話におけるレコーディングを有効化する設定手順を記載いたします。
なお、本設定は現状 Windows Powershell にて設定いただくことが必要となっております。
事前準備 : Microsoft Teams への接続
後述のコマンドレット実行前に Windows PowerShell で Microsoft Teams に接続する必要があります。
Windows PowerShell のアイコンを右クリックし、[管理者として実行] にて起動し、以下のコマンドレットの実施をお願いします。
管理者権限で起動した Windows Powershell にて、下記コマンドレットを実行ください。
- Windows Powershell を管理者で実行します。
- Install-Module MicrosoftTeams ※初回のみ
※ [はい (Y)] を選択します。
- Import-Module -Name MicrosoftTeams
- $userCredential = Get-Credential
※ 管理者ユーザーのサインイン情報を入力します。
- Connect-MicrosoftTeams -Credential $userCredential
設定の変更手順
Microsoft Teams に接続した Windows Powershell にて下記のコマンドレットを実行し、現在の設定を確認します。
<構文>
Get-CsTeamsCallingPolicy -Identity "通話ポリシーの名称" | select AllowCloudRecordingForCalls
<実行例>
Get-CsTeamsCallingPolicy -Identity "Global" | select AllowCloudRecordingForCalls
※ 上記実行例の "Identity" は、通話ポリシーの名称を指定します。
ユーザーに "グローバル" の通話ポリシーを設定している場合は、実行例の通り "Global" を指定します。
<実行結果例>
AllowCloudRecordingForCalls
---------------------------
False
実行結果に "False" と表示された場合は、音声通話におけるレコーディングが制限されておりますため、下記のコマンドレットにて "True" に変更します。
<構文>
Set-CsTeamsCallingPolicy -Identity "通話ポリシーの名称" -AllowCloudRecordingForCalls $True
<実行例>
Set-CsTeamsCallingPolicy -Identity "Global" -AllowCloudRecordingForCalls $True
※ 上述の Get-CsTeamsCallingPolicy コマンドレットにて、実行結果が "True" に変更されているか、ご確認ください。
補足 : 通話ポリシーの名称の確認
各ユーザーに割り当てられている通話ポリシーの名称については、Microsoft Teams 管理センターより確認が可能です。
<手順>
- 管理者アカウントにて Microsoft Teams 管理センター (https://admin.teams.microsoft.com/) にサインインします。
- 左ペインより [ユーザー] をクリックします。
- 問題を確認しているユーザーの表示名の右側より [ポリシーを表示] をクリックします。
- "通話ポリシー" 項目に表示されるポリシーの名称を確認します。