Teams会議で画面共有を行う際に、画面が黒くなったまま更新されない場合や画面更新に遅延が起きた場合の対処法についてご紹介していきたいと思います。
URL と IP アドレスの範囲について確認する
URL や IP アドレスレンジが最新の状態になっているか、ご利用のネットワーク (プロキシなど) の設定をご確認ください。
※ [Skype for Business Online and Microsoft Teams] をご確認ください。
UDP ポートを確認する
UDP ポートが利用できないネットワーク環境では、TCP 443 / 80 にフォールバックされて通信を行う実装がありますが、そのような環境では、メディア通信の品質が著しく低下することが想定されます。
そのため、UDP ポートでの通信を許可していない場合は許可することで解消されるかご確認ください。
Teams では UDP 3478 - 3481 のポートが、音声 / ビデオ通話、デスクトップ共有のメディア通信で利用されております。
帯域幅を調整する
Teams 利用上においての、帯域幅要件の数値もご確認ください。
メディアビットレートの既定値は 50000 kbps ですが、この数値を下げることで、利用される帯域が抑えられネットワーク使用率が減ることで、会議の品質が安定する場合があります。
なお、Microsoft Teams における通信の最小値と最大値での参考値は 30kbps~10Mbps となります。
帯域(上/下)シナリオ
30 kbps ピアツーピアの音声通話
130 kbps ピアツーピア音声通話と画面共有
500 kbps ビデオ: 30 fps 360 p の呼び出しのピア ツー ピア品質
1.2 Mbps 30 fpsでHD 720 pの解像度でのピアツーピアHD品質ビデオ通話
1.5 Mbps 30 fpsでHD 1080 pの解像度でのピアツーピアHD品質ビデオ通話
500 kbps/1Mbps グループビデオ通話
1Mbps/2Mbps HD グループビデオ通話 (1080 p の画面で 540 p のビデオ)
特定のユーザーのみメディアビットレートの値を変更する方法
カスタムポリシーを作成し、特定のユーザーへ割り当てることで実現可能です。
◇ 1. 会議ポリシー を作成する
- 全体管理者にてMicrosoft Teams 管理センター (https://admin.teams.microsoft.com/dashboard) へアクセスします。
- [会議] > [会議ポリシー]をクリックします。
- 「+ 追加」をクリックします。
- メディアビットレート含む、任意で設定を行います。
- 設定が完了したら、「保存」をクリックします。
◇ 2. ユーザーにポリシーを割り当てる
- [ユーザー]にてポリシーを割り当てたいユーザーをクリックします。
- [ポリシー]項目にある「編集」をクリックします。
- 会議ポリシーの項目に ◇1で作成したポリシーがございますので、選択し「適用」をクリックします。
※ 管理センターでの設定は、反映までに最大 24 時間程度かかる場合があります。
GPU ハードウェア アクセラレーターを無効にする
Microsoft Teams クライアントの動作軽減に関する設定については "GPU ハードウェア アクセラレーターを無効にする" 機能があります。
Microsoft Teams 関連の GPU ハードウェアアクセラレータとして、CPU を多く使用するため、この設定をオフにすることで、それらの消費を抑えることができます。
PC のスペックが低い場合や、ネットワーク帯域が狭い場合など、この設定を無効にすることで効果が見られる場合があります。
GPU ハードウェアアクセラレータを無効手順
- Microsoft Teamsを起動し、画面右上のユーザーアイコンをクリックし、[設定]をクリックします。
- [一般]タブの[アプリケーション] 項 [GPU ハードウェアアクセラレータを無効にする (Teams の再起動が必要)] にチェックを入れます。
- Teamsを再起動します。
タスクマネージャーで負荷状況を確認する
[タスクマネージャー] から端末の負荷状況をご確認ください。
[タスクマネージャー] から [パフォーマンス] を開き、[CPU] の使用率や [メモリ] のグラフが振り切れている場合、その端末のハードウェア的なパフォーマンスが不足している可能性があります。
他に、CPU やメモリ使用率の高いアプリケーションが起動している場合は、それらを停止することで事象に改善がみられるかをお試しください。
ドライバーの更新をする
事象が発生している端末の [コントロール パネル] > [デバイス マネージャー] より、カメラ、オーディオ、モニター、ディスプレイ、チップセット、NIC (ネットワークインタフェースカード) 等の各種ドライバーを最新バージョンに更新し、事象に改善がみられるかご確認ください。
各種ドライバーを最新バージョンに更新することで、CPU 使用率が下がり動作が安定する可能性があります。