社畜の所業

社畜の所業

Microsoft365の機能について解説をしていきたいと思います。このブログの情報をご活用いただければ幸いです。たまに他の情報も取り入れていきたいと思います。

※このサイトはPR記事を含みます。

【Microsoft365参考書】予定表の変更ができない場合や会議出席依頼のメールが届かない場合の対処法

 

今回は予定表の変更ができない場合や会議出席依頼のメールを送信するとエラーが返される場合の対処法について紹介したいと思います。

 

メールボックスに紐づく回復可能なアイテム領域の使用容量が上限値まで使用されていることでアイテムの削除できなくなる事例や会議の変更依頼など回復可能なアイテム領域を使用する処理が行えなくなる事例を確認してます。 

  

会議出席依頼の変更などは、回復可能なアイテム領域の [Calendar Logging (予定表ログ)] にアイテムが格納される動作となるため、回復可能なアイテム領域の使用容量が上限値に達したユーザーでは受信することができず、差出人へ配信不能通知 (NDR) が返る動作となります。

  

予定表関連の変更ができない場合は、まずは回復可能なアイテム領域の容量が上限に達していないか疑ったほうがいいです。

以下のPowershellのコマンドレットを利用することで回復可能なアイテム領域の容量を確認することができますので、まずは確認してみましょう。

 

以下の記事をもとにExchangeOnlineに接続してから実行してください。

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

回復可能なアイテム領域の容量を確認するコマンドレット

[構文] 

Get-MailboxStatistics -Identity <対象メールボックスのアドレス> | select TotalDeletedItemSize 

  

[実行例] 

Get-MailboxStatistics -Identity Mailbox001@contoso.com | select TotalDeletedItemSize 

 

上記のコマンドレットでTotalDeletedItemSizeが100GBである場合は上限に達している状態です。

既定の動作では、削除したメールは回復可能なアイテム領域に移動してから14日経過後に削除される動作ですので、本来であれば、上限に達することは基本的にはありません。

ただし、訴訟ホールドやアイテム保持ポリシーなどの保持機能を有効化している場合は、メールが回復可能なアイテム領域に移動してから保持期間まで残り続けるため、それにより上限に達する状況となります。

保持期間を無期限と設定した場合は、削除したメールは永久に残り続けるため、いずれ容量が上限に達するのは必然ということですね。

 

対処法は回復可能なアイテム領域の容量が上限を下回れば解消できますので、保持機能を無効化して回復可能なアイテム領域に保持しているメールを削除する方法となりますが、インプレースアーカイブの機能を使ってアーカイブメールボックスにメールを移動するという方法もあります。

 

それぞれの方法についてご紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 

対処法 1. インプレースアーカイブ 機能について 

インプレースアーカイブを有効にすることにより、プライマリメールボックスとは別にアーカイブメールボックスが作成されるため、アーカイブメールボックス側にメールアイテムを移動させることで、プライマリメールボックスの容量を逼迫せずに使うことができます。 

  

インプレースアーカイブを有効にした場合、管理フォルダーアシスタントが動作したタイミングでMRMアイテム保持ポリシーの[Default 2 year move to archive] の既定タグにより、受信日を起算日として 2 年経過しているアイテムが、プライマリ メールボックスからアーカイブ メールボックスへ自動的に移動します。 

あわせて、回復可能なアイテム領域のアイテムは、既定で 14 日経過後にアーカイブメールボックスの回復可能なアイテム領域に移動します。 

  

なお、Outlook クライアントではアーカイブメールボックス [オンラインアーカイブ-<アドレス>] と表示され、Outlook on the web では、[インプレース アーカイブ-表示名] と表示され、そこからメールを閲覧することができます。 

  

なお、Outlook クライアントでは、インプレースアーカイブをサポートしていないエディションでは、アーカイブメールボックスが表示されませんので、以下の公開情報にて要件を満たしているバージョンであるか確認してください。

  

support.office.com

 

Outlook クライアントのエディションの確認方法 

1. Outlook クライアントを起動します。 

2. 画面左上の [ファイル] をクリックします。 

3. 左ペインの [Office アカウント] をクリックします。 

4. 画面右側に製品情報が表示されます 

  

Exchange Online のメールボックス容量 

アーカイブメールボックスで利用できる容量は、ライセンスにより異なります。 

  

Exchange Online プラン 1 が含まれるライセンス

  

Exchange Online プラン 2 が含まれるライセンス

 

 

インプレースアーカイブを有効化する手順 

1. 管理者にて Exchange 管理センターへサインインします。 

2. [Exchange] 管理センターの [受信者] - [メールボックス] を開きます。 

3. インプレースアーカイブを有効化するユーザーを選択します。 

4. [その他] > [メールボックスアーカイブの管理] をクリックします。 

5. [メールボックスアーカイブ] をオンに変更します。 

6. [保存] をクリックします。 

  

なお、インプレースアーカイブを有効化してから、以下の Powershell のコマンドレットで管理フォルダアシスタントが動作することで、アイテム保持ポリシーにてアーカイブメールボックスにアイテムを移動することができます。 

 

 

Exchange Online に接続してから実行してください。 

 

管理フォルダアシスタントを手動で実行

[構文] 

Start-ManagedFolderAssistant -Identity <対象のメールアドレス> 

  

[実行例] 

Start-ManagedFolderAssistant -Identity User001@contoso.com 

  

※ 反映まで時間がかかる場合があります。 

※ 一度のコマンドレットの実行ではアイテムが処理されない場合があるため何回か実行したほういいです。

  

 

  

対処法 2. 回復可能なアイテム領域のアイテムを完全削除する 

メールボックスに設定されている保持機能を無効化した後、回復可能なアイテム領域内に保持されているアイテムをすべて削除する手順となっております。 

なお、すべての保持されているアイテムを削除せずに一部だけを削除する場合、保持期間を無期限から有期限に変更することで可能です。 

例として、保持期間を 1 年に変更した場合、受信日を起算日として 1 年以上経過したメールのみ削除することが可能です。

  

また、保持されているメールが完全削除されると復元することができないので、事前にコンテンツの検索でPSTファイルなどでバックアップをとっておくことをおすすめします。

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

  

1. メールボックスの保持を解除する 

※Exchange Online に接続してから実行してください。 

  

[構文] 

Set-Mailbox -Identity <対象ユーザーのメール アドレス> -LitigationHoldEnabled $False 

  

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity User001@contoso.com -LitigationHoldEnabled $False 

  

保持期間を変更する場合

[構文] 

Set-Mailbox -Identity <対象ユーザーのメール アドレス> -LitigationHoldDuration <指定する保持期間> 

  

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity User001@contoso.com -LitigationHoldDuration 365 

※ 保持期間を 1 年に変更する場合 

  

なお、メールボックスの保持機能を解除したあと、反映に時間を要する可能性があるため、以降の手順は時間を置いてから実施してください。 

  

 

2. [削除済みアイテムの回復可能期間] の設定期間を変更する 

既定の設定ではユーザーがメールアイテムを削除済みアイテムフォルダーより削除すると、回復可能なアイテム領域配下の [削除済みアイテムを復元] フォルダー (Deletions) に格納され 14 日間経過後に完全削除される動作となります。 

そのため、一時的に削除済みアイテムの保存期間を 0 日に変更します。 

  

[構文] 

Set-Mailbox -Identity <対象メールアドレス> -RetainDeletedItemsFor <回復可能日数> 

  

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity User01@contoso.com -RetainDeletedItemsFor 0 

   

3. 単一アイテムの回復を無効化する 

単一アイテムの回復は、ユーザーが削除したメールを回復可能なアイテム領域配下の [削除済みアイテムを復元] フォルダー (Deletions) および Purges フォルダー に格納させる設定です。 

そのため、一時的に単一アイテムの回復を無効化します。 

  

[構文] 

Set-Mailbox -Identity <対象メールアドレス> -SingleItemRecoveryEnabled $False 

  

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity User01@contoso.com -SingleItemRecoveryEnabled $False 

  

 

4. 遅延保持を無効化する 

保持機能を無効に変更した際に、[管理フォルダーアシスタント] が走査したタイミングでDelayHoldApplied や DelayReleaseHoldApplied の属性 (遅延保持) が有効 (True) になり、保持機能を完全に無効化されない動作があります。 

そのため、遅延保持の機能を無効化します。 

  

1.  管理フォルダアシスタントを手動で走査させるコマンド 

  

[構文] 

Start-ManagedFolderAssistant -Identity <対象ユーザーのメールアドレス> 

  

[実行例] 

Start-ManagedFolderAssistant -Identity user001@contoso.com 

  

2. 遅延保持パラメータの設定状況を確認する 

[構文] 

Get-Mailbox -Identity <対象ユーザーのメールアドレス> | select Displayname,DelayHoldApplied,DelayReleaseHoldApplied 

  

[実行例] 

Get-Mailbox -Identity user001@contoso.com | select Displayname,DelayHoldApplied,DelayReleaseHoldApplied 

  

[結果表示例] 

DisplayName DelayHoldApplied DelayReleaseHoldApplied 

----------- ---------------- ---------------------- 

user001                 True                  False 

  

※ DelayHoldApplied、DelayReleaseHoldApplied のいずれか、または両方が "True" となっていることを確認下さい。 

  

3. 下記のコマンドレットにて、True となっている遅延保持パラメータの無効化を行います。 

  

"DelayHoldApplied" パラメータの無効化 

 

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity user001@contoso.com -RemoveDelayHoldApplied 

  

"DelayReleaseHoldApplied" パラメータの無効化 

 

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity user001@contoso.com -RemoveDelayReleaseHoldApplied 

  

※ 反映まで最大 24 時間を要する場合があります。 

  

4. 実行結果確認 

[構文] 

Get-Mailbox -Identity <対象ユーザーのメールアドレス> | select Displayname,DelayHoldApplied,DelayReleaseHoldApplied 

  

[実行例] 

Get-Mailbox -Identity user001@contoso.com | select Displayname,DelayHoldApplied,DelayReleaseHoldApplied 

  

[結果表示例] 

DisplayName DelayHoldApplied DelayReleaseHoldApplied 

----------- ---------------- ---------------------- 

user001                False                  False 

  

  

 

5. 管理フォルダアシスタントを走査させる 

保持機能、および、遅延保持が無効の状態で [管理フォルダアシスタント] したタイミングで保持されたアイテムが削除されます。 

 

 

[構文] 

Start-ManagedFolderAssistant -Identity <対象メールボックス

  

[実行例] 

Start-ManagedFolderAssistant -Identity User01@contoso.com 

※ 1 回では処理がおこなれない場合がありますので、数回実施してください。 

  

6. Get-MailboxStatistics にて回復可能なアイテムが削除されたか確認する 

下記コマンドにて、対象メールボックスのプライマリメールボックスの使用容量を確認します。 

  

[実行例] 

Get-MailboxStatistics User01@contoso.com | FL TotalItemSize,TotalDeletedItemSize 

  

[実行結果] 

TotalItemSize : 通常領域の使用容量 

TotalDeletedItemSize : 回復可能なアイテム領域の使用容量 

  

TotalDeletedItemSizeが100GBを下回っていれば事象は解消していると思いますので確認してみてください。

事象が解消している場合は設定を元に戻す必要がありますので、以下の手順に進めます。

  

7. 設定を元に戻す作業について 

DelayHoldApplied と DelayReleaseHoldApplied は有効化することができませんが、保持機能を有効化すれば問題ありません。 

  

1. 保持機能を有効化します。 

 

[構文] 

Set-Mailbox -Identity <対象ユーザーのメール アドレス> -LitigationHoldEnabled $True 

  

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity User001@contoso.com -LitigationHoldEnabled $True 

  

訴訟ホールドの保持期間を変更した場合

 

[構文] 

Set-Mailbox -Identity <対象ユーザーのメール アドレス> -LitigationHoldDuration <指定する保持期間> 

  

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity User001@contoso.com -LitigationHoldDuration Unlimited 

※ 保持期間を無期限に変更する場合 

  

なお、保持期間を無期限に戻した場合、再度、回復可能なアイテム領域の容量が上限に達することで事象が再発するため、有期限での保持をおすすめします。 

  

2. RetainDeletedItemsFor を 14 日間へ変更する 

 

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity User01@contoso.com -RetainDeletedItemsFor 14 

  

3. SingleItemRecoveryEnabled を有効化する 

 

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity User01@contoso.com -SingleItemRecoveryEnabled $True 

  

補足として、既にインプレースアーカイブが有効である場合は、自動拡張アーカイブを有効化することでアーカイブメールボックスの容量を拡張して解消することもできますので参考にしてください。

  

補足. 自動拡張アーカイブを有効化する 

自動拡張アーカイブを有効化することで、既定では、アーカイブメールボックスの通常領域と回復可能なアイテム領域の容量の上限は 100 GB ですが、"通常領域" と、"回復可能なアイテム領域" の使用容量を合算した合計値として 1.5TB まで拡張ができます。 

 

なお、自動拡張アーカイブをメールボックス単位で有効すると、初回の動作としてプライマリ メールボックスの回復可能なアイテム領域、アーカイブ メールボックスの容量の上限(通常領域と回復可能なアイテム領域)は、暫定的に 110 GB に拡張されます。 

  

なお、自動拡張アーカイブを有効化する場合、Exchange Online Plan2 または、Exchange Online Plan1 + Exchange Online Archiving のライセンスを付与することで可能です。 

  

自動拡張アーカイブを有効化する際の影響と留意点は、以下のとおりです。 

  

自動拡張機能の有効化に関する影響 

・非アクティブなメールボックスに変換した場合、アーカイブ領域のアイテムをNew-MailboxRestoreRequest で復元することができなくなります。 

※ コンテンツの検索でPST ファイルにエクスポートして移動することでアイテムの復元は可能です。 

・自動拡張アーカイブを有効化した場合、アーカイブメールボックスの削除済みアイテム内のフォルダを削除することができなくなります。  

・自動拡張アーカイブに保存されているメッセージにアクセスするには、ユーザーは次のいずれかの Outlook クライアントを使う必要があります。 

 

 自動拡張機能の有効化に関する留意点

・組織または特定ユーザーの自動拡張アーカイブを有効にした後で、追加のストレージが使用できるようになるまで最大で 30 日かかる場合があります。 

アーカイブ メールボックスの [プライマリ領域] もしくは [回復可能なアイテム領域] の使用容量が 90 GB を超過することで、初回の自動拡張がおこなわれます。 

・自動拡張アーカイブを有効にした後は、無効にすることはできません。 

・自動拡張アーカイブを有効にする前に、ユーザーのアーカイブ メールボックスを有効にする必要があります。 

・1日に 1GB 以上容量が増えるようなメールボックスはサポートされておりません。

  

ユーザー単位で自動拡張アーカイブを有効化する 

ExchangeOnlineに接続してから実行してください。

<構文> 

Enable-Mailbox <メールアドレス> -AutoExpandingArchive 

  

<実行例> 

Enable-Mailbox user@contoso.com -AutoExpandingArchive 

  

設定を確認する場合は、以下のコマンドレットで可能です。 

  

<実行例> 

Get-Mailbox user@contoso.com | Select AutoExpandingArchiveEnabled 

  

AutoExpandingArchiveEnabled が True であれば有効になってます。

  

learn.microsoft.com

  

learn.microsoft.com

  

回復可能なアイテム領域について以下に記事をまとめていますので参考としてくださいね。

it-bibouroku.hateblo.jp

 

【Microsoft365参考書】PowershellのV3モジュールではGet-PSSessionのコマンドレットが実行できない?

V3 モジュールをインストールし、UseRPSSessionを利用せずに Connect-ExchangeOnline で Exchange Online に接続している場合は、REST 接続によって接続されている状態となります。 

 

PowerShell に接続するときに UseRPSSession スイッチExchange Online使用しない場合は、REST API コマンドレットにのみアクセスできます。 

  

learn.microsoft.com

  

なお、V3 モジュールでREST接続されているか確認するには、Connect-ExchangeOnlilne で接続後に、Get-Module で ExchangeOnlineManagement モジュールのバージョンを確認することで、V3 モジュールで接続が実行されているかを確認することができますので、それにより判断することができます。

 

 

 

  

<コマンドレット> 

Get-Module ExchangeOnlineManagement 

  

  

REST 接続の場合は、Remote Powershell セッションは張られない動作となってますので、今まで利用していた Get-PSSession を実行しても、セッションが張られていないため結果が返されません。 

 

なお、V3 モジュールで Connect-ExchangeOnline で Exchange Online に接続し、REST 接続である場合は、Get-ConnectionInformation を実行することで結果が返されます。

なお、Exchange Online に接続していない場合は、Get-ConnectionInformation を実行しても結果が返されないので、結果が返ってくるかによって Exchange Online に接続しているか判断することができます。

 

learn.microsoft.com

 

 

  

【Microsoft365参考書】TeamsでExcelを開くと「このファイルの新しいバージョンはサーバ上にあります」と表示される

Teamsから Excelファイルをアプリで開いた際に「このファイルの新しいバージョンはサーバ上にあります」と表示され、新しいバージョンで開くことができない場合の回避策についてご紹介していきたいと思います。

 

以下に解消される見込みがある方法をご紹介いたしますので、お試しください。

 

 

 

 

サインイン情報のリセット 

以下の公開情報にあるサインイン情報の削除を行うことで回避可能であるかをお試しください。 

  

officesupportjp.github.io

  

 

  

 

Office ドキュメント キャッシュを削除する 

Office アプリ内のキャッシュファイルが原因となっている場合は、削除をすることで解消する可能性がありますのでお試しください。

 

キャッシュクリアの手順について

  1. Office アプリ (Excel など) を開きます。
  2. [ファイル] - [オプション] - [保存] の順にクリックします。
  3. "キャッシュの設定" の項より、[ファイルを閉じたときに Office ドキュメント キャッシュから削除する] オプションでチェックを入れ、有効に設定し、[キャッシュ ファイルの削除] をクリックします。

  

完全なキャッシュクリアの手順について

  1. Ctrl + Shift + Esc キーを押してタスク マネージャーを起動します。
  2. [プロセス] タブで [MSOSYNC.EXE] が存在する場合、クリックし、[プロセスの終了] をクリックしてから、タスク マネージャーを終了します。
  3. %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Office\16.0\ に移動します。
  4. OfficeFileCache フォルダー配下のファイルを削除できるもののみ、削除して下さい。
  5. スタートメニューを右クリックして [ファイル名を指定して実行] から regedit と入力し、レジストリ エディタを起動します。
  6. 以下のキーを展開します。

  

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Common\Internet\Server Cache 

  

  1. Server Cache キーを選択し、削除します。
  2. OS を再起動します。

  

social.msdn.microsoft.com

  

support.microsoft.com

  

 

  

Office のアンインストールと再インストール 

 

 

support.microsoft.com

  

以下の公開情報の "クイック実行または MSI" の "オプション 1" の手順を実施してから、アンインストール完了後にインストールを行い、解消されるかご確認ください。

なお、アンインストールが正常に完了しない場合には、引き続き "オプション 2" の操作をお試しください。 

  

support.microsoft.com

  

answers.microsoft.com

 

OutlookやOfficeアプリについては以下の記事も参考としてくださいね。

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

【Microsoft365参考書】Powershellで共有メールボックスを作成するには?一括で複数の共有メールボックスを作成できる?

共有メールボックスは、ライセンスを利用せずにメールが利用できるメールボックスです。ユーザーメールボックスに対してアクセス権を付与することで共有メールボックスにアクセスしメールの閲覧やアドレスを利用して代理送信などもできます。

 

今回は、Powershellのコマンドレットを利用し共有メールボックスを作成する方法、また、CSVファイルを使って一括で複数の共有メールボックスを作成する方法についてご紹介していきたいと思います。

 

 

 

1. PowerShell で共有メールボックスを作成する 

※ 事前に PowerShell で Exchange Online へ接続をお願いします。 

  

it-bibouroku.hateblo.jp

 

  

個別に共有メールボックスを作成する場合

[構文] 

New-Mailbox -Name <共有メールボックス名> -DisplayName "<表示名>" -Alias <メールアドレスの @ 以前の部分> -PrimarySmtpAddress <メールアドレス> -Shared 

  

[実行例] 

New-Mailbox -Name Shared01 -DisplayName "共有メールボックス01" -Alias Shared01 -PrimarySmtpAddress Shared01@contoso.com -Shared 

  

 

CSV ファイルを利用して一括で作成する 

 

1. CSV ファイルを作成します。 

 

[基本] 

1 行目 : Name,DisplayName,Alias,PrimarySmtpAddress 

2 行目 : <共有メールボックス名>,<表示名>,<メールアドレスの @ より前の部分>,<メールアドレス> 

  

[作成例] 

Name,DisplayName,Alias,PrimarySmtpAddress 

Shared01,共有メールボックス01,Shared01,Shared01@contoso.com 

Shared02,共有メールボックス02,Shared02,Shared02@contoso.com 

Shared03,共有メールボックス03,Shared03,Shared03@contoso.com 

  

※ 1 行目はタイトル行となります必須の項目となります。 

※ 保存時に拡張子を [.csv] とします。 

 

  

UTF-8 での保存の手順 

  1. CSV ファイルを右クリックし、[プログラムから開く] - [メモ帳] の順にクリックします
  2. 開いたメモ帳で [ファイル] - [名前を付けて保存] の順にクリックします。
  3. ファイルの種類で「すべてのファイル」を選択します。
  4. 文字コードで「UTF-8」を選択します。
  5. [保存] をクリックします。

  

 

2. 作成した csv ファイルを利用し共有メールボックスを一括で作成するためのコマンド 

 

[構文] 

Import-CSV "<保存先パス\ファイル名.csv>" | Foreach-object {New-Mailbox -Name $_.Name -DisplayName $_.DisplayName -Alias $_.Alias -PrimarySmtpAddress $_.PrimarySmtpAddress -Shared} 

  

[実行例] 

Import-Csv "C:\Temp\Sharedlist.csv" | Foreach-object {New-Mailbox -Name $_.Name -DisplayName $_.DisplayName -Alias $_.Alias -PrimarySmtpAddress $_.PrimarySmtpAddress -Shared} 

  

※ 実行例は C ドライブ直下の Temp フォルダー内に保存した Sharedlist.csv ファイルを指定してます。 

 

  

なお、共有メールボックスのメンバーを Powershell のコマンドレットで登録することはできませんが、メンバーとして追加した場合、フルアクセス許可とメールボックス所有者として送信する権限が付与される動作であり、それぞれの権限を Powershell のコマンドレットにて、付与することが可能です。 

  

 

 

2. 共有メールボックスへのアクセス権付与手順 

下記コマンドにて、対象ユーザーへフル アクセス権限と所有者送信権限を付与します。 

  

1. 個別に共有メールボックスにフルアクセス許可とメールボックス所有者として送信する権限を付与する 

 

フルアクセス許可 

<構文> 

Add-MailboxPermission -Identity <共有メールボックスのアドレス> -User <権限を付与するユーザーのアドレス> -AccessRights FullAccess 

  

<実行例> 

Add-MailboxPermission -Identity Shared@contoso.com -User user@contoso.com -AccessRights FullAccess 

  

メールボックス所有者として送信する 

<構文> 

Add-RecipientPermission -Identity <共有メールボックスのアドレス> -Trustee <権限を付与するユーザーのアドレス> -AccessRights SendAs 

  

<実行例> 

Add-RecipientPermission -Identity Shared@contoso.com -Trustee user@contoso.com -AccessRights SendAs 

  

 

2. 一括で共有メールボックスにフルアクセス許可とメールボックス所有者として送信する権限を付与する 

 

1. 権限付与を行う対象ユーザーの CSV ファイルを作成する 

 

[基本] 

1 行目 : SharedMailbox,User 

2 行目 : <設定を行う共有メールボックスのメールアドレス>,<権限を付与するユーザーのメールアドレス> 

  

[作成例] 

SharedMailbox,User 

Shared01@contoso.com,User01@contoso.com 

Shared01@contoso.com,User02@contoso.com 

Shared02@contoso.com,User03@contoso.com 

  

2. 作成した CSV ファイルを用い、共有メールボックスの権限付与を行う 

 

[構文] 

Import-CSV "<保存先パス\ファイル名.csv>" | Foreach-object { Add-MailboxPermission -Identity $_.SharedMailbox -User $_.User -AccessRights FullAccess ;Add-RecipientPermission -Identity $_.SharedMailbox -Trustee $_.User -AccessRights SendAs -Confirm: $False} 

  

[実行例] 

Import-CSV "C:\Temp\Accesslist.csv" | Foreach-object { Add-MailboxPermission -Identity $_.SharedMailbox -User $_.User -AccessRights FullAccess ;Add-RecipientPermission -Identity $_.SharedMailbox -Trustee $_.User -AccessRights SendAs -Confirm: $False} 

  

※実行例は Cドライブ直下の Temp フォルダー内に保存した Accesslist.csv ファイルを指定しております。 

  

また、共有メールボックスの作成や権限設定について確認を行う際、以下のコマンドレットにて可能です。

  

 

 

3. 共有メールボックスへのアクセス権確認手順 

 

1. テナント内に作成されている共有メールボックスを確認します 

[構文] 

Get-Mailbox -ResultSize Unlimited -RecipientTypeDetails Shared | Select Name,DisplayName,Alias,PrimarySmtpAddress | Export-Csv -Encoding UTF8 -NoTypeInformation -Path "<保存先パス\ファイル名.csv>" 

  

[実行例] 

Get-Mailbox -ResultSize Unlimited -RecipientTypeDetails Shared | Select Name,DisplayName,Alias,PrimarySmtpAddress | Export-Csv -Encoding UTF8 -NoTypeInformation -Path "C:\Temp\SharedMailboxlist.csv

  

 

2. 全ての共有メールボックスのフルアクセス権の設定を確認します 

[構文] 

Get-Mailbox -ResultSize Unlimited -RecipientTypeDetails Shared | Get-MailboxPermission -ResultSize Unlimited | Select Identity,User,AccessRights | Export-Csv -Encoding UTF8 -NoTypeInformation -Path "<保存先パス\ファイル名.csv>" 

  

[実行例] 

Get-Mailbox -ResultSize Unlimited -RecipientTypeDetails Shared | Get-MailboxPermission -ResultSize Unlimited | Select Identity,User,AccessRights | Export-Csv -Encoding UTF8 -NoTypeInformation -Path "C:\Temp\Accesslist.csv

  

[実行結果] 

Identity     : 共有メールボックス 

User         : 権限が付与されているユーザー 

AccessRights : 権限 (フルアクセス権限の場合は [FullAccess] となります) 

  

3. 全ての共有メールボックスの所有者送信権限の設定を確認します 

[構文] 

Get-Mailbox -ResultSize Unlimited -RecipientTypeDetails Sharedmailbox | Get-RecipientPermission | Where {$_.Trustee -ne "NT AUTHORITY\SELF"} | Select Identity,Trustee,AccessRights | Export-Csv -Encoding Utf8 -NoTypeInformation -Path "<保存先のパス\ファイル名.csv>" 

  

[実行例] 

Get-Mailbox -ResultSize Unlimited -RecipientTypeDetails Sharedmailbox | Get-RecipientPermission | Where {$_.Trustee -ne "NT AUTHORITY\SELF"} | Select Identity,Trustee,AccessRights | Export-Csv -Encoding Utf8 -NoTypeInformation -Path "C:\temp\SendAslist.csv

  

<実行結果> 

Identity     : 共有メールボックス 

Trustee      : 権限が付与されているユーザー 

AccessRights : 権限 (メールボックス所有者としての送信の場合は [SendAs] となります) 

  

learn.microsoft.com

 

 

 

【Microsoft365参考書】Microsoft 365 Appsをアンインストールするには?

今回は、Microsoft 365 Appsに問題が発生した場合など、一度、アンインストールしから、再インストールするシナリオがありますが、その際に正しくアンインストールする手順についてご紹介したいと思います。

 

手順としては、コントロール パネルより Microsoft 365 Apps をアンインストールしたうえで、OffScrub を用いて Microsoft 365 Apps の残存情報を削除する流れとなります。

 

 

 

1. Microsoft 365 Apps のアンインストール

  1. デスクトップ画面下部の"検索より "コントロール パネルと入力し、検索結果より "コントロール パネルをクリックします。 
  2. "表示方法"をカテゴリに変更し、[プログラムのアンインストール]をクリックします。 
  3. Microsoft 365 Appsを右クリックし、[アンインストール] - [はい]をクリックします。 

  

上記の手順にて Microsoft 365 Apps のアンインストールを完了したのち、OffScrub (オフスクラブを用いて Office アプリの関連ファイルの削除を実施します。 

 念のため、実施前にタスク マネージャーを開き、Excel などの Office アプリが起動していないことを確認してください。 

  

 

 

2.OffScrub 利用手順

  1. 以下のサイトを開きます。

Internet Explorer はサポートされていないため、Microsoft Edge などのブラウザにてアクセスします。 

  

github.com

  1. リストから、[OffScrubc2r.vbs]をクリックします。 
  2. 枠内にOffScrubc2r.vbs のソース コードが表示されますので、枠の上部の[Raw] ボタンをクリックします。 
  3. ソース コードのみが表示される状態となるので、Ctrl + Aで全選択状態とした後、Ctrl + C でコピーします。 
  4. メモ帳を起動し、Ctrl + Vでペーストします。 
  5. [ファイル] - [名前を付けて保存]をクリックします。
  6. [文字コード]"Unicodeあるいは "ANSIを選択します。 
  7. [ファイルの種類]"すべてのファイルを選択します。 
  8. [ファイル名]"OffScrubC2R.vbs" と入力し、[保存をクリックします。 

※ ファイルの保存場所は任意で変更が可能です。 

  

  1. 保存した[OffScrubC2R.vbs] をダブル クリックし、実行します。 
  2. ユーザー アカウント制御が表示されますので、[はい]をクリックします。 

  

アンインストール処理の終了後に、システムの再起動を促す下記メッセージがされる場合がありますので、その際はコンピューターの再起動を実施ください。 

メッセージが表示されなかった場合にも、アンインストール処理の終了後に、手動でコンピューターの再起動を実施したほうがいいと思います。

  

---------- メッセージ ---------- 

OffiScrubC2R - Reboot Required 

  

In order to complete uninstall, a system reboot is necessary. 

Would you like to reboot now? 

  

                                            [はい]  [いいえ] 

----------- ここまで ----------- 

  

  1. 上記にてアンインストール後に、Office を再インストールを実施します。