Exchange Online では全てのテナントのデータ保護を優先課題のひとつとしており、データ保護を目的として [シャドウ冗長] 機能を実装してます。
[シャドウ冗長] 機能では、サーバーのオフライン障害などにより発信または配信処理に影響があるメッセージを再配信することで、障害発生中のメッセージを保護します。
本機能では、メッセージの配信を行う元のサーバーとは別のサーバーにメッセージのコピーを保持することで冗長化を図ってます。
そのため、一度配信が完了したメッセージに対しては通常再配信されることはありませんが、[シャドウ冗長] 機能の処理によりメッセージ配信完了の確認が取れないような場合には未配信のリスクを回避するため、メッセージのコピーを保持しているサーバーよりメッセージの再送が行われます。
通常メッセージ ID が重複した場合、Exchange Online では DUPLICATEDELIVER (重複削除) の処理が行われ、後から届いた重複したメッセージを削除するため、 1 通のみメールが届くことが既定の動作となってます。
なお、外部へ送られたメールは DUPLICATEDELIVER (重複削除) の処理が行われないため、シャドウ冗長が起きた場合、2 通のメールが送られる可能性があります。
Exchange Onlineには、シャドウ冗長性とセーフティ ネットという 2 つの主要なトランスポート回復性機能が含まれています。 シャドウ冗長は、転送中にメッセージの冗長コピーを保持します。 Safety Net は、メッセージが正常に配信された後、メッセージの冗長コピーを保持します。