社畜の所業

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Microsoft365の機能について解説をしていきたいと思います。このブログの情報をご活用いただければ幸いです。たまに他の情報も取り入れていきたいと思います。

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【Microsoft365参考書】自動拡張アーカイブの拡張領域の有無を確認するには?

自動拡張アーカイブ確認

 

 

自動拡張アーカイブ機能を有効化することで、アーカイブメールボックスの容量を最大で1.5TBまで拡張することができます。

拡張領域が作成されるまで、最大で30日かかることが公開情報にて記述されております。

 

learn.microsoft.com

 

自動拡張アーカイブを有効にすると、アーカイブ メールボックス (回復可能なアイテム フォルダーを含む) が 90 GB に達すると、アーカイブ メールボックスは自動展開アーカイブに変換されます。 追加記憶領域がプロビジョニングされるには、最大 30 日かかります。

 

追加領域が作成されたかについては、以下の3つの方法で確認ができますので、ご参考としていただけますと幸いです。

 

 

 

1. 拡張領域の追加有無を確認する 

以下のコマンドレットを実行することで、該当メールボックスのロケーション情報を取得することが可能です。 

  

[構文] 

Get-Mailbox -Identity <対象メールボックス> | Select -ExpandProperty MailboxLocations 

  

[実行例] 

Get-Mailbox -Identity User001@contoso.com | Select -ExpandProperty MailboxLocations 

  

[結果表示例] 

1;18180629-xxxx-xxxx-xxxx-33053b1933ff;MainArchive;jpnprd01.prod.outlook.com;f52cf87d-xxxx-xxxx-xxxx-579ef2668d60 

1;3cda2118-xxxx-xxxx-xxxx-667e7b80214c;AuxArchive;jpnprd01.prod.outlook.com;62e70621-xxxx-xxxx-xxxx-251099c4fc09 

1;eee0c1c1-xxxx-xxxx-xxxx-72818af4ee76;Primary;jpnprd01.prod.outlook.com;f52cf87d-xxxx-xxxx-xxxx-579ef2668d60 

  

上記結果より AuxArchive が存在している場合は、追加領域が作成されていると判断ができます。 

 

 

   

2. アーカイブメールボックスの使用容量の確認 

[構文] 

Get-MailboxStatistics  "対象のユーザーのメール アドレス" -Archive | select Total* 

  

[実行例] 

Get-MailboxStatistics  user001@contoso.com -Archive | select Total* 

  

[結果表示例] 

TotalDeletedItemSize           TotalItemSize 

--------------------           ------------- 

2.363 GB (2,537,322,951 bytes) 133.1 GB (142,861,715,442 bytes) 

  

上記結果より、Main アーカイブの容量上限 100 GB を超過していることで追加領域が作成されていることが確認できます。 

  

 

  

3. アーカイブメールボックスのフォルダー詳細を確認する 

[構文] 

Get-MailboxFolderStatistics <対象のメールアドレス> -Archive | Select Name,Identity,Itemsinfolder,FolderSize | Export-Csv -Encoding UTF8 -NoTypeInformation -Path "ファイルの出力場所\ファイル名.csv

  

[実行例] 

Get-MailboxFolderStatistics user001@contoso.com -Archive | Select Name,Identity,Itemsinfolder,FolderSize | Export-Csv -Encoding UTF8 -NoTypeInformation -Path "C:\Temp\archove-folderstatistics.csv

  

[出力項目] 

Name          : フォルダ―名 

Identity      : フォルダ―パス 

Itemsinfolder : フォルダ―内のアイテム数 

FolderSize    : フォルダ―の使用容量 

  

取得された結果から、「移動元のフォルダー名_yyyy(Created on mm dd,yyyy nn_nn)」形式のフォルダーが存在している場合は拡張領域が作成されていると判断することができます。