メッセージセンターのMC567472 で、削除済みアイテムフォルダーにアイテムを移動する際、対象のアイテムに MRM アイテム保持ポリシーの削除の保持タグが適用されている、または、保持ラベルが適用されている場合、削除済みアイテムフォルダーに移動した際に継承した保持タグ、保持ラベルの設定が適用される動作に変更となることが記載されています。
そのため、削除済みアイテムフォルダに "Deleted Items" などの削除の保持タグが設定されていない場合でも、受信トレイなどのフォルダに削除の保持タグが適用されている場合は、受信トレイで保持タグが適用されているアイテムを削除すると、削除済みフォルダに移動し元のフォルダで適用されていた保持タグの処理により削除されます。
例としては、受信トレイに 20 日で削除する保持タグが設定されており、削除済みアイテムフォルダには保持タグは設定されていない場合、受信トレイからアイテムを削除すると削除済みアイテムフォルダに移動し、受信日を起算日として 20 日後に削除され、回復可能なアイテム領域に移動します。
回復可能なアイテム領域に移動後に既定で14日経過後に完全削除されます。
ちなみに以前の動作だと、受信トレイからアイテムを削除すると削除済みアイテムフォルダに移動しても、削除済みアイテムフォルダに保持タグが設定されていなければ、保持タグは動作しないのでそのまま残ります。
また、削除済みアイテムフォルダーに削除の保持タグが設定されている場合は、削除されたメールが格納されていた元のフォルダの保持タグやラベルによって削除する処理が適用されていると期間が短い処理が優先されます。
例としては、削除済みアイテムフォルダに30 日で削除する"Deleted Items"の保持タグを設定している場合に、削除済みアイテムフォルダに移動する前のフォルダでメールに 20 日で削除する保持タグが付与されていると、削除済みフォルダに移動した場合でも受信日を起算日として 20 日で削除されます。
また、削除済みアイテムフォルダに移動する前のフォルダでメールに 40 日で削除する保持タグが付与されている場合は、削除済みアイテムフォルダに設定されている30日で削除されるということです。
まとめると、削除済みアイテムフォルダに削除の保持タグがあろうとなかろうと削除したメールが格納されている元のフォルダで保持タグが適用されていれば、継承されて処理される動作になったということですね。