レジストリは、Windowsでシステム(OS)やアプリケーションソフトの設定データなどを一元管理するデータベースのことでWindowsの設定、ユーザー情報、アプリケーション情報、ハードウェア情報など、パソコンに関するあらゆる情報が格納されています。
このレジストリの設定を変更することでMicrsoft365の設定ではできないことを実現できる設定もあります。
今回、いくつかレジストリの変更でできることをご紹介したいと思います。
レジストリの変更手順
レジストリを変更するには、レジストリエディタから実施することで可能であり、 「Windowsキー」+「R」などで「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力することでレジストリエディタを開くことができます。
Outlookクライアントのレジストリを変更する場合は基本的には以下のPathにおこないます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook
Outlook2013の場合は、\15.0となります。
15.0 : Outlook 2013
16.0 : Outlook 2016/Outlook 2019/Microsoft365 AppsのOutlook
なお、レジストリを変更する場合は以下の情報をもとにバックアップを取っておいたほうがいいと思います。
添付ファイルをブロックするレジストリ
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Security
値の名前:Level1Add
値の型:REG_SZ
値:制御したいファイルの拡張子を入力します
※複数設定する場合は ; (セミコロン)で区切ります。
例:.zip;.gif
添付ファイルをブロックした場合、保存、削除、開く、印刷などの操作ができません。
Outlookに表示できる予定表の上限を増やす
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Options\Calendar
または、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Options\Calendar
値の名前:CalendarMaximumNumber
値の型:REG_DWORD
値:40、50、60、70、80、90、100(10進数)
値で上限数を指定しますが上記以外の値を指定した場合は30が適用されます。
Outlookのメッセージ形式の制御
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Options\Mail
または、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Options\Mail
値の名前:Editorpreference
値の型:REG_DWORD
値:0x00010000 または 0x00020000 または 0x00030000 (16進数)
0x00010000 : テキスト形式
0x00020000 : HTML形式
0x00030000 : リッチテキスト形式
OutlookやOfficeアプリについては以下の記事も参考としてくださいね。