Office365 では、マルウェア判定された場合やスパム判定、フィッシング判定された場合など一時的に検疫に隔離しておくことができます。
シナリオとして、[スパムフィルター] でアクションを [メッセージを隔離する] に指定している場合、[マルウェアフィルター] にて、マルウェア判定された場合、[トランスポートルール] のアクションで [ホストされた検疫にメッセージを配信する] を指定している場合、バルクメールやフィッシングメールと判定された場合などがあります。
それぞれ、検疫に隔離されてから保持される期間があり、保持期間が経過すると削除される動作です。
保持期間は以下のとおりです。
検疫の保持期間
・スパムフィルター、バルクメール : 既定15日 (1日~30日で変更可)
・マルウェアフィルター、フィッシング : 15日間(変更不可)
・トランスポート ルール : 7 日間 (変更不可)
なお、検疫に隔離されたメールは管理者にて、解放することで実際の受信者ユーザーにメールを配信することができます。
検疫から解放する手順
- 全体管理者アカウントにて、[セキュリティ/コンプライアンスセンター (https://protection.office.com)] にアクセスします。
- 左メニューより [脅威の管理] > [確認] > [検疫] をクリックすることで確認することができる項目となります。
該当メッセージを本来の受信者へ解放する際は、以下の手順を行います。
・[検疫] 画面より、該当メッセージをクリックし、画面右上に表示された [メッセージの解放] をクリックします。
※ [メッセージの解放] をクリックした際は、該当のメールに受信者が複数存在する可能性も踏まえ、以下の確認項目が表示されます。
・[分析のために Microsoft にメッセージの報告を行う] : 該当メールアイテムをすべての受信者あるいは特定の受信者へ配信すると同時に、チェックを入れますと、Microsoft のマルウェア分析チームへ報告が自動的に行われます。
・[すべての受信者にメッセージを解放] : メッセージを本来の受信者すべてに配送します。(一斉送信など複数のユーザーが含む場合※送信時にマルウェアフィルターにより検疫に隔離された場合など)
・[特定の受信者にメッセージを解放] : メッセージを解放する受信者を指定して、指定した受信者のみに配送します。(実際の受信者のみ指定可能です)
・[その他のユーザーにメッセージを解放する] : 外部ユーザーなど指定したユーザーに解放します。
※元ファイル、および、本文が記載されたメールが配信されます。
- [メッセージの解放] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
なお、検疫に隔離されたことを受信者に通知できるかについては、[スパムフィルター] でスパム判定、または、バルクメールと判定された場合は、[エンドユーザーのスパム通知] を有効にすることで可能です。
なお、期間は最短で1日、最長で15日間隔で通知を配信することができます。
そのため、リアルタイムでは確認できませんが、1日に指定した場合は、翌日に前日に検疫に隔離されたメールをお知らせすることができます。
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