<エラー内容>
申し訳ございません。このアイテムを開けません。一時的な問題である可能性もありますが、問題が続く場合は、Outlookを再起動してください。指定されたメッセージが見つかりません。
コンテンツの検索にて、PSTファイルをエクスポートし、Outlook でアイテムを開こうとした場合により、上記のエラーにより開くことができない場合があります。
エラーに記載されているとおりにOutlookを再起動することで改善しない場合は、PSTファイルのアイテムの本文プロパティが存在しないことが想定されます。
この事象は、サービス側で規定したタイムアウトのしきい値を超えるリクエストが発行されたことを発生しています。
多数の Office365 テナントに向けてサービスを提供していることから、サーバー側の負荷が均一ではないため、同じ量のデータのエクスポートをリクエストしても、その時の状況により、正常に結果が返される場合もありますが、タイムアウトになる場合もあります。
そのため、PSTファイルのエクスポートをやり直すことで改善する場合もあります。
また、検索処理のCPU負荷や結果のデータ量など検索リクエストで発生するデータセンター側での全体サーバー処理負荷が減ることでタイムアウトを回避できる可能性が高くなりますので、コンテンツの検索のクエリにて期間を短く指定して、PSTファイルをエクスポートすることで回避できる可能性があります。
以下に期間を短く指定する手順をご紹介します。
コンテンツの検索で指定期間を短く指定する手順
- [eDiscovery Manager] 権限が付与された管理者ユーザーにて、Office 365 にサインインします。
- 画面左ペインの [管理センター] - [Security (セキュリティ)] にて、セキュリティコンプライアンスセンターにアクセスし、画面左側のメニューから [検索] - [コンテンツの検索] をクリックします。
※ 旧 UI をご利用いただく場合には、[切り替え : 以前の UI に戻す] から旧 UI をご利用いただくことも可能です。
- [+ 新しい検索] のアイコンをクリックします。
- [コンテンツの検索 > 新しい検索] ページで、[検索クエリ] の指定を行います。
※ 日本語キーワードを入力して指定する場合、画面右上のリンク [クエリの言語と国] をクリックし、[日本語-日本] を選択し保存します。
期間を指定する場合は、[キーワード] 項目に検索対象となる期間を入力します。
なお、[キーワード] 項目にて指定する期間は 世界標準時 (UTC) となります。
例として、日本時間の 2020 年 2 月 5 日 (00:00:00) ~ 2 月 6 日 (23:59:59) が受信日のアイテムを指定する場合は、[キーワード] 項目へ下記のように指定いたします。
Received:2020-02-04T15:00:00..2020-2-06T14:59:59
また、[+条件の追加] をクリックし、[件名 (メール)] にチェックを入れ、[追加] をクリックします。
[キーワード] の項目の下に [件名] の項目が追加されますので、[いずれかと等しい] を選択し、該当の参照できないアイテムの件名を指定してください。
- [場所 : 選択した場所] 項目にて、[特定の場所] の [変更...] をクリックします。
- [場所の変更] 画面より、検索対象と指定し保存します。
※ 特定のメールボックスを指定する場合、[ユーザー、グループ、またはチームを選択] をクリックし、[場所の編集] 画面より検索対象メールボックスを検索し選択します。
また、期間を短くしてもエラーが解消しないのであれば、エクスポートしたPSTファイルを、受信トレイ修復ツール ScanPST.exe で破損を調べて修正することができますので、公開情報をご紹介します。