プロキシサーバーとは、コンピューターに代わってインターネットに接続しサイトへアクセスするサーバーを指します。
企業内のネットワークでインターネットに接続する場合、プロキシサーバーを経由することで社内の情報セキュリティを高めることができます。
プロキシサーバーは、Webサイトの表示やフィルタリングでのセキュリティ面においてメリットがあります。
例えば、プロキシサーバーは、一度アクセスしたWebサイトのページ情報をHDDなどにキャッシュしておくキャッシング機能を実装しています。これにより、クライアントマシンから同じWebサイト閲覧のリクエスト送信があった場合、プロキシサーバーはキャッシュに貯めた情報から、クライアントマシンに折り返しを行うため、Webサイトの素早い表示を行えます。
また、プロキシサーバーは特定のURLをアクセス禁止にするようなフィルタリングを行うことが可能です。これは、プロキシサーバーが社内LANと外部インターネットの間に位置していることで実現できます
プロキシサーバーには、4つの種類があります。
フォワードプロキシ
一般的なプロキシサーバーでクライアント側に設置され、クライアント側の要求を中継してインターネットに接続します。セキュリティを高めるための有効な手段となります。
リバースプロキシ
サーバー側に設置するプロキシで複数のWebサーバーにリクエストを負荷分散するロードバランサーやWebアプリケーションを保護するWAF(Webアプリケーションファイアウォール)、キャッシュ応答によるWebサーバーの負荷低減など、主に自社のWebサーバーにアクセスしてくる通信を制御するために利用されます。
透過型プロキシ
通常プロキシのアドレスはクライアントPCのブラウザで設定しますが、透過型プロキシでは、社内ネットワークの出入口にプロキシのアドレスを設定します。ネットワークの出入口に1つだけ設定するので、クライアント側の設定の手間が省け、管理コストの削減につながります。
キャッシュサーバー
動画や頻繁に更新されるWebコンテンツなどを配信する際に役立つ仕組みです。一度アクセスしたWebサイトのページ情報をHDDなどにキャッシュしておく、キャッシング機能を実装しています。これにより、クライアントマシンから同じWebサイト閲覧のリクエスト送信があった場合、プロキシサーバーはキャッシュに貯めた情報から、クライアントマシンに折り返しを行うため、Webサイトの素早い表示を行えます。
プロキシサーバーの除外設定については、以下の手順で設定できます
プロキシサーバーの除外設定手順
1.Windowsの「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を選択します。
2.「ネットワークとインターネット」を選択します。
3.「プロキシ」を選択します。
4.「手動プロキシセットアップ」の「編集」をクリックします。
5.「次のエントリで始まるアドレス以外にプロキシサーバーを使います」の欄に除外するアドレスやURLを入力します。
また、プロキシサーバーを利用するメリット、デメリットは以下のとおりです。
メリット
- ネットワークやサーバーの負荷を軽減できる。
- Webサイトの表示速度を改善できる。
- 匿名性を確保できる。
- 負荷分散・軽減が期待できる。
- サイト表示の高速化が期待できる。
デメリット
- 不正なページへ転送させられる可能性がある。
- 接続履歴を閲覧されてしまう可能性がある。
- 情報が抜き取られる可能性がある(パスワードなど)。
Microsoft365を利用する場合に許可するIPアドレス、URLは?
プロキシサーバーを利用している場合、Microsoft 365で利用しているIPアドレスやURLを許可していないことで利用できないケースがあります。
そのため、下記の公開情報にて [必須] と記載されている IP アドレス、および URL の許可設定を行っておく必要があります。
Microsoft 365 の URL と IP アドレスの範囲は、英語版が最新の情報です。日本語版の Web ページは、英語版のページよりも更新が遅れる可能性があります。
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