アーカイブメールボックスの容量を拡張する機能として自動拡張アーカイブ機能がありますが、自動拡張アーカイブを有効とし、非アクティブなメールボックスに変換した場合、非アクティブなメールボックスの復元と回復ができなくなります。
非アクティブなメールボックスの復元と回復について説明すると、復元は、New-MailboxRestoreRequest のコマンドレットで、移行元のメールボックスのデーターを別のアクティブなメールボックスに移行 (マージ) する方法です。
自動拡張アーカイブ機能により拡張領域の追加が行われているメールボックスが移行元となる場合に、プライマリメールボックスのデータ移行は可能ですが、アーカイブメールボックスの移行は行うことができません。
また、回復は、New-Mailbox のコマンドレットで、非アクティブなメールボックスをアクティブな状態に変更し、新規のユーザーアカウントとして作成されることで、プライマリメールボックスとアーカイブメールボックスのメールデータを回復する方法ですが、New-Mailboxを実行するとエラーになり、ユーザーアカウントを作成することができません。
復元だとプライマリメールボックスのデータのみ復元ができるが、回復だとプライマリメールボックスとアーカイブメールボックスの両方のデータを回復することができないということです。
ただし、自動拡張アーカイブ機能によりアーカイブメールボックスの拡張領域の追加が行われているメールボックスのデータの移行する場合は、[コンテンツの検索] にて PST ファイルにエクスポートし、別メールボックスに PST ファイルをインポートすることでは可能ですので、そこまで影響はないと思います。