今回は [Default Role Assignment Policy]に含まれている各役割について解説します。
よろしくお願いいたします
既定のユーザーの役割ポリシーである [Default Role Assignment Policy]に含まれている各役割について紹介していきたいと思います。
廃止された機能などがあり、いくつか役割として必要無いものがあることを確認してます。
以下に紹介していきたいと思います。
■ [MyContactInformation] について
[MyContactInformation] ポリシーにつきましては、Outlook on the Web 内の個々のユーザーの連絡先情報の編集に関わる権限となります。
[MyContactInformation] のチェックを外した権限をユーザーに割り当てた場合、OWA オプション内の [全般] > [マイ アカウント] にある [姓] [イニシャル] [名] [表示名]以外の編集を行い [保存] をクリックした際に、[指定されたオプションを更新する権限がありません。] とエラーが表示されます。
[MyContactInformation] は直下に 3 つの役割権限があるため、本権限が有効な場合はその 3 つの役割権限の編集権を得ることができます。
MyContactInformation の直下にある 3 つの役割権限について
・MyAddressInformation : マイアカウント内の [郵便番号]、[都道府県]、[市区町村]、[番地]、[勤務先電話番号]、[FAX]、[事業所]
・MyMobileInformation : マイアカウント内の [携帯電話]
・MyPersonalInformation: マイアカウント内の [自宅電話]
■ [MyProfileInformation] について
[MyProfileInformation] ポリシーにつきましては、Outlook on the Web 内の個々のユーザーが自分の名前を編集に関わる権限となります。
[MyProfileInformation] のチェックを外した権限権限をユーザーに割り当てた場合、OWA オプション内の [全般] > [マイ アカウント] にある [姓] [イニシャル] [名] [表示名] の編集を行い [保存] をクリックした際に、[指定されたオプションを更新する権限がありません。] とエラーが表示されます。
[MyProfileInformation] は直下に 2 つの役割権限があるため、本権限が有効な場合はその 3 つの役割権限の編集権を得ることができます。
MyProfileInformation の直下にある 2 つの役割権限について
・MyDisplayName : マイアカウント内の [表示名]
・MyName : マイアカウント内の [姓]、[名]、[イニシャル]
■ [MyDistributionGroups] について
Outlook on the Web オプション内の [全般] > [配布グループ] の [所有する配布グループ] にてユーザーが配布グループを作成や削除、編集を行う際に必要となる権限です。
有効時は [所有する配布グループ] から自身が所有する配布グループに関する変更が可能ですが、無効時は [所有する配布グループ] が非表示となります。
■ [MyDistributionGroupMembership] について
Outlook on the Web オプション内の [全般] > [配布グループ] にてユーザーが [所属する配布グループ] の編集を行う際に必要となる権限です。
有効時は [所属する配布グループ] から配布グループへのメンバー参加や脱退が可能ですが、無効時は [十分なアクセス許可がありません。管理者に問い合わせてください。] とエラーが表示されます。
※ 自身が所有者となっている配布グループについては [所有する配布グループ] からメンバーの変更が可能でございますため、ご留意ください。
■ [My Custom Apps] について
Outlook on the Web における [アドインを取得 (アドインの管理)] の操作に関わる権限となります。
ユーザーの役割を無効にした場合、以下の動作となります。
- 任意のメールアイテムをクリックし、右側のプレビューウィンドウ内、右上の […] > [アドインを取得] をクリックします。
- 左メニュー > "個人用アドイン" から "カスタム アドインの追加 が非表示となります。
■ [My Marketplace Apps] について
Outlook on the Web における [アドインを取得 (アドインの管理)] の操作に関わる権限となります。
しかしながら、ユーザーの役割を無効にしても動作上、変化はありませんでした。
■ [MyBaseOptions] について
[MyBaseOptions] 役割につきましては、ユーザーが自らのメールボックスの設定の編集を行う際に必要となる権限となります。
Outlook on the Web オプション内の多数の項目の操作に関する役割ですので、無効にすると、多くの項目が非表示になります。
■ [MyMailSubscriptions] について
[ユーザーの役割] 内の [MyMailSubscriptions] 役割につきましては、ユーザーが Outlook on the Web にて他のメールアカウントの受信メールを取得する際に必要となる権限となります。
これは、以前オプションにあった [接続されたアカウント] 機能を制御するものでしたが、現状、[接続されたアカウント] 機能は、廃止がされているため、無効にしても影響はありません。
■ [MyRetentionPolicies] について
[MyRetentionPolicies] 役割につきましては、ユーザーが Outlook on the Web 内にて、メールアイテムを保持する期間の設定を行う際に必要となる権限となります。
[MyRetentionPolicies] のチェックを外した権限をユーザーに割り当てた場合、Outlook on the Web オプション内の [メール] > [アイテム保持ポリシー] の設定メニューがなくなり、操作を制限する動作となります。
また、Outlook on the Web にて、フォルダを右クリックした場合、[ポリシーの割り当て]が非表示になっており、個人タグの割り当てができない動作です。
■ [MyTextMessaging] について
[MyTextMessaging] の役割につきましては、テキストメッセージの送信機能を利用するために必要な権限となります。
なお、テキストメッセージの送信機能は携帯キャリアへ SMS としてメッセージを送信する機能とですが、現時点では日本の携帯キャリアが対応していないため、無効にしても影響はありません。
■ [MyVoiceMail] について
[MyVoiceMail] の役割につきましては、ボイスメール機能をご利用するために必要な権限となります。
ボイスメール機能につきまして、社内にかかってきた留守番電話のメッセージを音声データや音源を文章化しメールで配信することが可能となる機能です。
しかしながら、ユニファイドメッセージングの利用には、専用の回線業者とご契約する必要があり、日本では専用回線を提供している業者がいないため、無効にしても影響はありません。
■ [My ReadWriteMailbox Apps] について
[My ReadWriteMailbox Apps] 役割につきましては、ユーザーが一部のアプリケーションのインストールを行う際に必要となる権限となります。
[ReadWriteMailbox] 属性をもつアプリケーションのインストールが制限されるようですが、実際の動作は確認することができませんでした。
■ [MyTeamMailboxes] について
[MyTeamMailboxes] のチェックを外した権限をユーザーに割り当てた場合、Outlook on the web オプション画面への影響はありません。
もともとは、SharePoint Online からサイト メールボックスを開くことができなくなる動作でしたが、
サイトメールボックスは既に廃止されています。
■ [MyMailboxDelegation] について
自身のメールアドレスを差出人として他のユーザーが送信可能な [代理人として送信する] 権限を割り当てる際に必要となる権限となります。
しかしながら、ユーザー自身で [代理人として送信する] 権限を付与する事は出来ないため、影響を確認することができませんでした。
以上となりますが、無効にしても影響のないユーザーの役割について、まとめてみました。
■無効にしても影響がないと考えられるユーザーの役割
[My Marketplace Apps]
[MyMailSubscriptions]
[MyTextMessaging]
[MyVoiceMail]
[My ReadWriteMailbox Apps]
[MyTeamMailboxes]
[MyMailboxDelegation]
ユーザーの役割を利用したカスタマイズ方法については、以下の記事でご紹介しておりますので、ご参照ください。
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