社畜の所業

社畜の所業

Microsoft365の機能について解説をしていきたいと思います。このブログの情報をご活用いただければ幸いです。たまに他の情報も取り入れていきたいと思います。

※このサイトはPR記事を含みます。

【Microsoft365参考書】Microsoft365管理センターのレポートでUPNとDisplayNameが暗号化された文字列になっている

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Microsoft365管理センターのレポートのUPNとDisplayNameが上記のように暗号化された文字列として表示されるという事象を確認しています。

 

この事象については、メッセージセンターのMC275344で公開されており、2021年9月1日以降は、適切な管理者ロール (全体管理者) が付与されたアカウントであれば、ユーザーが識別できる状態でレポートを取得できますが、管理者に付与されている管理者ロールの種類によっては、ユーザー情報が表示されません。 

 

  

MC275344の内容については、以下に引用してご紹介します。

 

  

[本変更の展開時期] 

本変更は 2021/9/1 より適用されます。 

  

[どのような影響がありますか?] 

お客様の組織において、複数のユーザーが Microsoft 365 管理センターの Microsoft 365 レポートにアクセスしているまたは利用されていることが示されているため、本メッセージを通知しております。本変更が実装されると、管理者ロールおよびレポート閲覧者ロールは、レポートで識別可能なユーザー情報を表示できなくなります。 

  

全体管理者は、組織のプライバシー プラクティスが許す場合は、自身のテナントの変更を元に戻して識別可能なユーザー情報を表示できます。これは、Microsoft 365 管理センターにおいて、[設定][組織設定][サービスの順に移動し、[レポートを選択することで可能です。“choose how to show user information (ユーザー情報の表示方法を選択する配下で、[Show identifiable user information in reports] (レポートで識別可能なユーザー情報を表示するを選択します。識別可能なユーザー情報の表示は、Microsoft 365 コンプライアンス センターの監査ログで記録されるイベントです。 

  

ユーザー ID が有効化されると、管理者ロールおよびレポート閲覧者ロールは識別可能なユーザー レベル情報を確認できるようになります。グローバル閲覧者ロールおよび利用状況サマリー レポート閲覧者ロールは、設定が変更されても識別可能なユーザー情報にアクセスできません。 

  

[変更に備えて何か必要なことはありますか?] 

特別な対応は必要ありません。必要に応じてドキュメントを更新することをお勧めいたします。 

 

 なお、従来通りの表示に戻す場合は、以下の手順にて設定を行っていただくことで可能です。

  

設定手順

  1. 全体管理者アカウントでMicrosoft 365 管理センターへ全体管理者アカウントでサインイン。 
  2. 左メニューの[設定] - [組織設定の順にクリック。 
  3. [サービス]タブ内の[レポートをクリック。 
  4. [すべてのレポートで、ユーザー、グループ、およびサイトの識別されていない名前を表示します。]のチェックを解除。
  5. [保存]をクリック。

 

 

docs.microsoft.com

  

  

 

 

 

【Office365参考書】インプレースアーカイブを無効化するには?保持機能が有効な場合は無効にできない?

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オンラインアーカイブを無効にする場合、対象メールボックスに対して訴訟ホールドなどの保持機能が有効化されている場合は、アーカイブメールボックスを無効化することは出来ない動作です。 

  

そのため、アーカイブメールボックスを無効化する場合には事前に該当ユーザーの訴訟ホールドなど保持機能を無効化したうえで実施する必要があります。

  

また、保持機能を無効化した場合、保持対象のアイテムの保持についても無効となりますので、保持対象のメールアイテムが削除されることが懸念されます。 

必要に応じて事前にコンテンツ検索によるメールアイテムなどの PST ファイルへバックアップを実施しておくことをおススメします。 

  

 

it-bibouroku.hateblo.jp

 

  

なお、保持機能は、訴訟ホールドとコンプライアンスセンターのアイテム保持ポリシーがありますので、両方の無効化の手順をご案内いたしますので、利用されている保持機能を無効化してください。

※ 保持機能を有効化していない場合は、手順 3. のみ実施してください。 

  

 

1. 保持機能の無効化を実施する 

 

  

訴訟ホールドを無効にする手順 

  1. 全体管理者にて、Exchange管理センター (https://outlook.office365.com/ecp/を開きます 
  2. 左ペイン[受信者をクリックし、画面中央の [メールボックスをクリックします。 
  3. ご指定のユーザーを一覧より選択し、ダブルクリックします。
  4. メールボックスの詳細画面が開きますので、左側の項目より[メールボックスの機能をクリックします。 
  5. メニューをスクロールダウンし、[訴訟ホールドの項目にて、[無効にするをクリックします。 

※警告画面は [はいで進めます。 

  1. [訴訟ホールド]の項目が[無効に変わっていることを確認し [保存をクリックします。 

  

アイテム保持ポリシーにて除外設定をする手順 

  1. 管理者にて、Office 365サービスへサインインします。 
  2. Microsoft365管理センターを開き、画面左ペインの[管理センター] - [コンプライアンスをクリックします。 
  3. コンプライアンス センターにて、[情報ガバナンス]をクリックし、上部の [アイテム保持ポリシーをクリックします。 
  4. 該当のポリシーの[ (操作)] をクリックし、[編集をクリックします。 
  5. [アイテム保持ポリシーに名前を付ける]画面は、そのまま[次へをクリックします。 
  6. [Exchangeメール] [除外欄の [編集をクリックします。 
  7. 対象となるユーザーを選択し、[完了]をクリックし、[次へをクリックします。 

※ 一覧に該当のユーザーが存在しない場合は、検索バーに該当のユーザーの表示名、メールアドレスを入力しエンターキーを押して検索します。 

  1. [コンテンツを保持するか、削除するか、または両方を行うかを決定します]画面は、そのまま[次へをクリックします。 
  2. [送信]をクリックします。

  

※ 保持機能が無効化されるまでお時間がかかる場合がございますので、時間を置いてから次の作業に進めてください。 

  

 

2. 遅延保留機能の無効化を実施する 

 

遅延保留機能について  

保持機能の無効化を行った際に、"DelayHoldApplied"、または "DelayReleaseHoldApplied" パラメータが自動で有効化される場合があります。 

※ 保持機能の無効化後、管理フォルダーアシスタントによる走査が行われることで、有効化が行われます。 

  

当パラメータは誤って保持機能の無効操作が行われた場合を考慮したパラメータになり、有効 (True) の状態の場合、保持機能が有効なメールボックスと同じ動作を行います。 

当パラメータは 30 日経過後、自動で無効になりますが、以下の手順を実施することで任意のタイミングで無効化を行うことが可能です。 

 Exchange Online に接続してから実行してください。 

  

1. 遅延保留パラメータの設定状況を確認する 

[構文] 

Get-Mailbox -Identity <対象ユーザーのメールアドレス> | select Displayname,DelayHoldApplied,DelayReleaseHoldApplied 

  

[実行例] 

Get-Mailbox -Identity user001@contoso.com | select Displayname,DelayHoldApplied,DelayReleaseHoldApplied 

  

[結果表示例] 

DisplayName DelayHoldApplied DelayReleaseHoldApplied 

----------- ---------------- ---------------------- 

user001                 True                  False 

  

 DelayHoldAppliedDelayReleaseHoldApplied の既定値は “False” となります。 

  

2. 下記のコマンドレットにて、True となっている遅延保留パラメータの無効化を行います。 

◇"DelayHoldApplied" パラメータの無効化 

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity user001@contoso.com -RemoveDelayHoldApplied 

  

 "DelayReleaseHoldApplied" パラメータの無効化 

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity user001@contoso.com -RemoveDelayReleaseHoldApplied 

  

※ 反映まで最大 24 時間を要する場合があります。 

  

   

  

3. インプレースアーカイブの無効化を実施します 

 

[構文] 

Disable-Mailbox -Identity "ユーザーのアドレス" -Archive -Confirm:$False 

  

[実行例] 

Disable-Mailbox -Identity user@contoso.com -Archive -Confirm:$False 

  

 

4. 保持機能を有効化します 

項番 1 にて無効化した保持機能を有効化します。 

  

  

なお、オンラインアーカイブの設定状況を確認する場合は以下のコマンドレットにて可能です。 

  

オンラインアーカイブの設定状況を確認するコマンドレット 

  

[構文] 

Get-Mailbox "ユーザーのアドレス" | Select DisplayName,ArchiveStatus 

  

[実行例] 

Get-Mailbox "user@contoso.com" | Select DisplayName,ArchiveStatus 

  

<実行結果について> 

[DisplayName]            : 表示名 

[ArchiveStatus]          : インプレースアーカイブ     [Active] : 有効、[None] : 無効 

【Office365参考書】フルアクセス許可や送信権限をコマンドレットで追加、削除するには?複数のユーザーに一括でも可能?

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共有メールボックスでメンバーに追加した場合、フルアクセス許可とメールボックス所有者として送信する権限が付与され、メールの送受信が可能となります。

また、代理人として送信する権限もあり、運用にあわせて送信の権限を変更することもできます。

 

 

それぞれの権限については、以下にてご説明していきたいと思います。

 

 

フルアクセス許可 

共有メールボックスにログインして、そのメールボックスの所有者として作業できます。予定表アイテムを作成したり、電子メールメッセージの読み取り、表示、削除、変更を行ったり、タスクと予定表の連絡先を作成することができます。 [メールボックス所有者として送信するまたは、[代理人として送信するのアクセス許可を持っていない場合、共有メールボックスからの送信はできません。 

  

メールボックス所有者として送信する 

メールの送信時に共有メールボックスとして送信ができます。例えば、[A] というユーザーが、共有メールボックス [B] にとしてメールを送信をすると、差出人を [B] として電子メールを送信することができます。 

  

代理人として送信する 

共有メールボックスの代理として送信ができます。例えば、[A] というユーザーが、共有メールボックス [B] としてメールを送信をすると、送信者の項目に "A が次の人の代理で送信しました: B" とメールに記載されます。 

 

なお、権限を付与する場合、個別に追加、削除する方法とCSVファイルを利用して一括で複数のユーザーに対して追加、削除をおこなうことが可能です。

 

以下にそれぞれの手順についてご紹介します。

 

※PoweshellにてExchangeOnlineに接続してから実行してください。

it-bibouroku.hateblo.jp

 

  

フルアクセス許可の付与 

  

 ユーザー個々に設定する 

[構文] 

Add-MailboxPermission -Identity <対象のメールアドレス> -User "<ユーザーのメールアドレス>" -AccessRights <アクセス権> 

  

[実行例] 

Add-MailboxPermission -Identity User01@contoso.com -User User001@contoso.com -AccessRights FullAccess 

  

CSV ファイルを使用し複数ユーザーに対し一括で設定する 

 

◇ 1. 権限付与を行う対象ユーザーの CSV ファイルを作成する 

 

<CSV ファイルの構文> 

1 行目 : Identity,User 

2 行目 : <設定を行うメールボックスのメール アドレス>,<権限を付与するユーザーのメール アドレス> 

  

<CSV ファイルの作成例> 

Identity,User 

Shared001@contoso.com,User1@contoso.com 

Shared001@contoso.com,User2@contoso.com 

  

文字コードは [UTF-8] を選択し、保存時の拡張子を CSV 形式に指定し、任意のフォルダに保存します。 

  

<参考情報 : UTF-8 での保存の手順> 

  1. CSV ファイルを右クリックし、[プログラムから開く] - [メモ帳] の順にクリックします
  2. 開いたメモ帳で [ファイル] - [名前を付けて保存] の順にクリックします。
  3. ファイルの種類で「すべてのファイル」を選択します。
  4. 文字コードで「UTF-8」を選択します。
  5. [保存] をクリックします。

  

2. 作成した CSV ファイルを用い、メールボックスの権限付与を行う 

---------- 

[構文] 

Import-CSV "<保存先のパス\ファイル名.csv>" | Foreach-object { Add-MailboxPermission  -Identity $_.Identity -User $_.User -AccessRights FullAccess} 

  

[実行例] 

Import-CSV C:\Temp\Accesslist.csv | Foreach-object { Add-MailboxPermission  -Identity $_.Identity -User $_.User -AccessRights FullAccess} 

  

※実行例は Cドライブ直下の Temp フォルダー内に保存した Accesslist.csv ファイルを指定しております。 

 

  

メールボックス所有者として送信する権限の付与

  

ユーザー個々に設定する 

 

[構文] 

Add-RecipientPermission -Identity <該当のメールボックス のアドレス> -Trustee <送信権を付与するユーザーのアドレス> -AccessRights SendAs 

  

[実行例] 

Add-RecipientPermission -Identity Shared01@contoso.com -Trustee User01@contoso.com -AccessRights SendAs 

  

 CSV ファイルを使用し複数ユーザーに対し一括で設定する 

 

◇ 1. 権限付与を行うメールボックス、ユーザーの CSV ファイルを作成する 

---------- 

<CSV ファイルの構文> 

1 行目 : Identity,Trustee 

2 行目 : <設定を行うメールボックスのメールアドレス>,<権限を付与するユーザーのメールアドレス> 

  

<CSV ファイルの作成例> 

Identity,Trustee 

Shared001@contoso.com,User1@contoso.com 

Shared001@contoso.com,User2@contoso.com 

  

文字コードは [UTF-8] を選択し、保存時の拡張子を CSV 形式に指定し、任意のフォルダに保存します。 

  

◇ 1-2. 作成した CSV ファイルを用い、メールボックスの権限付与を行う 

---------- 

[構文] 

Import-CSV <保存先のパス\ファイル名> | Foreach-object {Add-RecipientPermission -Identity $_.Identity -Trustee $_.Trustee -AccessRights SendAs -Confirm: $False} 

  

[実行例] 

Import-CSV C:\Temp\Accesslist.csv | Foreach-object {Add-RecipientPermission -Identity $_.Identity -Trustee $_.Trustee -AccessRights SendAs -Confirm: $False} 

  

※実行例は Cドライブ直下の Temp フォルダー内に保存した Accesslist.csv ファイルを指定しております。 

  

  

代理人として送信する (代理人送信権限) の権限の付与

  

ユーザー個々に設定する 

 

[構文] 

Set-Mailbox -Identity <該当のメールボックス のアドレス> -GrantSendOnBehalfTo @{Add ="送信権を付与するユーザーのアドレス"} 

  

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity Shared01@contoso.com -GrantSendOnBehalfTo @{Add =User01@contoso.com

  

CSV ファイルを使用し複数ユーザーに対し一括で設定する 

 

◇ 1. 権限付与を行うメールボックス、ユーザーの CSV ファイルを作成する 

---------- 

<CSV ファイルの構文> 

1 行目 : Mailbox,User 

2 行目 : <設定を行うメールボックスのメールアドレス>,<権限を付与するユーザーのメールアドレス> 

  

<CSV ファイルの作成例> 

Mailbox,User 

Shared001@contoso.com,User1@contoso.com 

Shared001@contoso.com,User2@contoso.com 

  

文字コードは [UTF-8] を選択し、保存時の拡張子を CSV 形式に指定し、任意のフォルダに保存します。 

  

◇ 1-2. 作成した CSV ファイルを用い、メールボックスの権限付与を行う 

---------- 

[構文] 

Import-CSV "<保存先パス\ファイル名.csv>" | Foreach-object {Set-Mailbox -Identity $_.Mailbox -GrantSendOnBehalfTo @{Add =$_.User}} 

  

[実行例] 

Import-CSV "C:\Temp\GrantSendOnBehalfTo.csv" | Foreach-object {Set-Mailbox -Identity $_.Mailbox -GrantSendOnBehalfTo @{Add =$_.User}} 

 

 

フルアクセス許可の削除 

  

ユーザー個々に設定する 

 

[構文] 

Remove-MailboxPermission -Identity <対象のメールアドレス> -User "<ユーザーのメールアドレス>" -AccessRights <アクセス権> 

  

[実行例] 

Remove-MailboxPermission -Identity User01@contoso.com -User User001@contoso.com -AccessRights FullAccess 

  

CSV ファイルを使用し複数ユーザーに対し一括で設定する 

 

◇ 1. 権限付与を行う対象ユーザーの CSV ファイルを作成する 

 

<CSV ファイルの構文> 

1 行目 : Identity,User 

2 行目 : <設定を行う共有メールボックスのメール アドレス>,<権限を削除するユーザーのメール アドレス> 

  

<CSV ファイルの作成例> 

Identity,User 

Shared001@contoso.com,User1@contoso.com 

Shared001@contoso.com,User2@contoso.com 

  

文字コードは [UTF-8] を選択し、保存時の拡張子を CSV 形式に指定し、任意のフォルダに保存します。 

  

<参考情報 : UTF-8 での保存の手順> 

  1. CSV ファイルを右クリックし、[プログラムから開く] - [メモ帳] の順にクリックします
  2. 開いたメモ帳で [ファイル] - [名前を付けて保存] の順にクリックします。
  3. ファイルの種類で「すべてのファイル」を選択します。
  4. 文字コードで「UTF-8」を選択します。
  5. [保存] をクリックします。

  

◇2. 作成した CSV ファイルを用い、共有メールボックスの権限削除を行う 

 

[構文] 

Import-CSV "<保存先のパス\ファイル名.csv>" | Foreach-object { Remove-MailboxPermission  -Identity $_.Mailbox -User $_.User -AccessRights FullAccess} 

  

[実行例] 

Import-CSV C:\Temp\Accesslist.csv | Foreach-object { Remove-MailboxPermission  -Identity $_.Identity -User $_.User -AccessRights FullAccess} 

  

※実行例は Cドライブ直下の Temp フォルダー内に保存した Accesslist.csv ファイルを指定しております。 

 

  

メールボックス所有者として送信する権限の削除 

  

ユーザー個々に設定する 

 

[構文] 

Remove-RecipientPermission -Identity <該当のメールボックス のアドレス> -Trustee <送信権を削除するユーザーのアドレス> -AccessRights SendAs 

  

[実行例] 

Remove-RecipientPermission -Identity Shared01@contoso.com -Trustee User01@contoso.com -AccessRights SendAs 

  

CSV ファイルを使用し複数ユーザーに対し一括で設定する 

 

◇ 1. 権限削除を行う共有メールボックス、ユーザーの CSV ファイルを作成する 

---------- 

<CSV ファイルの構文> 

1 行目 : Identity,Trustee 

2 行目 : <設定を行うメールボックスのメールアドレス>,<権限を削除するユーザーのメールアドレス> 

  

<CSV ファイルの作成例> 

Identity,Trustee 

Shared001@contoso.com,User1@contoso.com 

Shared001@contoso.com,User2@contoso.com 

  

文字コードは [UTF-8] を選択し、保存時の拡張子を CSV 形式に指定し、任意のフォルダに保存します。 

  

◇ 1-2. 作成した CSV ファイルを用い、メールボックスの権限削除を行う 

---------- 

[構文] 

Import-CSV <保存先のパス\ファイル名> | Foreach-object {Remove-RecipientPermission -Identity $_.Identity -Trustee $_.Trustee -AccessRights SendAs -Confirm: $False} 

  

[実行例] 

Import-CSV C:\Temp\Accesslist.csv | Foreach-object {Remove-RecipientPermission -Identity $_.Identity -Trustee $_.Trustee -AccessRights SendAs -Confirm: $False} 

  

※実行例は Cドライブ直下の Temp フォルダー内に保存した Accesslist.csv ファイルを指定しております。 

  

  

代理人として送信する (代理人送信権限) の権限の削除

  

ユーザー個々に設定する 

========== 

[構文] 

Set-Mailbox -Identity <該当のメールボックス のアドレス> -GrantSendOnBehalfTo @{Remove ="送信権を削除するユーザーのアドレス"} 

  

[実行例] 

Set-Mailbox -Identity Shared01@contoso.com -GrantSendOnBehalfTo @{Remove =User01@contoso.com

  

CSV ファイルを使用し複数ユーザーに対し一括で設定する 

 

◇ 1. 権限削除を行うメールボックス、ユーザーの CSV ファイルを作成する 

---------- 

<CSV ファイルの構文> 

1 行目 : Identity,User 

2 行目 : <設定を行うメールボックスのメールアドレス>,<権限を削除するユーザーのメールアドレス> 

  

<CSV ファイルの作成例> 

Identity,User 

Shared001@contoso.com,User1@contoso.com 

Shared001@contoso.com,User2@contoso.com 

  

文字コードは [UTF-8] を選択し、保存時の拡張子を CSV 形式に指定し、任意のフォルダに保存します。 

  

◇ 1-2. 作成した CSV ファイルを用い、メールボックスの権限付与を行う 

---------- 

[構文] 

Import-CSV "<保存先パス\ファイル名.csv>" | Foreach-object {Set-Mailbox -Identity $_.Mailbox -GrantSendOnBehalfTo @{Remove =$_.User}} 

  

[実行例] 

Import-CSV "C:\Temp\GrantSendOnBehalfTo.csv" | Foreach-object {Set-Mailbox -Identity $_.Mailbox -GrantSendOnBehalfTo @{Remove =$_.User}} 

  

  

 

 

【Office365参考書】アーカイブメールボックスに移動した予定表を共有することが可能か?

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インプレースアーカイブを有効化することで、予定表アイテムについても、アイテム保持ポリシーにより2年経過したアイテムはアーカイブメールボックスに移動します。

 

 

プライマリメールボックスの予定表フォルダからアーカイブメールボックスに予定表フォルダに移動した場合、予定表から非表示になります。 

ただし、Outlook クライアントの予定表画面の左ペインにて [予定表 - オンライン アーカイブ - <メールアドレス> ] の順で表示されているフォルダーの内容が、アーカイブされた予定表の内容となりますので閲覧が可能です。 

  

なお、Outlook on the web でアーカイブされた内容を閲覧することが出来ません。

  

 

docs.microsoft.com

  

 

 

また、Outlook クライアントにて、アーカイブメールボックス上の [予定表] フォルダから参照することもできます。 

  

Outlookクライアントの操作手順 

  1. Outlookクライアントを起動しメール画面を開きます。
  2. Outlookクライアント画面左側に表示される […] から [フォルダー] をクリックすると、画面左側にフォルダーの詳細が表示されます。
  3. 自身のオンラインアーカイブを展開し、[予定表] をクリックします。

   ※ 任意の予定表フォルダーを生成されている場合は、予定表配下に存在しております。   

  1. 予定表フォルダーを右クリックし、[予定表の移動(M)]をクリックし、移動先にプライマリーメールボックスの予定表を選択し、[OK] をクリックします。

 

また、Outlook クライアントにて、インプレースアーカイブをサポートしていないエディションの場合、アーカイブメールボックスを閲覧できないことをご留意ください。 

  

 

support.office.com

  

ライセンス (エディション) の確認方法

  1. Outlookクライアントを起動します。
  2. 上部メニューより [ファイル] > [Office アカウント] をクリックします。

 

アーカイブメールボックスの予定表アイテムを他のユーザーに共有できるか

アーカイブ メールボックス上に保存される予定表は予定表アイテムとして保存されており、アーカイブ メールボックス上の予定表を他のユーザーに予定表として個別には共有出来ない動作です。 

オンラインアーカイブの予定表は他ユーザーに共有することを想定されていないため、画面上アクセス権を設定しているように見えても正常に動作しない可能性があり、他ユーザーにオンラインアーカイブの予定表を参照させたい場合は、フルアクセス権限付与してオートマッピング機能で自動追加されたものを参照してもらう方法となります。 

 

以下に手順をご紹介します。

 

 

 

フル アクセス許可を付与する手順 

参照したいユーザーのメールボックスにフル アクセス許可を付与されたユーザーにつきましては、Outlook クライアントを利用することでオートマッピング機能が働き、自動にて他ユーザーのアーカイブフォルダーを参照することが可能となります。

 

  1. Microsoft Online ポータル サイト (https://portal.office.com) に管理者ユーザーにてサインインします。
  2. Office 365 管理センター画面の左ペインより [Exchange] をクリックし、Exchange 管理センターを開きます。
  3. [受信者] - [メールボックス] をクリックし、メールボックスの一覧から対象のメールボックスをダブルクリックします。
  4. 新たにメールボックスのウィンドウが表示され、[メールボックスの委任] をクリックします。
  5. [フル アクセス 許可] 項目の [+] (追加) をクリックし、管理者ユーザー等を追加します。
  6. [保存] をクリックします。

 

【Office365障害情報】Outlook on the webにて予定表を表示し終日の予定で登録した1日の予定が当日と翌日の2日にまたがって表示される

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現在、Outlook on the webにて予定表を表示した際に、終日の予定で登録した1日の予定が、当日と翌日の2日にまたがって表示される事象が発生しております。 

 

サービスインシデント EX281692 として調査がおこなわれ、Outlook on the web のビルド 20210823010 以降では再現しない状況を確認しており、Outlook on the web の古いビルドバージョンが要因で発生していることを確認し、修正に向け対応を行っているようです。

※2021/8/31に復旧を確認しました。

  

回避策として Outlook クライアントを利用した場合は問題ないようです。

    

なお、 [サービス正常性を確認することで、最新の状態を確認することもできますのでご参考としていただけますと幸いです。

  

  

サービス正常性を確認する 

  1. Microsoft 365管理センター(https://admin.microsoft.com/に全体管理者アカウントでサインインします。 
  2. 左ペインメニューの[…すべてを表示をクリックします。 
  3. 展開されたメニューより、[正常性] - [サービス正常性]の順にクリックします。 
  4. [すべてのサービス][Exchange Online] 項目の下部にある [Users all day eventsをクリックします。 
  5. [EX281692]より詳細を確認ください。

  

support.office.com