Microsoft365管理センターのレポートのUPNとDisplayNameが上記のように暗号化された文字列として表示されるという事象を確認しています。
この事象については、メッセージセンターのMC275344で公開されており、2021年9月1日以降は、適切な管理者ロール (全体管理者) が付与されたアカウントであれば、ユーザーが識別できる状態でレポートを取得できますが、管理者に付与されている管理者ロールの種類によっては、ユーザー情報が表示されません。
「グローバル閲覧者」 および 「利用状況の概要レポート閲覧者」 のロールが付与されたアカウントでは、ユーザー情報が表示されないことを確認してます。
MC275344の内容については、以下に引用してご紹介します。
[本変更の展開時期]
本変更は 2021/9/1 より適用されます。
[どのような影響がありますか?]
お客様の組織において、複数のユーザーが Microsoft 365 管理センターの Microsoft 365 レポートにアクセスしているまたは利用されていることが示されているため、本メッセージを通知しております。本変更が実装されると、管理者ロールおよびレポート閲覧者ロールは、レポートで識別可能なユーザー情報を表示できなくなります。
全体管理者は、組織のプライバシー プラクティスが許す場合は、自身のテナントの変更を元に戻して識別可能なユーザー情報を表示できます。これは、Microsoft 365 管理センターにおいて、[設定]、[組織設定]、[サービス] の順に移動し、[レポート] を選択することで可能です。“choose how to show user information” (ユーザー情報の表示方法を選択する) 配下で、[Show identifiable user information in reports] (レポートで識別可能なユーザー情報を表示する) を選択します。識別可能なユーザー情報の表示は、Microsoft 365 コンプライアンス センターの監査ログで記録されるイベントです。
ユーザー ID が有効化されると、管理者ロールおよびレポート閲覧者ロールは識別可能なユーザー レベル情報を確認できるようになります。グローバル閲覧者ロールおよび利用状況サマリー レポート閲覧者ロールは、設定が変更されても識別可能なユーザー情報にアクセスできません。
[変更に備えて何か必要なことはありますか?]
特別な対応は必要ありません。必要に応じてドキュメントを更新することをお勧めいたします。
なお、従来通りの表示に戻す場合は、以下の手順にて設定を行っていただくことで可能です。
設定手順
- 全体管理者アカウントでMicrosoft 365 管理センターへ全体管理者アカウントでサインイン。
- 左メニューの[設定] - [組織設定] の順にクリック。
- [サービス]タブ内の[レポート] をクリック。
- [すべてのレポートで、ユーザー、グループ、およびサイトの識別されていない名前を表示します。]のチェックを解除。
- [保存]をクリック。