クラウドを直訳すると「雲」ですが、決して雲のようにサーバーの実体がないわけではなく、クラウドサービスを提供している会社で管理している物理的なサーバーは存在してます。
その管理しているサーバーを多くのユーザーで共有して、インターネット経由で利用する仕組みのことです。
また、オンプレミスサーバーは、サーバーを会社で保有し、その会社だけで利用するサーバーのことです。
それぞれのサーバーの違いについてご紹介していきたいと思います。
クラウド、オンプレミスを住まいに例えた場合
クラウドサーバーは「賃貸マンション」、オンプレミスサーバーは「戸建て住宅」と例えます。
賃貸マンション
月々家賃を支払い、マンションの部屋を借りる
戸建て住宅
家を買って自分だけが住む
上記の例をもとにそれぞれについて解説します。
クラウドサーバーは「賃貸マンション」?
クラウドサーバーについては、月々利用料を支払いサーバーを複数のユーザーで共有します。
ひとつのサーバーを共有するのではなく、仮想サーバーがたくさんあり、各ユーザーに割り当てられ利用します。
賃貸マンションであれば、部屋を借りたら、その部屋の中のスペースは借りた人だけ使うことができます。クラウドサーバーは、サーバーの中に各ユーザーのサーバーを持つようなイメージです
そして、サーバーを構築する必要がないので、契約してすぐに利用することができます。 また、メンテナンスや障害が発生した場合に自分で対応しなくていいという点があります。
オンプレミスサーバーでは、自分ですべてメンテナンスやトラブルシューティングをしなくてはいけませんが、基本的にはクラウドサーバーの提供元ですべて対応してもらえます。
なお、自由にカスタマイズができないという点や勝手にアップデートなどの変更がおこなわれるという点があります。
設定を変更するなどのカスタマイズは可能ですが、なんでも好きな機能を追加することができません。
また、勝手にアップデートにより変更されるということも多々あり、望んでいない機能が追加されることや使っていた機能が廃止されるということもあります。
賃貸マンションの場合も、エレベーターのメンテナンスをしてもらったり、オートロックが壊れた場合は修理してもらえます。ただし、マンションのオートロックを違うものに勝手に変更することはできません。
まとめ
- 一つのサーバーを共有しているのではなく、仮想サーバーが割り当てられる
- メンテナンスや障害の対応を自分で行う必要がない。
- カスタマイズができないし、アップデートにより勝手に変更される
オンプレミスサーバーは「戸建て住宅」?
オンプレミスサーバーは、企業で保持しており、自社内で管理、運用しているサーバーのことです。
クラウドサーバーの場合、初期設定がほとんど不要ですが、オンプレミスサーバーの場合は、自分で構築しなくてはいけません。そして、メンテナンスや障害も自分で解決しなくてはいけません。
また、初期費用も多額ですし、構築までかなり時間がかかります。
ただし、カスタマイズは自由にできるというメリットはあります。
戸建て住宅の場合は、管理会社がないため、自分で対応しなければいけませんし、初期費用や建てるまでの時間もかなりかかります。ただし、キッチンやお風呂を勝手にリフォームしても問題ありません。
まとめ
- 初期設定や構築などすべて自分でおこなう必要がある
- 初期費用が高額、構築まで時間がかかる。
- メンテナンスや障害の対応は自分でおこなう必要がある
- カスタイズが自由にできる