メッセージ追跡の要約レポートで以下のメッセージが表示される場合についてご紹介したいと思います。
"状態: 申し訳ございません。現時点ではこのメッセージの分析を提供することができません。"
上記の表示については、メッセージを受信して間もない場合や、追跡上のデータを正常に取得できない可能性がある際に表示される場合があることを確認してます。
そのため、まずは時間をおいてから確認してみましょう。
それでも "現時点ではこのメッセージの分析を提供することができません" が表示され、要約レポートにて詳細の確認が行えない場合は、包括的レポートを取得することで詳細を確認することが可能です。
以下にメッセージIDを指定した包括的レポートの取得手順をご紹介します。
メッセージ IDを指定した包括的レポートの取得手順
1. メッセージ ID の確認手順
要約レポートからメッセージ ID を確認することができます。
- 管理者アカウントで新しいExchange 管理センター (https:/admin.exchange.microsoft.com/) へサインインします。
- 左側のメニューから[メール フロー] > [メッセージ追跡] をクリックします。
- [+ 追跡の開始] をクリックします。
- [時間の範囲] をメールの受信日時を含む範囲に指定します。
- [レポートの種類を選択] に[要約レポート] を指定し、[検索] をクリックします。
- [メッセージ追跡の検索結果] より、該当のメールをクリックします。
- [詳細情報] 内の[メッセージID] を確認します。
※ 山かっこ (< >) を含む形式でございます。
2. [メッセージの追跡] 包括的レポート取得手順について
- 管理者アカウントで新しいExchange 管理センター (https:/admin.exchange.microsoft.com/) へサインインします。
- 左側のメニューから[メール フロー] > [メッセージ追跡] をクリックします。
- [+ 追跡の開始] をクリックします。
- 下記のように各項目を指定します。
・[送信者] : 空欄
・[受信者] : 空欄
・[カスタムの時間範囲] を選択
開始日、終了日は事象発生日を挟むように + 1 日程度広く設定します。
・[詳細な検索オプション] : [メッセージID] にて、該当メールアイテムのメッセージ ID を入力します。
※ メッセージ ID は <> を含めて指定します。
・[レポートの種類を選択] をクリックし、[包括的レポート] にチェックを入れます。
- [次へ] をクリックし、[レポートをダウンロードできる状態になると、下記のメールアドレスに通知が送信されます*] にレポート生成完了後の通知をする内部のメールアドレスを任意で入力します。
※ 生成完了までに 2 ~ 6 時間程度の時間を要する場合がございます。
- [レポートの準備] > [閉じる] をクリックします。
[通知メール] よりファイルをダウンロードする手順 (通知メールのアドレスを入力していた場合)
検索が完了すると、指定したメールアドレス宛に以下の内容のメールが届きます。
~~~~~
件名 : Your requested Contoso Search is now available
内容 :
Dear customer, Your request for Fabrikam Search submitted on **/**/**** **:**:** ** has been processed. You can access the report here.
Thank you,
Microsoft Office 365 Reporting
~~~~~
本文の "here" の部分がリンクになっています。 "here" をクリックすることで、該当の詳細レポートの CSV ファイルのダウンロードが可能です。
※ リンクを展開しログを取得する場合には、メール受信を行われるアカウントが Exchange Online 管理者権限である必要があります。
[メッセージの追跡] 画面上よりファイルをダウンロードする手順
- 管理者権限を持つユーザーにて、Microsoft 365 管理センター( https://admin.microsoft.com) にアクセスします。
- 左メニューの[・・・すべてを表示] をクリックし[管理センター] より [Exchange] をクリックします。
- 左側のメニューから[メール フロー] > [メッセージ追跡] をクリックします。
- [ダウンロード可能なレポート] をクリックすると、メッセージの追跡作業の進行状態が確認できます。
作業が終了すると [状態] が [完了] 表示になります。
※ 該当ログがない場合は [メッセージ] に [0] と表示され、CSV ファイルは生成されません。
- [状態] が[完了] になっている該当アイテムをクリックした後、[レポートのダウンロード] ボタンをクリックしてファイルをダウンロードします。
取得したレポートを 「UTF-8」 で保存する手順
取得したレポートは、件名などに 2 バイト文字が含まれていると文字化けするため、必要に応じて文字コードを UTF-8 に変更し文字化けを回避します。
なお、レポートの情報を変更して保存すると文字コードの変更ができなくなるため、ダウンロード後すぐに文字コード変更作業を実行されることをお勧めします。
(a). CSV ファイルを右クリックし、[プログラムから開く] - [メモ帳] の順にクリックします
(b). 開いたメモ帳で [ファイル] - [名前を付けて保存] の順にクリックします。
(c). ファイルの種類で「すべてのファイル」を選択します。
(d). 文字コードで「UTF-8 (BOM付き)」を選択します。
(e). [保存] をクリックします。