会議変更通知メールが削除済みアイテムに移動される動作については、会議室の設定値である VisibleMeetingUpdateProperties が関連しております。
初期値では、開催者が "会議の重要ではない項目" の変更を行った場合、すでにその会議に返信を行っている出席者に対しては、受信トレイフォルダーではなく削除済みアイテムフォルダーに変更通知メールが配信される動作となります。
この動作によって出席者があらためて変更通知メールに返信を行う操作を削減することができるようになっています。
削除済みアイテムフォルダーに配信されたとしても、変更内容は自動的に予定表に反映されます。
なお、開催者が "会議の重要な項目" の変更を行った場合は、変更通知メールは受信トレイフォルダーに配信される動作となります。
VisibleMeetingUpdateProperties について
会議の重要な項目
・ 開始日または開始時間
・ 終了日または終了時間
・ 定期的なパターン
・ 場所
また、重要な項目以外の変更においても、変更通知が常に出席者の受信トレイに配信されるいくつかの条件があります。
変更通知が常に出席者の受信トレイに配信される条件
・出席者が会議メッセージ本文でメンションされている。
・会議が 15 分以内に開始される。会議が定期的に予約されている場合、次回の予約は 15 分以内に変更が発生するか判断するのに使用されます。
・受信ユーザーが代理人である。予定表の代理人が会議メッセージを受信する場合は常に、変更通知は代理人の受信トレイに配信され、自動的に処理されません。
なお、[VisibleMeetingUpdateProperties] という設定値を変更することにより、すべての変更通知を受信トレイに配信することが可能です。
※ Windows PowerShell でのみ変更可能です。
※ ユーザー個別に行うことができず、テナント単位 (全ユーザー) で適用される設定となります。
事前準備
事前に以下の URL を参照し Windows PowerShell を Exchange Online に接続します。
上記接続完了後以下のコマンドレットを実行します。
<設定値の確認>
Get-OrganizationConfig | select VisibleMeetingUpdateProperties
※ 本パラメーター VisibleMeetingUpdateProperties のデフォルト値は "Location,AllProperties:15" となります。
<設定値の変更>
Set-OrganizationConfig -VisibleMeetingUpdateProperties AllProperties
※ [AllProperties] の部分を [$Default] に変更することで、初期値 (変更通知が削除済みアイテムに格納される (Location,AllProperties:15)) に戻すことが可能です。