パブリックフォルダの IssueWarningQuota に達した際の通知の動作について、IssueWarningQuota の容量に達したパブリックフォルダに対してアイテムの投稿などの作業をすることで所有者(Owner)に通知が送信されることを確認しました。
なお、連続して投稿を行っても、複数回の通知は配信されないことを確認してます。
Ownerが複数名の場合は全員に通知メールが配信されることを確認してます
通知メールの差出人と件名は以下の内容です。
差出人 : Microsoft Outlook <MicrosoftExchange329e71ec88ae4615bbc36ab6ce41109e@<テナントドメイン>.onmicrosoft.com>
件名 : Your public folder is almostfull (パブリックフォルダがほぼいっぱいです)
なお、既定ではすべてのパブリックフォルダに組織単位の設定である DefaultPublicFolderProhibitPostQuota と DefaultPublicFolderIssueWarningQuota のパラメーターが適用されますが、 個別に警告値を設定しているパブリックフォルダについては、組織単位の設定である DefaultPublicFolderIssueWarningQuota の値は適用されず、IssueWarnigQuota の値をもとに警告メールが配信される動作です。
Exchange管理センターの画面から変更はできません
以下のコマンドレットでパブリックフォルダ単体で設定を変更することで、IssueWarningQuotaの値をもとに通知が配信されます。
<実行例>
Set-PublicFolder \Public01 -IssueWarningQuota 1MB -ProhibitPostQuota 10GB
ProhibitPostQuota : 投稿を禁止するサイズ
IssueWarningQuota : 警告を表示する使用量
個別の設定をおこなっているかについては、以下のコマンドレットで確認が可能です。
<実行例>
Get-PublicFolder -Recurse -ResultSize Unlimited | Select Name,ProhibitPostQuota,IssueWarningQuota | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path C:\temp\Quota.csv -NoTypeInformation
※C ドライブの配下の temp フォルダーに Quota.csv という名前のファイルで情報保存する場合
<出力結果>
Name : パブリックフォルダ名
ProhibitPostQuota : 投稿を禁止するサイズ
IssueWarningQuota : 警告を表示する使用量
パブリックフォルダの組織の設定の既定値の確認や変更する場合は、以下のコマンドレットで可能です。
パブリックフォルダー組織の規定値の確認
[実行例]
Get-OrganizationConfig | FL efaultPublicFolderIssueWarningQuota,DefaultPublicFolderProhibitPostQuota,DefaultPublicFolderMaxItemSize
[結果例]
DefaultPublicFolderIssueWarningQuota (警告を表示する使用量) : 1.7 GB
DefaultPublicFolderProhibitPostQuota (投稿を禁止するサイズ) : 2 GB
DefaultPublicFolderMaxItemSize(アイテムの最大サイズ) : Unlimited
パブリックフォルダー組織の規定値の変更
[構文]
Set-OrganizationConfig -DefaultPublicFolderIssueWarningQuota <警告を表示する使用量> -DefaultPublicFolderProhibitPostQuota <投稿を禁止するサイズ> -DefaultPublicFolderMaxItemSize <投稿可能なサイズ>
[実行例]
Set-OrganizationConfig -DefaultPublicFolderIssueWarningQuota "20GB" -DefaultPublicFolderProhibitPostQuota "25GB" -DefaultPublicFolderMaxItemSize "150MB"
パブリックフォルダ―の最大推奨サイズは 25 GB となってます