- 非アクティブなメールボックスの情報を出力する場合
- 非アクティブなメールボックスとアクティブなメールボックスの情報を取得する場合
- 削除済みユーザーの情報を取得する場合
- 削除したユーザーも含め全ユーザーの情報を取得する場合
- 作成された日時の直近のものから上位100レコード のメールボックスを出力する場合
- 作成された日時の直近のものから上位100レコード の非アクティブなメールボックスを出力する場合
メールボックスの情報などを一覧で取得する場合、主にPowershellのコマンドレットを利用する方法となりますが、Get-Mailboxでメールアドレスや表示名、各設定など取得することが可能です。
また、アクティブなメールボックスだけではなく、削除したユーザーや非アクティブなメールボックスの情報も
取得することができます。
以下に一例をご紹介しますので、ご参考としていただけますと幸いです。
以下のサイトをもとにExchangeOnlineに接続してから実行してください。
非アクティブなメールボックスの情報を出力する場合
※パラメーターにて、InactiveMailboxを追加します。
<構文>
Get-Mailbox -InactiveMailbox | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path <ファイルパス\ファイル名>.csv -NoTypeInformation
<実行例>
Get-Mailbox -InactiveMailbox | Select DisplayName,PrimarySmtpAddress | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path C:\temp\Primary.csv -NoTypeInformation
※C ドライブの配下の temp フォルダーに Primary.csv という名前のファイルで情報保存する場合
非アクティブなメールボックスとアクティブなメールボックスの情報を取得する場合
※パラメーターにて、IncludeInactiveMailboxを追加します。
<実行例>
Get-Mailbox -Identity test@contoso.com -IncludeInactiveMailbox | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path C:\temp\IncludeInactive.csv -NoTypeInformation
削除済みユーザーの情報を取得する場合
※パラメーターにて、SoftDeletedMailboxを追加します。
<実行例>
Get-Mailbox -Identity test@contoso.com -SoftDeletedMailbox | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path C:\temp\SoftDeleted.csv -NoTypeInformation
削除したユーザーも含め全ユーザーの情報を取得する場合
※Get-Recipientのコマンドレットを利用した方法となります。
<実行例>
$Temp = Get-Recipient -Identity * -IncludeSoftDeletedRecipients -ResultSize Unlimited
$Temp | Export-Csv -Encoding UTF8 -NoTypeInformation -Path "C:\Temp\recipient.csv"
補足となりますが、新しいメールボックス順 (作成が新しい順番)でメールボックス、および、非アクティブなメールボックスを出力する方法をご紹介します。
また、特定のドメインのメールボックスで指定するようにフィルターをおこなっていますので、すべてのドメインを指定する場合は、-Filter {WindowsEmailAddress -like "*@ドメイン"}を削除して実行してください。
作成された日時の直近のものから上位100レコード のメールボックスを出力する場合
<構文>
Get-Mailbox -Filter {WindowsEmailAddress -like "*@ドメイン"} -RecipientTypeDetails UserMailbox -ResultSize Unlimited | Sort-Object -Property WhenMailboxCreated -Descending | select PrimarySmtpAddress,DisplayName,WhenMailboxCreated -first 100 | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path <ファイルパス\ファイル名>.csv -NoTypeInformation
<実行例>
Get-Mailbox -Filter {WindowsEmailAddress -like "*@contoso.com"} -RecipientTypeDetails UserMailbox -ResultSize Unlimited | Sort-Object -Property WhenMailboxCreated -Descending | select PrimarySmtpAddress,DisplayName,WhenMailboxCreated -first 100 | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path C:\temp\UserMailbox.csv -NoTypeInformation
※C ドライブの配下の temp フォルダーに UserMailbox.csv という名前のファイルで情報保存する場合
<出力結果>
PrimarySmtpAddress : プライマリメールアドレス
DisplayName : 表示名
WhenMailboxCreated : 作成日時
※ 作成日時の新しい順番に 100 名までのユーザーメールボックスが出力されます。
作成された日時の直近のものから上位100レコード の非アクティブなメールボックスを出力する場合
<構文>
Get-Mailbox -Filter {WindowsEmailAddress -like "*@ドメイン"} -InactiveMailboxOnly -ResultSize Unlimited | Sort-Object -Property WhenMailboxCreated -Descending | select PrimarySmtpAddress,DisplayName,WhenSoftDeleted -first 100 | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path <ファイルパス\ファイル名>.csv -NoTypeInformation
<実行例>
Get-Mailbox -Filter {WindowsEmailAddress -like "*@contoso.com"} -InactiveMailboxOnly -ResultSize Unlimited | Sort-Object -Property WhenMailboxCreated -Descending | select PrimarySmtpAddress,DisplayName,WhenSoftDeleted -first 100 | Export-CSV -Encoding UTF8 -Path C:\temp\Inactive.csv -NoTypeInformation
※C ドライブの配下の temp フォルダーに Inactive.csv という名前のファイルで情報保存する場合
<出力結果>
PrimarySmtpAddress : プライマリメールアドレス
DisplayName : 表示名
WhenSoftDeleted : 非アクティブなメールボックスに変換された日時
※ 非アクティブなメールボックスに変換された日時の新しい順番に 100 名までの非アクティブなメールボックスが出力されます。