社畜の所業

社畜の所業

Microsoft365の機能について解説をしていきたいと思います。このブログの情報をご活用いただければ幸いです。たまに他の情報も取り入れていきたいと思います。

※このサイトはPR記事を含みます。

【Microsoft365参考書】回復可能なアイテム領域と保持機能の仕組みを徹底解説

回復可能なアイテム領域と保持機能の仕組みを徹底解説

 

「メールをゴミ箱からも削除したのに、なぜか容量が減らない」「削除したメールを数ヶ月後に復元したいと言われた」……。そんな経験はありませんか?

実は、Microsoft 365(Exchange Online)では、ユーザーが「完全に削除」したつもりでも、裏側の「回復可能なアイテム領域」にデータが保持されている仕組みがあります。

今回は、管理者が知っておくべきメール保持の裏側と、最強の守護神「訴訟ホールド」について分かりやすく解説します!

 

 

 

 

1. 削除したメールが辿る「3つのステップ」

メールを削除すると、いきなり消えるわけではありません。以下の順序で移動します。

  1. 削除済みアイテム:いわゆる「ゴミ箱」です。
  2. 回復可能なアイテム領域(Deletions):ゴミ箱を空にするとここに入ります。
  3. 完全削除:標準設定では14日間を過ぎると、システムから消滅します。

 

 

 

2. 回復可能なアイテム領域:6つの隠しフォルダ

この領域はユーザーには見えませんが、役割ごとにフォルダが分かれています。ここを理解するとトラブル対応に強くなります。

フォルダ名 格納されるもの 保持期間・特徴
Deletions ユーザーがゴミ箱から消したもの 既定14日(最大30日)。ユーザー自身で復元可能。
Purges 無期限の訴訟ホールド等で保護されたアイテム ユーザー操作では見えない隠しエリア。
DiscoveryHolds 有期限の訴訟ホールド、アイテム保持ポリシーが有効なアイテム コンプライアンス維持に必須の場所。
Versions 編集されたアイテムの「変更前」のコピー 保持機能が有効な場合のみ格納。
Audits メールボックスの監査ログ 誰がいつアクセスしたかの記録(既定90日)。
Calendar Logging 予定表の変更履歴 会議の修正や削除の履歴を記録。

 

 

 

3. 「訴訟ホールド」でデータを鉄壁ガード!

「退職者のメールを1年残したい」「法的な理由で一切の削除を禁じたい」という時に役立つのが訴訟ホールドです。

訴訟ホールドのメリット

  • 全データ保持: メールボックス全体を丸ごと保護します。
  • 改ざん防止: ユーザーがメールを編集・削除しても、元の状態が「Versions」や「Purges」に残ります。
  • 簡単管理: ユーザーごとに有効化するだけなので、運用がシンプルです。

 

まとめ:運用に合わせた保持機能の使い分け

  • 訴訟ホールド: 特定のユーザーを「丸ごと」強力に守りたい時。
  • アイテム保持ポリシー (Microsoft Purview): 組織全体に一括ルールを適用したい時。

「いざという時にメールがない!」と焦る前に、自社の保持設定をチェックしてみてください。