今回は、メールアイテムを削除した場合の動作について説明したいと思います。
また、保持機能の有効、無効により動作が異なりますので、それぞれのシナリオについてご紹介していきたいと思います。
あわせて、インプレースアーカイブが有効な場合にも触れていきたいとも思います。
インプレースアーカイブと保持機能については以下の記事をご参照ください。
保持機能が無効な場合について
保持機能が無効なメールボックスでは、[削除済みアイテム] フォルダーより削除されたアイテムは、 回復可能なアイテム領域(Recoverable Items) 配下の [削除済みアイテムを復元] フォルダー(Deletions)に格納され、RetainDeletedItemsfor 属性の設定日数経過後に、完全に削除が行われる動作となります。
また、保持機能が無効、インプレース アーカイブ機能が有効な場合、"Recoverable Items 14 days move to archive" タグの動作も行われ、[Deletions] フォルダー内のアイテムは、14 日経過後、アーカイブメールボックスの [Deletions] フォルダーに移動を行いますが、その時点で RetainDeletedItemsfor の保持期間も経過しているため、該当のアイテムは完全に削除が行われる動作となります。
なお、上述の動作については、RetainDeletedItemsfor による削除が先に動作する場合もあり、プライマリメールボックスの [Deletions] フォルダーより完全削除が行われ、アーカイブメールボックスに移動しない可能性もありますが、いずれの場合にせよ、保持機能が無効な場合は、RetainDeletedItemsfor の期間経過後、メールボックスより削除されたアイテムは、完全に削除される動作となります。
保持機能が有効な場合について
訴訟ホールド等の保持機能が有効な場合、回復可能なアイテム領域の [Deletions] フォルダー内のアイテムは、14 日経過後、RetainDeletedItemsfor の設定により削除が行われますが、回復可能なアイテム領域配下の隠しフォルダー(Purges または Discovery Holds) フォルダーに移動され、設定された期間保持が行われます。
※ 無期限の訴訟ホールド機能が有効な場合は Purges、有期限の訴訟ホールド、またはアイテム保持ポリシーが有効な場合は Discovery Holds にて保持を行います。
併せて、インプレース アーカイブ機能が有効な場合は、"Recoverable Items 14 days move to archive" タグの動作により、アーカイブメールボックスの [Deletions] へ移動しますが、その時点で RetainDeletedItemsfor の保持期間も経過しているため、[Purges] または [Discovery Holds] に移動されるか、プライマリメールボックスの [Purges] または [Discovery Holds] に先に移動した場合は、アーカイブメールボックスの [Deletions] を介さずに、アーカイブメールボックスの [Purges] または [Discovery Holds] に移動し、設定された期間保持が行われます。
"RetainDeletedItemsfor" の期間経過による削除、"Recoverable Items 14 days move to archive" タグによる移動は、いずれも管理フォルダーアシスタントによるメールボックスの走査が行われたタイミングとなり、どちらが優先して動作するといった制限がないため、正確なアイテムの移動経路は確認ができておりませんが、最終的にはアーカイブメールボックスの回復可能なアイテム領域配下の隠しフォルダー([Purges] または [Discovery Holds] ) に移動し、保持される動作となります。
なお、[Deletions] にアイテムが格納されている場合、ユーザーにて Outlook クライアントや Outlook on the web 上から確認が可能ですが、[Purges] または [Discovery Holds] に格納されている場合は、Outlook 上から確認することができず、管理者にて、[コンテンツの検索] の機能をご利用いただくことで確認することが可能です。